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うちの学生の試験勉強

先日、学生に刺されないようにピリピリした日々を送っていると書きましたが、その学生は私の授業の単位については諦めた様子で、もう無駄に警戒する必要はないみたいです。


さて、今日の話題です。

うちの大学(Fラン)では、ある国家資格の受験資格が得られるため、一応、授業内容の質は一定以上のレベルを保つようにしています。
学生の基礎学力がどんなに低くてもこれだけは譲れねぇ!と思いながら、試験問題を作成しています。
その結果、大量の再試受験者を生み出しています。

再試に向けて、しっかり勉強してもらいたいとの思いから、本試験の正答は試験翌日には公開し、また、問い合わせがあれば、再試験対象かどうかも伝えています。

先日、大学から正式に本試験の結果が学生に通知されました。
そして、さっそく、再試対象者の学生から、「何を勉強したらよいのか」、「本試験の復習をすればよいのか」といった質問が続々と出ました。
それから、以前にも書きましたが、「本試験と同じ問題が出るのか」など、うちの学生あるあるの質問も来ました。

少なくとも本試験翌日には、自分が再試験対象なのかは分かるようにしていますので、せめて、再試験に関する質問は本試験後の早い時期にしてほしいと思います。
その時点であれば、再試験まで約1ヶ月ありますので、今の勉強の仕方を聞き出し、どういう勉強の工夫ができるかなど、アドバイスできます。
しかし、再試験まで1週間を切って、しかも私の授業だけでなく、他にもたくさんの再試験を抱えた彼らが、限られた時間でいったいどれだけ試験勉強ができるのか…もうアドバイスのしようがありません。

うちの学生は、普段は授業の出席だけを確保しに大学に来て、授業中は授業以外のことに専念し、試験の直前になって焦って勉強しているようです。
それは再試験に関しても同じで、直前の2~3日で何とかしようとしています。
大学生活のどこかで、これではダメだと気づいて、日頃から勉強するようになればいいのですが、大多数の学生は直前付け焼き刃戦法で最終学年まで突入します。
そして、同じ戦術で国家試験の勉強をしています。
ですので、当然ですが、国家試験は不合格となります。

そうなってほしくないので、日頃から勉強するように仕向けるべく、授業で小テストを実施したり、授業内容に関連するYoutubeなどを教えたりしています。
今のところ、全員が勉強するようにはなっていませんが、一部の学生には、小テストで自分の理解度が確認できて良かったなどの声があり、少し成果が見えています。

うちの大学は決して世間的には良い大学ではありませんが、学生が少しでも多くのことを学んで、最後に国家資格を得て卒業できることを祈りながら働いています。思いが伝わりますように!

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