記事一覧
どのくらい作り(れ)ますか考。その2。【金曜日記事】
内野義悠
前回のこのコーナーでは、最近よく考えることの一つである『作句量』をテーマに書いてきました。
その中で近頃の自分の寡作化やその要因についても考察してみたところ、「(意識的無意識的に)自句に厳しくなった」ということが言えそうだ、というところまでが前回のお話でした。
今回はそのつづきです。
さて、少しずつ俳句のルールのようなものを知り、先人や句友
【金曜日記事】忘れました。
わすれました!
やっと仕事おわった・・・で爆睡。祥聖さんの「記事大丈夫?」というメッセージで起きました。
どんだけ忙しくても担当の記事は落としちゃダメですよね。
次からは気を付けます。
12連勤6日目の朝、職員室より愛をこめて。
髙田祥聖の、かたむ句!③【号外記事】
句敵の句が口に出て春一番
「こいつは私の孫。君の幼なじみであり、ライバルである。……えーと? 名前はなんて言ったかな?
そうだそうだ!思い出したぞ!グリーンという名前だ」
日本を代表するゲームソフトと言っても過言ではないゲーム「ポケットモンスター」。これは、その初代博士であるオーキド博士の台詞である。発売当時、まだ十代であったわたしはこの台詞に怒りとも悲しみとも言えない複雑な感情を覚えた。
ゾンビ(十句) 木内縉太
深更、ぼんやりとゾンビ映画を見てをれば
春の沼あぶく押しわけ出るあぶく
剪毛期丘の向かうゆトラック来
振り向けばかげろふに彳つゾンビかな
春昼やゾンビの涎垂れ靡き
悉ク活動屍鈍足朧月
どこまでも霞を転げ走りなり
ショッピングモールが舞台なること多し
服・雑誌・風船・犬猫・飴・活動屍
蝶の昼ゾンビとなりて汝を忘る
汝もゾンビ我もゾンビや野に遊ぶ
春の夜のゾンビ映画の馬鹿々々し
どのくらい作り(れ)ますか考。その1。【金曜日記事】
内野義悠
前回はこの場を借りて、日頃考えていた俳句のテーマのひとつである「飛ぶか、飛ばぬか」について語らせてもらいました。
おかげさまでぼわっとしていた考えが何となくまとまるきっかけとなったところもあったので、ぼくの回のこのコーナーは、この先も「いつも何気なく考えていること」を書いていく場にしたいと思います。
作句論というほどたいそうなものではないし、それを書けるほどの俳句や論文の技量も
魚眼レンズ② JimHall 【金曜日記事】
最近読んだ本がないので俳句をつくりながらジャズの話をします。
幼少期に母親に聞かされたディズニーのジャズアレンジのCDがきっかけで、ジャズを聞くと心躍るように育ちました。小学生からはじめた楽器はかっこいいロックバンドの影響でしたが、高校を卒業するころにはソウルやファンク特有の同じフレーズがエンドレスする快感に酔って、そこからスティービー・ワンダー、グローヴァー・ワシントン・ジュニア、ボビー・コール
脳内闘魚(十句) 木内縉太 【金曜日記事】
塚本櫻𩵋が闘魚を飼ひはじめしと聞けば、我も脳内に想像の闘魚を飼ひはじむ
我が脳の溝深き場所闘魚棲む
我が闘魚に名前はあらず君と称ぶ
ひるがへる闘魚にノイズ混じりたる
言の葉が餌となり降れる闘魚かな
水槽は棺闘魚を遊ばしむ
夜気の窓閉めて闘魚を恃みとす
夜通しの麻雀果てし闘魚かな
傷つけ合はん汝も吾も闘魚ならば
口淫のかなしき夜の闘魚かな
考へてゐて眼前の闘魚消ゆ
飛ぶか、飛ばぬか考。【金曜日記事】
内野義悠
日頃から俳句を作るときに、いつもぼんやりと考えていることがあります。
「どうして同じ俳句という定型詩のジャンルなのに、これほどまでに詠まれ方の幅、受け取られ方の幅が広い(或いは狭い)のだろう?」ということです。
今回リブラという俳句同人誌に誘ってもらって、その思いをより深くしました。これは超結社での同人誌に於いてはかなりの強みかと思うのですが