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「価値観が合う人」の正体

価値観。
出会いの場ではよく飛び交うワードだ。
「価値観が合う人がいいです!」「元カノとは価値観が合わなくて〜」………
オフ会やビアンバーで、こんな会話を聞かない日はないと思う。そして、大抵その言葉は同意をもって迎えられる。
では価値観って一体何だろう?
趣味が合う?笑いのツボが同じ?食べ物の好みが似てる?生活リズムが合う?
それらも価値観の構成要素ではあると思う。

が。

恋人選びの文脈で言う、「価値観」の中でいちばん重要なのって

「許容範囲」が同じであること、だと思う。

時間感覚(遅刻をどこまで許せる?)
家事について(掃除や片付けの頻度、服の洗い方、水回りの使い方…)
連絡や会う頻度(毎日LINE?お泊りは月イチまで?)
夜の話(タチネコ比率、そもそもそういうことをしたいのか、頻度は?)
………挙げていくとキリがないけど、いろんな面で自分のコンフォートゾーンの範囲に収まる人。
それが真の「価値観の合う人」だ。
何をしたって気苦労がない。それは無味無臭で取り立てて特徴がないように見えるけど、ないと途端に苦しくなる。空気みたいなものだ。

そして。
ドンピシャで合う、という人にはなかなか巡り会えない。ただでさえ人口の希少なレズ社会、しかも競争率の高いフェム業界。その中から光るパートナーを探す行為をわたしは「砂金掘り」と呼んでいる。
理想に固執しすぎれば一生冷たい水の中。かといって砂を噛む人生もゴメンだ。
他人の許容範囲を変えることはできない。だから、自分の許容範囲をめいっぱい広げるのが得策ではあると思うが、無理をしすぎても長続きしない。

わたしは、価値観の合う人を見つけるために直感を大切にしている。それも、パートナー選びの文脈では「楽しい」とか「ワクワクする」よりも「違和感がない」ことを重視している。いくら楽しくても、どこかに綻びのようなものを感じた場合、近寄りすぎず程よい間合いを保っておいた方が良い関係を築ける。ポジティブ過ぎる感情は時として違和感のセンサーを鈍らせる。
まあ、いくら違和感がなくても全然面白くなかったらそれはそれで進展しないので、比率の問題である。友人になるなら圧倒的に楽しさ全振りがよい。

なお最後に個人の話をさせてもらうと、時間に誠実な人が好きで、家事はあんまり気にしなくて(本人がズボラだから文句言えない)、連絡は毎日ヒトコトでも取りたくて、週末婚みたいな関係をしばらく送った後に同棲をしてみたくて、夜はバチバチのリバで積極的に楽しみたいタイプです。当該条件がコンフォートゾーンに収まる方、対戦よろしくお願いします。

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