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大豆田とわ子と三人の元夫 7話 感想

6話に続いて7話も爆弾投入ですね❗

公園のラジオ体操に来ていて親しく話して心を癒やしてくれた謎の男(オダギリジョー)が、とわ子の会社を買収した「企業買収の悪魔」と呼ばれる小鳥遊(たかなし)だったのです。

買収の話が持ち上がった頃、小鳥遊がラジオ体操に現れたのは偶然ではないでしょう。
これが偶然なら、いくらなんでも偶然が過ぎます🙃
買収後の顔合わせで、とわ子は驚きましたが、小鳥遊は顔色一つ変えていませんでした。知っていたのです。

しろくまハウジングの誰かが社長であるとわ子をパワハラだと告発し、小鳥遊はとわ子がどういう人物なのか探りに来たのだと思います。

しろくまハウジングの営業責任者の松林(高橋メアリージュン)が小鳥遊の外資系ファンド会社マディソンパートナーズと接触し、しろくまの市場価値が下がる情報を伝えたらしいと知り、会社でビール飲みながらとわ子は話します。


松林「会社のためだと思ってやりました。買収に応じれば会社の為になると思います。社長が理想語る会社はつぷれます」
とわ子「買収されたらリストラされる人が出てくる」
松林「能力の問題だから仕方ありません。」
とわ子「あなたをしばらくの間、停職処分にします」
松林「私、辞めませんよ。この会社良くしたいし。元はと言えば一年前の契約破棄で抱えた負債を返せてないからじゃないですか。あれは社長の責任じゃないですか? わかってますけど。あの日、社長のご友人が亡くなったことは」
とわ子「それは別に言い訳にしてないよ」
松林「だったら社長にはもっと頑張ってほしかったんです」

知り合ったばかりの小鳥遊(オダギリジョー)にとわ子はかごめの話をします。
バスに忘れたシナモンロールを走って取り返してくれて親しみを感じたから?
それだけじゃないです。
小鳥遊は事前に情報を知っています。
一年前、とわ子は門谷社長(東京スカパラ谷中)との会談を途中で打ち切って退席したそうで契約を白紙にされました。
その原因が親友のかごめがその日亡くなったことにあります。

小鳥遊は買収する会社に2度とそんなことがあってはならないので、とわ子から友人の話を聞き出したかったのだと思います。
その上でとわ子の経営面の資質を見極めたかったのでしょう。

小鳥遊は「何が好きですか?」の質問から仕事の話になり、
「人がいるから頑張れるっていうのもあるし。この人の為に頑張ろーみたいな。見ててくれるかなあ? 見ててくれるから頑張ろーかなぁってそういう人? いませんか?」
かごめの話になるよう誘導しています。
とわ子はかごめへの想いが堰を切ったように溢れ出ます。
それを聞く小鳥遊には、人を愛した時のとわ子は物凄いエネルギーを持って愛する人だと映ったことでしょう。仕事を投げ打つくらいに。
とわ子は経営面ではバツであり、友人候補や恋人候補として考えた時には魅力がありマルかもしれません。


小鳥遊はビジネスとプライベートを完璧に分けられる人です。

前に登場した門谷社長(東京スカパラ谷中)はその真逆で契約時にプロポーズの答えを聞きたがったり、公私をごちゃまぜにする典型でした。

そして、とわ子は小鳥遊ほどではないけど分けられる人なのです。
松林(メアリージュン)にポカポカするバスオイルをあげて、その後、彼女が会社の情報を外資系ファンドに流したことがわかり停職を申し渡したり、とわ子の経営方針を彼女が否定してきたりしたけど、「ポカポカしちゃダメかと思って」とバスオイルを返そうとした松林に、「返さなくていいよ。ポカポカは別だよ」と笑顔になります。
この描写はとわ子もビジネスとプライベートを分けられる人だと示すために、この回に入れたのだと思います。

ところで会社のマイナス情報を流したのは松林でしたが、とわ子がパワハラだと、小さな事実を思いっきり誇張してでっちあげて流したのも松林でしょうか?
松林は建築設計士と口喧嘩した時、「だったらあなたが社長やれば?」と言われ「いつだってやりますよ!」と真剣に答えたので社長になりたい野心はあると思います。
ただパワハラまででっちあげたかどうかは疑問です。
もうひとり怪しい人物がいますね。
しろくまハウジングの先代社長(オーナー)の息子、しろくまゆうすけ(平埜生成)です。

