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ひねもす

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つれづれなるままに。日々の思うこと。
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#コラム

『凪のお暇』と空気を読まない方法

『凪のお暇』と空気を読まない方法

どうして空気を読むの? この話をしたいがために、『凪のお暇』(私は漫画を2巻までしか読んでいないKindle Unlimited民)を題材にして申し訳ない気もするが、前に読書日記で少し感想に触れたのでその流れで。

 現代日本において「空気を読む」は持っていて当然の日本人スキルであり、持っていないと「非常識な人」とさえ言われる日常に関係の深い能力である。──とされている。
 『凪のお暇』の1巻から

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話は通じないのが普通

話は通じないのが普通

「人の話を聞き疲れてキレた」というタイトルの投稿が、私の過去投稿の中で閲覧数が多いほう。なんか意外だ。私以外にも、言わないだけで人を話を聞いて疲れている人が結構いるのかな。意外、というのは、「聞き役疲れた」という話をあまり聞かないから。
それとも「聞き疲れてキレるなんてわがまま」という狂犬観察に晒されているのだろうか。

しかし「聞き役に疲れている人が多い」という観点で周囲を見回してみると、確かに

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対話は大体一方的な殴打

対話は大体一方的な殴打

 「対話で分かり合う」とよく聞くが、もし共通の「対話ルール」なるものがあってそれを元に対話を進めて分かり合いを目指して分かり合えるかといったら、大抵分かり合えないと思う。原則的には決裂が決定的になり、最悪深い憎悪と禍根を残して終了では。

 何故そんな暗い事を言うかといえば、個々人別々の人間なのに話し合うほどに分かり合えると考える方が無茶苦茶だと私は思うから。話し合うほどに差異が明らかになり、乗り

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残暑の日に

9月も半ばを過ぎ、ようやく涼しい日が増えて来た。一方で千葉を襲った台風の被害はまだ甚大だ。災害に脆い都市だったのだとも思うが、この救助対応の遅さはどういう事なのだろう。
平成の頃、『サラリーマン金太郎』という漫画で「日本人は殿様が好きだ」という作中人物の台詞を読んだ記憶がある。「お上には逆らえない」といった慣用句に耳馴染みのある人も少なくないのではないか。日本的封建時代の名残りなのだろうか。日本

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美しい女性

美しい女性

 「美しい女性」なるものについて、度々話題にしたくなる。WEBで誰かが「容姿にかかわるコンプレックス」について書いていると知ると、つい読みに行ってしまう。そして読むと何らか触発されて自分も何か言いたくなってしまう。
 私自身は既婚のアラフォーなので、「容姿が美しいか否か」を悩んだところですでに「若さ」を絶対条件とする美醜価値観の中ではとうに論外の存在であり、誰かの結婚相手の候補にもなり得ない。それ

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ブスというハンデ、あるいは美人というアドバンテージはあるのか その2

ブス扱いの因果応報
 「ブス呼ばわりの屈辱」には一家言あると長らく恨みに思っていたけども、最初のバカタレ彼氏以後、男性から容姿について屈辱的な文句を付けられた記憶は実はほぼない。
 一方で、同性からは結構言われる。彼女らは皆、もしかしたら私のように男からブスって言われ傷を負ったのかも知れない。そう考えると、同性からのブス扱いは自分自身への因果応報なのかもしれない。だとしたら、これは甘んじて受け、そ

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ブスというハンデ、あるいは美人というアドバンテージはあるのか

 「美人」と言ってもその基準は人によって様々だし、美人であることで「有利」または「得な事」となると更に幅は広がり考えるのはかなり複雑な事になる。A氏にとってB氏が「美人」でも、C氏にとってB氏が「ブス」だったらB氏はA氏から美人特権で何かを得る事があってもC氏からは美人特権なるものを得る事はない。
 とりあえず本稿では「美人で有利なこと、得すること」はあまり触れないでおく。
 まことしやかに「美人

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