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李琴峰の2020年お仕事まとめ

色々大変だった2020年、コロナ禍の出口が見えない中で年末を迎えてしまった。

今年は去年の蓄積もあり、本を2冊刊行し、新作小説を3本発表し、エッセイや書評、評論なども色々書いているので、仕事的にはひとまず充実していたと言えると思う。
ただ、『ポラリスが降り注ぐ夜』刊行直後にコロナ禍が爆発的に感染が拡大し、イベント自粛、緊急事態宣言、書店の営業自粛などで売り上げが大きな影響を受けた気がする。
『星月夜』が上梓した7月もまだ自粛ムードが続き、サイン会や刊行記念イベントといったプロモーション活動ができる状況ではなかった。
作家は家で仕事ができるからコロナ禍の影響が少ないと思われるが、本当に色々な面で影響を受けていると実感している。

泣いても笑っても時は過ぎ、ともかく年の瀬がもうすぐそこまで来ているので、2020年の主要なお仕事をまとめてみた。
これはまだ読んでいない! と気付いた方は、是非年末年始で読んでみてはいかがでしょうか。

仕事関係の皆さまは、2021年も引き続き宜しくお願い致します。
いっぱいお仕事のご依頼をお待ちしております(←)。

【小説】

ポラリスが降り注ぐ夜』(「早稲田文学」2020年春季号初出、2020年2月に筑摩書房より刊行)
星月夜(ほしつきよる)』(「すばる」2019年12月号初出、2020年7月に集英社より刊行)
「地の果て、砂の祈り」(「すばる」2020年12月号)
「湖底の炎」(櫻木みわ氏と共著、「S-Fマガジン」2021年2月号)

【エッセイ・書評・評論など】

「同性婚に至るまで――台湾同志文学に見るLGBTの軌跡」(「東方」2020年2月号)
新宿二丁目の煌めき」短期連載エッセイ(「ちくま」2020年2月号~4月号)
だから私はタピオカミルクティーさよならしなければならない」(「跨境」第9号)
島々の悲歌——沖縄、琉球と台湾(前編)」(ニッポンドットコム)
島々の悲歌——沖縄、琉球と台湾(後編)」(ニッポンドットコム)
「歯固めと守り神」(「はなはなし」)
「生えかわりと悪い夢」(「はなはなし」)
セクシュアル・マイノリティの小説をなぜ、いかに書くか?」(ハフポスト日本語版)
深い霧の奥のネオン」(ニッポンドットコム)
台湾のコロナ対策を賞賛する、日本の人たちに知ってほしいこと」(現代ビジネス)
あなたが私を外人と呼ぶ前に」(ニッポンドットコム)
「のけ者たちの風景」(今村夏子『木になった亜沙』書評、「文學界」2020年6月号)
「芽吹くことなく死んでいく恋の種」(「海響一号大恋愛」)
創作の源泉としての中二病」(ニッポンドットコム)
中学校の夢」(note)
「宇宙の神秘に迫る壮大な叙事詩――『三体』シリーズ」(「文學界」2020年10月号)
「こんなことしてていいのか日記」短期連載エッセイ(「すばる」2020年10月号~12月号)
いいご身分ですね」(note)
夏と花火と時間のかけら」(ニッポンドットコム)
「島に、光を」(映画『私たちの青春、台湾』パンフレット)
終わりなき越境の旅」(ホーム社公式note)
幼子の厄災――広島原爆関連施設を見学して」(ニッポンドットコム)

【講演、対談など】

「從背五十音到芥川獎候補:非母語日本文學作家的旅途」(台湾・高雄にて)
「日本語学習、創作、そして性の多様性について」(台湾・台中にて)
「同性愛を書くのに理由なんていらない」(王谷晶氏と対談、「文學界」2020年5月号掲載)
「今夜もオーバーナイト! vol.01」(代官山にて)
「東アジアにおける世界文学の可能性」シンポジウム(東京大学駒場キャンパスにて)
マイノリティのリアルを誠実に書くということ」(村田沙耶香氏と対談、webちくま掲載)
「「真夏の『大恋愛』相談室」『海響一号 大恋愛』刊行記念」(B&B本屋にて)
「ふぇみゼミ・トランスライツ勉強会」(オンラインにて)
「ジェンダー、セクシュアリティと多言語使用:教養教育における/としてのダイバーシティ」(クレア・マリィ氏と対談、オンラインにて)
「Dancing Between Languages 文字探戈— 與文字起舞」(グレイス・ティン氏と対談、オンラインにて)

【翻訳】

東山彰良『越境』台湾版中国語訳

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