マルジェラは何がすごかったのか?
こんにちは、Tommyです。今日はファッションの歴史に触れようと思います。メゾンマルジェラについて。
私がマルジェラを知ったのは、約12年前、タビブーツが始まりです。見ただけで、ロゴなどがあるわけでもないのに、ブランド名が分かる特徴のあるアイテム。雑誌FRUiTSでよく見かけるタビブーツはシンプルに靴下どうしてるんだろ?というくだらない疑問で、印象に残っていました。当時はブランドロゴが前面に出ているもの(ヴィトンとかコーチとか)が好ましくなくて、マルジェラやコムデギャルソンみたいに、ブランド=アイテムでのイメージが強いものが好きだったこともあり、あの、4か所の縫い目=マルジェラというのが最高にかっこいいなと思っていました。
ブランド、マルジェラの始まりは、1988年10月23日。そのとき、同時にコレクションを発表しました。反モード、脱構築( デコンストラクション をテーマにした初コレクションは、ファッションの常識を覆すものであったことから「デストロイ・コレクション」と称され、高級志向の世の中を覆し、90年代のグランジファッションの流行の先駆けとなりました。
以前、触れたコムデギャルソンも、マルジェラも常識を覆すところから、ブランドの地位を獲得してきたことが本当にすごいなと思うところで、どういうところで覆したかというと、アヴァンギャルドな演出、無音でのショー開催、ブランドネームがないことなど、それまではあり得ない演出で沢山のファッションエディターたちを驚かせ魅了してきました。
彼自身はというと、ほとんど表に出ることはなく、とにかく彼の作る服によって視覚で訴え続けました。どのようにその服が出来ているのか、販売された方法、色、素材など、モデルや彼自身にスポットを当てることはありませんでした。それだけ彼が職人気質であることが分かります。2008年に彼は自分自身のブランドを去りました。原因は商業としての服作りに嫌悪感があり、ブランドの在り方に反対したと言われています。
その後、ジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズと有名デザイナーが後任クリエイティブディレクターとして、就任しました。それまで、マルタンマルジェラだったブランド名は、ファーストネーム「マルタン」を取ったメゾンマルジェラに変わりました。どちらも言わずと知れたデザイナーなのですが、特にラフシモンズの就任は嬉しかったのを覚えています。
ただ、個人的には流行を追うことなく、常識を覆すようなマルジェラのコレクションを待ち望んでしまっています。それこそマルジェラの在り方だと思ってしまっているというほかありません。商業的なデザインのものがブランドのディスプレイに飾られているのを見たときに、ちょっと悲しくなったのですが、今後ラフシモンズによってどのように変わるのか楽しみであります。
最後愚痴っぽくなってしまいましたが、客観的な事実はいくらでもインターネット上にのっているので、個人的な意見を書きました。今後、コロナによる大打撃でどのように業界が変わっていくのか、注目しているのでそのことも書けたらと思います。
最後までよんでいただきありがとうございました。
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