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着飾る恋には理由があって 9話 感想

まず思ったのは自分の人生を決めるのは自分でしかないってことです。

真柴ちゃん(川口春奈)が仕事より好きな人の近くで暮らしたいって選択も、逃げたいなって選択も全然アリだと思います。

だいたい真柴ちゃんの夢って何?
バイヤーになること?
あの会社で今そういう仕事をさせてもらっているわけでもないし、SNSに関しては今は仕事じゃないんだからやめるのも自由です。

その前にちゃんと自分の言葉でステマ疑惑について否定の説明するのが良いと思うし、そうすれば信じてくれるフォロワーの方々もたくさんいるはずだけど、それをしないのは脚本的に真柴ちゃんを挫折させたかったんでしょう。🙃
なんか賢くない女性みたいになって残念でした。

心が折れそうな時、とことん無理するより一度は逃げ出して、また仕切り直したって良いと思います。
藤野駿(横浜流星)だって、そうやって一度思いっきりへこんだから、またエネルギーを復活させて今があるんですから。

北海道は藤野くんの地元ですよね。
北海道で料理の店を出すなら一緒に行きたいって言ってくれる気持ち、弱ってるからって本当に好きじゃないと北海道までは行けません。

真柴ちゃんはさっぱりしていますよね。
藤野くんが仕事が押してフルコースのデートに行けなかったことも謝ったらすぐ笑顔で許してくれたし、
藤野くんがこじらせたヒロインみたいになってもアヒルみたいに口をつまんで、
「いい? よく聞いて。藤野さんが好き」
とこじらせを終了させてくれます。


このくらいさっぱりした性格の女の子なら、北海道の店にエネルギーを注いで真柴ちゃんを放ってしまっても、向き合えば許してくれると思います。

でも藤野くんの選択肢には無かったんですよね。
今すぐ真柴ちゃんを連れて北海道に行く選択肢は。
すごく戸惑った表情をしていました。

真柴ちゃんと東京に残るか、一人で北海道に行くかの二択だったのです。
北海道に行くならスタートの時を全力でのぞみたいから身軽な状態で行くつもりです。
それって結局別れることになるのでは?

逃げたらダメになるって言うけど、真柴ちゃんを置いていったって距離ができてダメになる可能性が高いです。
シャチ(向井理)がいるんですから❗


まあでも同じ家に住んでるっていうのはまたすぐ会えるから、

こうやって必死に追いかけたって危機感が感じられないんですよね。
帰ったら真柴ちゃん、いるわけで。
シャチもいるけど(笑)

杏子さん(夏川結衣)がシャチにお新香を出して「いつもありがとうございます。いつもあの子のこと気にかけてくださって」と丁寧に言うのは、京都で客を追い払いたい時にお茶を出すみたいで面白かったです。
シャチもわかって「いつまでもこちらにいては行けないですね」と言います。

でもシャチにはシャチの人生があるから真柴ちゃんに告白したって良いんです。

杏子さんは藤野くんと真柴ちゃんを邪魔してほしくないんでしょうが、シェアハウスにいる限りは家主である杏子さんに遠慮が必要ですが、シェアハウスを出てしまえば遠慮する必要も空気を読む必要もありません。
藤野くんはシャチの弟でも親友でも無いんですから。


でもシャチは真柴ちゃんの気持ちが自分に無いことをわかっているから、自分の気持ちを伝えないのです。
大人な自分がカッコ悪くはなりきれないんだと思います。

杏子さんに頼み込んで得た真柴ちゃんとのディナーだけど、「こんな美味しいもの食べられないなんて損しましたね」なんて真柴ちゃんは藤野くんのことしか考えていないし、

「真柴。俺は、俺と、俺に、なんだろ助詞が難しいな」なんてシャチは思わせぶりなことを言いますが、

真柴ちゃんはすぐにデザートに気持ちを切り替えます。
この段階では(藤野くんに北海道について行くのを断られる前)、全然脈ないですよね❗

シャチが好きだったら助詞が気になって、何言おうとしたんだろー?ってデザートどころじゃなくなるでしょう♥️


飲んだくれて「みずー」と叫んでいる藤野くんを見たら、そりゃあムカつきますよね。
こんな酔っぱらいに完敗なんだから。
「どうして来なかった!」
問い詰めるシャチは男のプライドが傷ついて迫力がありました。
もっと戦ってもいいくらいです。

