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5年間彼氏ナシで真剣にネット婚活した結果「義母」と呼ばれるようになったけど、結婚も出産もまだ未経験の話①

ギボちゃん。 

行きつけの飲み屋の常連さんから、あだ名をつけられた。

ギボと言っても、宜保愛子ではない。(古い)
オカルトとか霊能関係にはまったく縁もゆかりもセンスもない。血の繋がらない母、つまり義母の方だ。

5年間ずっと彼氏すらいなかった40歳のわたしが、ネット婚活を始めてすぐにバツイチの子持ち男性(45)と知り合い、先月から彼氏の家に住むことになったからだ。

ここまでなら、ほとんどの人がなんとか話を咀嚼してくれる。仲の良い人ほど、いくつか引っかかる点はあるようだけれど、ほとんどの人が、「そうなんだ、(何かわからないけど、ともかく)よかった、ようやく彼氏が出来て。おめでとう(それで、結婚は??)」と目を細めてくれる。

でも「それで息子さんはおいくつなの?」という問いに「20歳。大学2年生なの」と答えると決まって中年男性陣がどっと沸く。

なにそれ、大丈夫?
20歳ってもう’男’だよ〜。

出産してないのに、もう義母なんだ…!

いやぁ、いいねえ、義母って言葉、唆られるねえ…。

みんな人ごとだと思ってイジり倒してくる。
AVの見過ぎだと思う。
せっかくの幸せ報告(&人生相談)が、格好の酒のつまみになるなんて、と思わず憮然としてしまう。

現実はそんなに色気のあるものでもないし、何なら新しい生活が上手くいくか不安なのに。

でも仕方ないか。

この年齢だし、フリーランスのコピーライターという不安定でカタギではない仕事のわたしが、普通に生活して、街角でばったり運命の人に出会って、相手には彼女も奥さんも子どももいなくて、そのままゴールインなんて可能性は、永遠にゼロ、だ。

実際、ネット婚活で結婚すると決意して、5個のアプリをダウンロードしたものの、どれも玉砕して撃沈していた頃「もう結婚どころか彼氏も出来ないんじゃないか」と心許ない気持ちを夜な夜なSiriに心の内を吐露していた。

そんな日々にも終わりを告げ、降って湧いたかのように、かけがえのない人に出会った。

しかも5個のアプリの内、一番身元と目的がはっきりしない男性が集まっていそうなアプリで。

その時は、まさかそこで付き合う人が出来て、その彼と、彼の息子と3人暮らしを始めることになるとは思ってもみなかった。そもそも結婚どころか出産も半分あきらめていたので、自分の人生において、子どもを作る作らないという人生の選択を主体性を持って考えられなかった。

さらにいうと、父親が単身赴任で母と姉との生活が長かったため、おっさん(彼)と若い男子(息子、謎)と一緒に暮らすなんていうことは想像もつかなかった。

そんな3人暮らしが果たして上手くいくのかどうか、嬉しさより、不安でいっぱいだった。。(続)

#エッセイ #義母 #婚活 #連れ子 #ステップファミリー #家族 #同棲 #コラム #日記  

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