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尊富士とアスリートの運動連鎖

大相撲の尊富士、110年ぶり新入幕の優勝!、来ました!
すみません、今回は趣味全開です。
スポーツのポイントは、骨格と筋肉の連動を、私は重要視してます。

尊富士を幕下時代から注目してました。
なぜ気になっていたか。
多分、相撲好きの人にとっては、尊富士は脚が細くて大成しないだろうと読んでいたと思われます。
私は逆に、相撲取りの脚の筋肉の付き方が悪く、尊富士の体型はむしろ望ましく、脚細めに見える事こそ下半身強い原因だと思ってました。
なので飛ばして見る幕下の中、尊富士に気づいたのです。


特に下腿(ふくらはぎ)が細いように見えます。
普通の特に日本人のスポーツ選手は下腿が太いです。これは腓腹筋とヒラメ筋の発達です。その筋肉は足首の屈伸に力が入っていることや鍛えている証拠です。
私は、足裏の屈伸が地面反力を得て腱反射する下腿のインナーマッスルこそポイントだと思ってます。
尊富士は細い下腿で、100m走オリンピック決勝のアスリートの下腿でスタートダッシュ(立ち合い)します。


次に大腿(太もも)です。
相撲取りだけでなくスポーツ選手の多くは、前の大腿四頭筋が発達してます。多くのトレーナーは、これにより腹筋群に繋がり、体幹の保持が成ると考えています。
私は誤解だと思ってます。
裏であるハムストリングとのバランスが悪いです。ハムストリングが大腿四頭筋に対して優位に働いてこそ、最重要筋肉の大腰筋と連動します。腰椎を支える筋群が優位に働き、しなやか且つ強靭な動きになります。
尊富士の大腿と体幹が、オールブラックスや6ネーションズのFWラグビー選手のように、ガツンとスクラムで押し込むことが出来る(当たり差し)、見えるハムストリングが発達して、見えない大腰筋の連動を、私は透視のように見ます。


肩甲骨周りと背筋群の連動です。
rotator cuffで肩関節を、菱形筋と前鋸筋のバンドで肩甲胸郭関節を、機能的に連鎖させます。この複雑な関係性は割愛しますが、ここが無自覚なトレーナーが多いと感じます。
これにより広背筋や僧帽筋に効果が出て、脊椎と腸骨の操作に繋がります。
尊富士の肩甲骨と体幹の繋がりが、トップgymnast体操選手の様に、自分の体重を利用して相手へ頭(頸椎)と腕(かいな)の力を伝える尊富士の、はず押しおっつけ相撲の取り方になります。


以上、簡単ですけど尊富士とアスリートの普遍的運動連鎖を書きました。
馴染みのない単語を感じられた人も多いでしょう。
身体の連動を考察する様に、心の連動を考察したいですね。
尊富士も優秀なアスリートも、自覚してることと無自覚なことが混在しているでしょう。
才能に委ねないですむためにも、考察して自覚したいと考えます。


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