F#4 コーヒーと茶にまつわるエトセトラ
2025年5月10日。
5月の風はとことん気持ちがいい。ベッドからそっと抜け出して窓を開ける。カーテンを揺らすその風は、優しさを連れてくるようだ。家の後ろにある山からは小鳥のさえずり声が聞こえる。まるで天国にいるようだ。
いや、私にとってここは天国なんだ。
幸せな私は、いつものようにコーヒーを飲むためのお湯を沸かす。コーヒーのフィルターをセットしながらふと数年前の不思議な出来事を思い出した。
そう、あの『理想の幸せ』の画だ。
本を読んでいる私にパートナーがお茶を運ん