溜息

私は「混合物」

といっても合金のように混ざれば混ざるほどより良いモノになるのではなく悪くなる一方の。「純粋」が似合うモノでありたかった。12月の俄雨に打たれてもココロにこびりついた油のような言葉の汚れはおちない。お陰様で今日も胸焼け。アナタの薄い唇から飛び出るそのココロナイ言葉はワタシにとってナイフと一緒なの。言葉に埋もれたワタシが叫んでいるけどもう聞こえないの。ホントはね。ニンゲンを信じていたいよ。誰がホンモノのヒトなんだろう。なんて考えてるジブンがダイキライ。

君は「純粋な物質」

といっても無機質な者であると言っているわけではない。優しさ賢さ美しさ儚さ全て混ざり合っている筈なのに何時でも透明の笑顔を見せる。眩しいその瞳からは真っ直ぐな意志を感じる。でもきっといつかニンゲン達のココロナイ言葉によってその瞳には深い深いキズがつけらていく。「純粋な物質」で出来ている君が段々ワタシのように「混合物」になってしまうのは少々辛いことだ。でも君の口からは
「ヒトのためになるものになりたい」と「純粋な物質」らしい言葉が溢れる。やっぱり素敵だな。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?