人生に囁きかける独り言

人生に囁きかける独り言

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要らない

きみのひとみにわたしはどんなふうにうつるの もはやひとですらないのかな しあわせうれしいかなしいくるしいって かんじられるはずなのに きみのこえがココロをえぐるんだ ほんとうはねきみがうらやましい わたしにはもっていないものをもっている うまれたときからきょうまでずっと あいされめでられきたいされるきみは わたしの眼には           にみえる ばかにしないであざけてわらわないで あがいてもがいてみにくくなるわたしを きみはどうおもうのかな きみはしらないだろうけど

    • 404Errorで溺れた君を探しているんだ。

      • 蒼春

        生命の息吹を感じるこの季節、今年も逢えて嬉しい。 電車の窓から差し込む暖かい光は貴方の眼を輝かせる。 街行く人は足早に会社に駆け込み大嫌いな上司の人事異動の発表を待つ。 上京するあの娘は新幹線の中で母のおにぎりを食べながら一筋の涙。 校門の前には卒業証書授与式の看板の前で微笑む卒業生。 胸元には桜のブローチ。卒業証書は涙で滲んでいる。 そして、私。 私はただ何者でもない「学生」という肩書を背負って生きている。 「青春」とか「アオハル」とか蒼臭いなれない言葉を身に纏って 毎日

        • yamagirin

        要らない

          溜息

          私は「混合物」 といっても合金のように混ざれば混ざるほどより良いモノになるのではなく悪くなる一方の。「純粋」が似合うモノでありたかった。12月の俄雨に打たれてもココロにこびりついた油のような言葉の汚れはおちない。お陰様で今日も胸焼け。アナタの薄い唇から飛び出るそのココロナイ言葉はワタシにとってナイフと一緒なの。言葉に埋もれたワタシが叫んでいるけどもう聞こえないの。ホントはね。ニンゲンを信じていたいよ。誰がホンモノのヒトなんだろう。なんて考えてるジブンがダイキライ。 君は「

          催涙雨

          年に一度だけ。たった一度だけ貴方に会える日。 群青色の世界に流れる星の川は穏やか。橋の上から見える貴方の姿。爽やかな水色の着物を見に纏い無邪気にはしゃぐ子供のように私の元へ駆け寄ってくる貴方は空満点の星の中で1番輝いていた。 2023/07/07 1年前の下書きは味が染みて美味しそう。

          催涙雨

          仮面舞踏会

          「ご機嫌よう舞踏会。」 慣れないピンヒールを履き颯爽とレッドカーペットを歩く。仕立ててもらったパニエが言うことを聞かない。そんなパニエを黒いフリルがそっと包み込む。赤ワインを受け取り深緋色の唇をグラスの淵につける。グランドピアノの旋律が知らせる舞踏会の始まり。次から次へとダンスフロアへエスコートされる婦人たちを横目で見ながら唇を噛む。 後ろから聞こえるレッドカーペットを踏む音。 ピアノの音に紛れることなくはっきりと聞こえる音。後ろを振り向くと胸元に手を添えて35度のお辞儀

          仮面舞踏会

          路地から出てきた猫と戯れて引っ掻かれたのもコンビニでアイスを買って帰ったら鍵が空いていなかったのも電柱にぶつかって額にたん瘤が出来たのもきっと全部月が綺麗だったからだよなんて言わないで。

          路地から出てきた猫と戯れて引っ掻かれたのもコンビニでアイスを買って帰ったら鍵が空いていなかったのも電柱にぶつかって額にたん瘤が出来たのもきっと全部月が綺麗だったからだよなんて言わないで。

          時をかけそこねた少女

          「時をかける少女」 一度は耳にしたことのある作品 急に観たくなって1.5倍速で一人鑑賞会をした。 時計の針は25:32を指す。 あの名シーン坂を下るところがお気に入り。 ベットに半分浸かっていた身体をなんとか起こす。 就寝前に観た映画を真似して今日も今日とて坂をくだる。線路も踏切もないけれど。目を凝らしても腕にタイムリープカウンターが浮き出てこない。もうタイムリープできないってことかななんて思っちゃうヒロイン気取りの自分がいた可笑しな朝だった。 このまま過去に戻れる

          時をかけそこねた少女

          文化祭準備

          クラスのみんなは忙しい。部活や習い事で忙しいそうだ。買い出しに行ける人を募ってみたものの誰も買い出しに行けないそうなので私を含めた女子3人実行委員として買い出しに行くことにした。でもその買い出しは想像を絶する長旅になるなんてこの時は誰も想像していなかったことだろう。 この日は担任の先生が出張で途中からは副担任の先生が来た。これがまた癖の強い先生であった。この人を永遠自己紹介さんと呼ぶことにした。 永遠自己紹介さんは掃除のミーティングを理由に私たちに予算を渡すのを拒んでいた

          文化祭準備

          ifの人生

          「もしも私が世界一有名な画家だったら」 「もしも私が人の心を読む能力をもっていたなら」 「もしも私がアインシュタインに続く天才理論物理学者だったら」 「もしもあの時謝っていたら」 「もしも好きな人に告白していたら」 「もしも「もしも」が全て実現するのなら」 「もしも人生をリセットできるなら」 貴方はどの「もしも」を選ぶか。 人間は1人たった1つだけ神様からの贈り物として 人生を貰った。なかなか厄介なものだ。 人生山あり谷ありなんて言葉をよく耳にするがなんだか人生の形が

          ifの人生

          天才と凡人

          「君は天才になるよ。つかまり立ちできたもん」 「逆上がりできたの!?お前天才なんだ!!」 「夏休みの宿題もう終わるなんて天才かよ!」 「1年生なのにメンバー入りとか天才すぎて笑える」 「またクラス順位1位?やっぱ天才だったんだ」 「天才って失敗するんだ」 天才と凡人は紙一重だ。 それに気づいた人間がこの世に何人いるだろうか。 もう期待しないでほしい。黒く光った半透明の眼球をこちらに向けないでくれ。今にも裂けそうな口角をそれ以上引き上げないでくれ。私を嘲笑うのをやめてくれ。

          天才と凡人

          ''お早う御座います''

          有り難う御座います。素晴らしいです。 尊敬してます。羨ましい。お似合いです。 大好きです。素敵です。凄い。感動。 かっこいいです。美しいです。流石です。 AM5:30早くから起きてラジオ体操をする雅。 通りで部屋が騒がしい訳だ。 私が起きると彼女はまるで私に憑依したかのようにまだ冷たい私の身体の中に潜り込んできた。 「おはよう。雅。」 この鼻を抜けるほんのり温かい玉蜀黍の香りは 母特製のコーンポタージュだ。 包丁が俎板の上を軽快なステップを踏みながら 動いていく音が聞こ

          ''お早う御座います''