とわ子がクロワッサンを食べようとしたら「クロワッサンって食べかすをこぼせばこぼすほど運気が逃げるらしいですよ」と脅かしてきます。
冗談にしては顔がマジでした。
とわ子は気にして次はシナモンロールにしますが、「運気が逃げるのは一緒ですよ」とネガティブの悪魔みたいな目をして見つめてきます。
とわ子は気にして次はお握りにします。
これってネガティブを押し付け、悪い波動を送って暗示をかけていますよね。
なんか怪しいです。
しろくまゆうすけはとわ子に「父が会社の株を売ろうとしています。先行投資してきた結果の数字が出始めているから、今年いっぱい様子見てくれよって言ったんですけど」なんて父の暴走を止めているように言いましたが、実はその逆で株を売るようけしかけたのかもしれません。
理由はこれ以上会社が傾いたら父は破産しますが、今売れば資産が残るからです。

とわ子はけっこう気にしすぎの信じやすいタイプですね。
クロワッサンの食べかすが運気を下げるなんて言われたら、わざと食べかすをボロボロ落として食べてみせ「見ているほうがもっと運気が落ちるらしいよ」とネガティブ返し❗してやればいいのです。
そのくらいじゃないと経営者は務まらないと思います。

しんしん(岡田将生)がとわ子に言ってましたね。
「社長なんか辞めてしまえはいい。君は建築家として一流なのに望んでもない社長業をやらされてさ。君はもっと自由に働くほうが向いてるよ。」
しんしんは見抜いているんです。

きっと小鳥遊(オダギリジョー)も見抜いているでしょう。
なので小鳥遊がとわ子を社長からおろしたとしてもそれは正当な評価であり、とわ子にとって逆に良いことなのかもしれません。

しんしんは前回の小谷翼(石橋菜津美)との関わりで、いろんなことを学んだと思います。
素直に優しさや想いを表現するようになりました。


しんしん「僕はやっぱり君のことが好きなんだよね」
とわ子「らしくないよ」
しんしん「自分らしくて好きな人に好きって言えないなら、自分らしくなくても好きな人に好きって言いたい。そうやって続けていけばそれも僕らしくなっていくと思うし」

いいセリフだなぁと思いました♥️🙂
しんしんがなぜ変化したかわからないとわ子にはすぐに対応できないだろうし、なんならしんしんの一生片思いかもしれないけど、想いを素直に伝えて変わろうとするしんしんは素敵だと思います♥️


ところで、とわ子が死んだかごめのことを話した時、小鳥遊はこんなことを言いました。

小鳥遊「人間にはやり残したことなんて無いと思います。その人はあなたの幼なじみだったんですよね。10歳の時のかごめさんも二十歳の時のかごめさんも三十歳の時のかごめさんも知ってる。過去とか未来とか現在とか、そういうのってどっかの誰かが勝手に決めたことだと思うんです。時間って別に過ぎていくものじゃなくて、場所って言うか別のところにあるものだと思うんです。人間は現在だけを生きてるんじゃない。5歳、20歳、三十、四十、その時その時を人は懸命に生きてて、それは別に過ぎ去ったものなんかじゃなくて、あなたが笑ってる彼女を見たことがあるなら彼女は今も笑ってるし、5歳のあなたと5歳の彼女は今も手を繋いでいて、今からだっていつだって気持ちを伝えることができる。人生って小説や映画じゃないもん。幸せな結末も悲しい結末もやり残したこともない。あるのはその人がどういう人だったかってことだけです。だから人生には2つルールがある。亡くなった人を不幸だと思ってはならない。生きてる人は幸せを目指さなければならない。人は時々淋しくなるけど人生を楽しめる。楽しんでいいに決まってる」

小鳥遊の言うことは量子論のパラレルワールドのようなものだと思います。
坂元さんの脚本のカルテットではからあげにレモンをかけていいか聞く前にレモンをかけたら不可逆で2度と元には戻れないと語るシーンがありました。
でもこのドラマの小鳥遊は不可逆の逆で、時間は誰かが決めた概念であり、今からだっていつだって気持ちを伝えることができると語ります。
その話にとわ子は救われ、知らず知らず泣いているのです。

私も魂は永遠であると思っています。
多次元世界もあるような気がします。
人が死んだ時、その縁はぷっつり切れるのでなく繋がっているのだと思います。

小鳥遊はサイコパスでも何でもなくプライベートとビジネスをきっちり分ける考え方をする人であり、ビジネスでは合理的で優秀、プライベートでは温かい人なのだと思います。

はっさく(松田龍平)は死んじゃったかごめ(市川実日子)と北海道へ旅してきたんでしょうか?
松前漬け、とわ子がかごめと食べられるようにたくさん買ったのかな?

1話から6話も感想を書いています。

また次回も楽しみに見て感想を書きたいと思います。


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