簿記は○○○○の□□の一つ
こんにちは!県職員、けんです。
お正月は毎年、資格取得を勧める
通信教育のCMがテレビでよく流れますね。
私も、中小企業診断士という資格を取りましたが、
正月に試験勉強を始めたことを思い出します。
この診断士資格を目指すきっかけとなった資格が、
今回のタイトルにもある「簿記」なんです。
その昔、
ぼくは県庁で、
私立学校に補助金を出す部署にいました。
あまり知られていないんですが、
多くの私立学校では、
学校を運営するための経常的な経費に対して
国や都道府県から補助金が出されています。
公立学校の運営費の多くが
税金で賄われる一方、
私立学校が保護者の負担や寄付金だけで
運営することは困難です。
そのため、
通常の学校運営に必要と考えられる経費の一部を
公費で助成する仕組みとなっています。
補助金を出す際には、
法律に則った学校運営ができているかをチェックしますが、
同時に、財政状態が健全かどうかも確認することになっています。
コロナにより、
年間出生数が過去最低の
70万人台を記録していますが、
ぼくが私学を担当していた当時も、
高校入学者のマーケットである15歳人口の減少を受け、
経営困難な学校法人が全国で見られるようになり、
付属校化や系列校化が進んでいました。
「財政状態が健全かどうか」
これは決算書が読めないと判断できません。
普通科高校から法学部に進学したぼくは、
財務会計に触れることをほとんどなくして
就職していました。
「これではいかんぞ」
ぼくは一念発起し、
本屋で日商簿記2級のテキストと問題集を買って、
朝な夕な勉強を始めました。
すると、
しばらくして、
ぼくは簿記のすごさ、すばらしさに
気づいたんです。
例えば、「仕訳」という記帳ですが、
「商品を売り上げて100万円を現金で払ってもらった」
この取引には、
売上という収益(フロー)と
現金という資産(ストック)
の二面性があります。
(細かな解説は他に譲りますが)
一度の記帳(仕訳)で、
フローとストックの二面性を
的確に記録する。
このことに気づいたぼくは、
ある言葉を思い出し、
その意味をようやく理解したのです。
「簿記は、人類最大の発明の一つである」
自治体においても、
簿記や決算書の知識が求められる場面は
多くあります。
補助金交付以外でも、
企業や組合の監査・税務調査、
水道や病院などの公営企業など。。。
そして、何より、
企業会計がわかることで、
企業の視点での施策のヒントを与えてもらえる。
公務員の皆さん!
ぜひ簿記を学びましょう。
転職の際も
きっと役立つはずです笑
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