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こころに響いたエール

人生楽ありゃ苦もあるさ。
水戸黄門の主題歌の歌い出しはこうだけれど、人生の苦楽を比べたとき、果たしてどちらがウェイトを占めているのでしょう。やっぱり苦の方が、少し多い、いやだいぶ多い?気がしてしまうのは、私だけでしょうか。

そんな、はかない人生ではあるものの、時として嬉しく、こころが揺さぶられるような感動に包まれるときも、あります。だからこそ、苦のほうが多いとわかっている人生も、なんとか乗り越えていけるというものなのでしょう。

実は最近、そんな嬉しいことが2つも続きました。そのうち一つを、自分のために、忘れてしまわないために、記しておこうと思います。

私はかなり前、ブログを書いていたことがあるのですが、この遠方の友達(Tちゃん)は、そのブログの更新を、いつも楽しみに読んでくれていた一人でした。頻繁に連絡を取りあうわけではないけれど、年賀状などに、「ブログ見てるよ!」などと書いてくれていて、そうか読んでくれている人がいるんだ、と嬉しく思っていたものです。

その後SNSが大流行していく中で、ブログというやや面倒くさいツールを更新していくのが、文字通り面倒になってしまったことや、社会復帰を目指してデイケアに通ったり、実際就職したりと、生活が変わっていったこともあり、いくつかあったブログを、全部やめてしまいました。

それに伴い、時がたつにつれて、誰も私のブログの話はしなくなっていった中で、唯一、「もうブログはしないの?」とずっと気にかけてくれていたのがTちゃんでした。

それもあって、今回noteを始めたとき、いちばんに頭に浮かんだのは、Tちゃんのことでした。
私のnoteを読んでくれるかしら。
そう期待を込めてお知らせしたところ、果たしてTちゃんから、「note見たよ!」というお返事とともに、感想が添えられていました。

でも、私自信、noteに何をどう書いていこうか、文体をどうしようか、など迷いがあって、なかなか書き進められません。私のつまらない話など、何にもならないんじゃないか、という気さえしてしまいます。

そんな思いを話すと、Tちゃんからお返事がきました。

「どう書き進めるとか、考える必要ないよ。思いついた事そのまま書けば良いと思う。他にはないステキな感性だと思うよ。くらぱんは自覚ないと思うけどね(笑)」

「見てる人は見てるし、続ければ人との繋がりや仕事に繋がるかもよ」

「随分会ってないのに、私がくらぱんと友人でいたい理由って、もちろん人間性が好きっていうのは大前提だけど、突き詰めたらくらぱんの感性が好きなのかも!」

ラブレターをもらったときのような、なんだかぼーっとした、けれどもとても嬉しい、あたたかい気持ちになりました。
こんなにもこころに響くエールは、初めてかもしれません。
思わず、涙がにじんでしまいました。

自分の書いたものが、読んだ人のこころを動かしている。
これは書き手にとって、何より嬉しくやりがいのあることです。

身の丈以上のことを書こうと思うから、しんどくなってしまうのであって、Tちゃんの言うように、まずは思いついたまま、書いていくことにしましょう。
続けていくうちに、書くコツや手応えを掴める日が来るかもしれません。

「無理せず、でも何かしら続けてほしいね。楽しみにしてるよ!」

つい苦しいことばかりに目がいってしまう私ですが、こんな素敵な友達がいてくれること、そして応援してくれていることを、いつも忘れないよう胸に刻んでおきたいと思います。
Tちゃん、ありがとう。



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