視聴者的には真柴ちゃんが藤野くんと一緒になっても、シャチと一緒になっても、どっちでも幸せな結末に思えるんです。

そういうふうに描いていますよね。
ふたりとも、ちゃんと素敵な男性たちです。


ラストシーンではシャチが包容力たっぷりな魅力で傷ついた真柴ちゃんを包んで、一気に当て馬から恋のライバルに上り詰めました。

カジュアルなパーカー姿のシャチはめちゃくちゃカッコ良いです♥

ではこのドラマは真柴ちゃんがどっちを選ぶのかって物語でしょうか?

ちょっと違うと思います。
この物語の隠れヒロインは藤野くんだと思います。

毎回、藤野くんの視点で藤野くんの気持ちを伝えてきますよね。
藤野くんはかなり自分の気持ちを隠す人です。
挫折した経験からか自分に自信が持てないのだと思います。
そして人生はそれぞれが輝くべきと割り切って考えています。


なので「着飾る恋」というのはきっと藤野くんのことなんでしょう。
藤野くんは真柴ちゃんのために着飾る(心を偽る。嘘をつく)んだと思います。

藤野くんはシャチに任せようとするんでしょうか?
自分が悪者になって真柴ちゃんをふってしまうとか。

それとも一番ベタな展開で、藤野くんと真柴ちゃんは一度別れて、数年後に再び出会って結ばれるんでしょうか?


はるちゃん(丸山隆平)と羽瀬さん(中村アン)のカップルですが、描いた絵を画商に?全部返されてどん底まで落ち込んだ羽瀬さんが悩みます。


羽瀬「迷ってるんだよね。もう諦めたほうがいいのか、それとも描き続けたほうがいいのか」
はるちゃん「なに言ってるの。描き続けたほうがええよ」
羽瀬「でもそろそろ潮どきなのかもしれない。ずっとフリーターってわけにもいかないしさ」
はるちゃん「せやったら結婚しよう。俺が羽瀬ちゃんの夢支える」
羽瀬「今欲しいのはその言葉じゃない」

はるちゃんは羽瀬さんに才能があると思っているし、本当はやめたくないと思っているんだろうなって考えているので、好きだからこそのプロポーズです。

それに絵を描くことが羽瀬の魅力の大きな部分でもあるので、絵を描いてほしい、魅力を失ってほしくないという気持ちもはるちゃんにはあると思います。

でも羽瀬の夢は続けるのも終わらせるのも羽瀬が決めることです。


恋人でも口を出すことじゃないと思います。

ですが、これってトラップがありますよね🙃

「ずっとフリーターってわけにもいかないしさ」と生活のこと経済面を気にしてるように言うから「結婚して支える」と言ったのです。

画家なんて死後に価値をわかってもらえることもあるほどで、生活は俺が支えるからゆっくり夢を目指していこうって優しさだと思います。


きっと「ずっとフリーターってわけにもいかないしさ」と言うのは、プライドが高い羽瀬さんとしては才能が無いとは認めたくないから、経済面をやめる理由にしてみたんだと思います。

とにかく人の夢に口出ししたら「あの時、諦めるなって言ったから」「諦めろって言ったから」って後々言われてろくなことになりません。
自分で決めさせるのが後悔が無くて良いと思います。

だからと言って「ほしかった言葉はそれじゃない」って言い方❗

悩んでいるのはわかるけど、彼氏でも無い人との妊娠騒ぎでみんなを巻き込んだり「放っておいて!」と言ったり自分勝手で、羽瀬ちゃんって好きなキャラじゃないです。

ほしかった言葉はそれじゃなかったから何でしょう?
ちょうど良い言葉だけくれると思うなよ!って言いたいです。

藤野くんも拘りを捨てて、真柴ちゃんの選択をちゃんと尊重しても良いと思います。
真柴ちゃんを失いたくないのなら。

過去の感想も書いています。

最終回も楽しみに見て感想を書きたいと思います。

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