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アメリカで軟禁状態

正直に言うと、アメリカが好きではない。
アメリカという国をディスっているわけではなく、「寒いのは好きではない」「甘すぎる食べ物は好きではない」というような、単に個人の趣味嗜好の話。

「アメリカの車社会が嫌い」とか、「資本主義の権化のようなアメリカに漂う空気感が苦手」とか、好きではない理由を挙げればいくらでもある。

もちろん、
「アメリカは広いから、NYとテキサス、アイダホ、フロリダ、LAではまったく雰囲気が違う。アメリカと一括りにして言うのはどうかと思う」
という事は重々承知している。
また、アメリカにも良い点が色々あることも理解している。
それらを分かった上でもやはり、私はアメリカが好きではないし、興味もない。

それなのに。
私は今、アメリカに住んでいる。
それどころか、アメリカから当面、出ることができない。
アメリカに軟禁状態である。

なぜか?
それは、アメリカにて国際結婚をしてしまったからである。
私のパートナーは北欧生まれ、北欧育ちのヨーロッパ人なのだが、アメリカ国籍も持っており、仕事の関係で10年以上アメリカに住んでいる。
「それを分かって結婚したなら、自業自得じゃないか!」
ごもっともである。

しかし、パートナーは最初、「キミと一緒にいるために、アメリカでの仕事を辞めて、ヨーロッパで仕事を探し、ヨーロッパに引っ越す」と言っていたのである。
(当時私は大好きなヨーロッパに一人で住んでいた)

それをバカみたいに信じ、彼とのお付き合いを始めた結果、気づいたら、現在、アメリカで軟禁状態になっているという次第である。

ちなみに、軟禁状態になっている理由は、アメリカ国内で結婚に基づく永住権を申請しているから。
「国際結婚したら、サクッと永住権がもらえるんじゃないの?」
そう思ったら大間違い
で、少なくともアメリカの場合、結婚に基づく永住権でも、申請から取得まで、多大な労力と時間がかかる。(申請するタイミングや州にもよるが、現時点では申請してから平均一年以上かかる。なお、私の場合は諸事情により、1年半以上かかる見込み(泣))

そして、アメリカ国内で申請した場合、永住権を取得できるまでアメリカ国内から出ることができないのだ。
(逆に、アメリカ国外でアメリカの永住権を申請した場合には、永住権が取得できるまで、観光でもアメリカに入国することが基本的にはできない)

そんなわけで、私は今、好きではないアメリカに住んでおり、
「そこから出ることができない」
「働くことができない(=収入がない=経済的な自由がない)」
「車を運転することができない(=移動の自由がない)」
「友達もいない」

という、軟禁状態に陥っている。

この状態になって、すでに半年以上。
毎月、鬱状態になりかけては、なんとか食い止まっている、そんな日々。

折れそうになる自分の心をなんとか保つために、「王様の耳はロバの耳」の穴として、このnoteにアレコレ赤裸々に綴っていきたいと思う。

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