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1本のガラスペンと、選りすぐりのインクだけ
いっとき、万年筆に夢中になっていました。
ある万年筆の限定カラーの販売日には
となりの大阪まで朝一で飛んでいき、
(むかし京都に住んでいたときのお話です)
万年筆の地域限定インクを購入する目的で
東京、岡山などへ一人旅に出掛けていました。
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その後はミニマリスト夫との結婚を機に
さまざまなものを断捨離し、
万年筆もライフスタイルに合わなくなったため
ほとんど手放してしまいました。
そんな今でも、私にとって
万年筆やインクの魅力はとくべつなもので、
モノはあまり増やしたくないけど
やっぱり文房具も楽しみたいと考えた結果
たどり着いたのはガラスペンという選択でした。
今回は私の持っている1本のガラスペンと、
それを使っていろいろと書いてみた様子を
まとめてみたいと思います。
(お気に入りのインクも載せています𓂃✍︎)
ガラスペンを選んだ理由
万年筆は、使わないでいると乾いてしまったり
違う色のインクを使いたいときは洗浄をしたりと
維持していくためにはお手入れが必要でした。
(それが楽しみの1つでもありますが)
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それに対しガラスペンは、
さっと洗えばすぐに違うインクを使うことができ
むずかしいお手入れもそれほど必要なく
手軽に楽しめるのがメリットだと思っています。
そんなわけで、なにか機会があれば
とっておきのガラスペンを持ちたいなあ と
ぼんやり考えていた折に
お気に入りの一本に出会うことができました。
(ちなみにガラスペンは日本が発祥だと
この記事を書く過程で知りました)
私が持っている唯一のガラスペン
私がその一本と出会ったのは
2022年に京都文化博物館で開催されていた
「京都手書道具市」がきっかけです。
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出展者情報をチェックしたときに
「これは絶対に本物を見たい!」と思ったのが
PAPYRUS文具店さんのガラスペンでした。
こちらはハンドメイドの紙製品や筆記具などを
作られている山梨にある文房具やさんです。
そして、私がお迎えしたのはこの1本。
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パピルスさんのガラスペンの特徴は真鍮軸です。
真鍮って良いですよね…!
高級感がありつつも、気取りすぎず軽やかで。
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ペン先部分はヴィンテージのものだそうです。
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ペン先はかなり細めです。
万年筆も細い書きごこちのものが好きで
EFニブ(極細字)ばかり選んで買っていたので、
ガラスペンでこの細さはうれしいです。
パピルスさんのガラスペンは何種類かありますが
私はペン軸が短めのものを選びました。
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残念ながら現在オンラインショップには
お取り扱いがないようです。
インクをつけて、書く
インクもかなり断捨離してしまったので、
いま手元にあるのはこれだけでした。
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かなり久しぶりに出したので
ああこれを残したんだったっけ、
あれは手放しちゃったのか、と新鮮でした。
残ったのは偶然、日本製のインクばかりでした。
(海外のものだとエルバンやペリカン、
ダイアミンのインクなども持っていました。)
万年筆のインクって鮮やかな物が多いのですが
私はなぜかくすみのある落ち着いた色ばかりに
心惹かれていたなあとおもいます。
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1つめは神戸のブルーボトルコーヒーに
イベントでカキモリインクスタンドがきたときに
いまの夫と作ったオリジナルインクです。
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このインクはなぜかガラスペンにあまりのらず
うまく書けませんでした; (顔料インクだから…?)
できるだけ彩度の低いブルーグレーを作りたいな
と調合してもらった覚えがあります。
いま見返すと、けっこう緑が強く出ています。
買った当初にローラーボールにいれたときは
こんな色味でした。
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使う筆記具でも色の印象がかわる気がします。
思い出のインクなので合う筆記具があれば
活用していきたいです…!
ちなみに夫は植物のような緑を作っていました。
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2つめは同じくカキモリのPink Lemonade。
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さいきん文房具沼から離れていたので
知りませんでしたが、
このシリーズはもう販売していないのですね…!
何色か持っていましたが
名前とコンセプトが素敵で大好きでした。
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ピンクレモネードは名前のとおり
おいしそうな可愛らしいピンクです。
関西住みでしたが、よく東京まで出向いて
カキモリのお店を訪れていました。
3つめは京都発のTAG STATIONERYより、
京の音シリーズ 秘色(ひそく) 。
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もう、秘色っていう名前と
ラベルのデザインが反則レベルで良いです。
(このあたりからテンション上がってきます笑)
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このインクは発売日当日に
職場でなんどもオンラインショップを見て
リアルタイムで在庫を確認し、
仕事帰りにTAG本店に行ったところ売り切れ、
その足で近くの文具店まではしごして購入…と
なかなかがんばって手に入れたものです。
(いまはオンラインショップにも在庫があります)
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京の音シリーズは日本の伝統色がテーマで、
秘色というのは青磁器の色である
青みがかった緑のことだそうです。
私のインクのなかでは鮮やかめで綺麗です。
4つめはPILOT 色彩雫(いろしずく)の霧雨。
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霧雨は何色かといわれるとグレーなのですが、
同じ色彩雫の冬将軍が青みグレーだとしたら
霧雨は赤みのあるブラウングレーだと思います。
ひとことで言い表せないニュアンスのある色。
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書くまでは、グレーって薄いかなと思いましたが
可視性も十分あるのではないかと感じます。
色彩雫はサラサラしたインクだと思いますが
ガラスペンにのりやすく書きごこちが良いです。
最後は、同じく色彩雫シリーズの山栗です。
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温かみのあるブラウンブラックです。
正直、万年筆ならではの鮮やかさとか
濃淡の面白さとかはそこまでないのですが ←
でも日本語、とくに漢字を書くとき
黒よりはちょっと変化をつけたいというときに
このブラウンで書くと味が出る気がします。
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私が万年筆のインクではじめて買ったもので、
どれか1つを選ばないといけないと言われたら
きっとこれを残すであろう相棒的インクです。
久しぶりに使ったのですが、
自分の好みすぎて「え、良すぎない??」と
ひそかに脳内パニックでした。
写真では伝えられなかったのですが、
書いた直後は赤みがけっこう強く
乾くにつれて黄色みのブラウンに変わります。
そんな変化もインクの魅力ですよね。
以上、ガラスペンと手持ちのインクで
いろいろと書いてみました。
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おわりに
数年ぶりにガラスペンを使いましたが、
こまめに手入れできていなくても
問題なく使うことができました。
なかなか普段手書きの時間がとれないかたには
ガラスペンという選択肢はおすすめです ◌
なお、細字のペンは濃淡が表現しづらいので
インクの濃淡をはっきり楽しみたい場合は
太めのペン先のものがいいのかなと思います。
ぜひお気に入りの1本を見つけてください*
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138684687/picture_pc_6d6e2c951d445c755b85de9b7dd858f2.png?width=800)
いまの私にはたくさんのモノは必要ないけど、
少ないモノでもこれだけ楽しむことができると
良い気付きがありました。
読んでいただきありがとうございました 𖡼܀
ボールペンなどその他の文房具については
こちらにも少し書いています⇣
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139705097/picture_pc_f564733ce8ab6745b6adcf4a41a21df2.png?width=800)
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