日比野は凝視した。檻の中のチワワを。
コイツを憎めば…コイツさえ嫌いになれれば…もう何者にも心許さず、傷つくこともあるまい。
店員の攻撃「抱っこしますか?」を鼻であしらい、勝った気で家路に着いた。
夢でチワワは腕の中にいて上目遣いにこう言った。
「嫌いになれるかな?」
日比野は…
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