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檸檬読書日記 始めます。12月5日-12月11日

12月5日(月)

読書日記を始めようと思う。

今までも、読書日記と題して色々と投稿してきたが、はたと気づいた。これって日記か?と…。
そもそもまとめるのが苦手で、投稿する頃には大体読み終わってから1ヶ月以上経っている。(これは最早日記じゃない…)

だから、今までのは読書記録に変えて、これからは読んだものをちょこちょこ書きつつ、日常も含んだ日記も書いていこうと思う。

12月6日(火)

いつも
海野弘『366日風景画をめぐる旅』
の本から1日が始まる。
1月1日から初めて、毎日1枚ずつ眺めている。
風景だけあって、色々なところに旅をしている気分になって楽しい。この本を日課にしてから、毎日いいスタートになっている気がする。
特に今は12月だから、雪景色の絵が多くて雪景色が好きな自分としては嬉しい。

次は
関口良雄『昔日の客』
古本屋を営む店主のエッセイ。
まだ読み始めたばかりだけど、なかなか良い。

次は
二階堂奥歯『八本脚の蝶』
女性編集者の日記。
今半分くらい読み終わったが、なかなか刺激的。

次は
『MONKEY』vol.28
雑誌。殆どが海外もので、短編小説とかが載ってる。今回は「老い」についての特集。

次は
柿内正午『プルーストを読む生活』
日記。これは11月19日から始まっているのだけど、日付に合わせて毎日読むというよく分からない読み方をしている。だからまだ同じように12月6日までしか読み終わってない。(読み終わるには大分時間がかかりそう…)
ちなみにこの本を読んで、日記という形式に憧れて(学んで)始めようと思った。
自分もこういうふうに綴りたいけど、なかなかに難しそうだ…。

この5冊を毎日少しずつ読んでいる。

12月7日(水)

最近、パンにバナナをのせて食べるのにハマっている。
朝は大概がパン(しかもパン焼き器で作った自家製食パン)で、たまにご飯なのだけど、パンの時にバナナが美味しくて、最近はパン優勢になってきている。
そしてバナナで好きな組み合わせは、ピーナッツバター(つぶつぶが入っている無糖のやつ)に、バナナをのせて上に蜂蜜をタラりとかける。これが結構合って美味しい。
上にかけるのは、蜂蜜ではなくても砂糖が入ったシナモンでも可!

二階堂奥歯『八本脚の蝶』を読む。

あなたを愛しています。
あなたを愛しています。
あなたを愛しています。
だけど多分私が呼びかけているのはもうあなたではない。

急に突き落としてきた。相変わらず凄い。何が凄いのか掴みどころが分からなくて表現できないけれど、異質さがジワジワくる。

12月8日(木)

いつも少しずつ読んでいる5冊の他に、交互に読んでいる本がある。
今読んでいるのは

周木律『眼球堂の殺人 ~The Book~』
暁佳奈『春夏秋冬代行者 夏の舞』上巻

の2冊。
ミステリーとラノベ。
眼球堂って名前がまず良い。眼球に見立てた建物で起きるミステリー。あと少しで読み終わるけど、仕掛けに感動した。
春夏秋冬の方は、相変わらず言葉が綺麗。そして繊細。

『MONKEY』vol.28を読む。
サム・メッサー「ジョン・サールの肖像」

「子宮の中にいたときのことを覚えている。満足してたのに、そのうち壁がぐいぐい押してきた。死ぬかと思った。それから、生まれた。だから、死ぬってのがどういうことなのか、ちょっと楽しみだ」

言い得て妙だな。
死と生は似ている気がする。
自分も楽しみに思って生きたい。

12月9日(金)

今日もバナナパンを食べる。
だけど今日はシンプルに、マーガリンにバナナに蜂蜜。蜂蜜はロンガン(龍眼)ハニーがおすすめ。
ピーナッツバターの時は普通の蜂蜜がいいけど、シンプルな時はロンガンが美味しい。普通の蜂蜜よりも、アールグレイを思わせる少しクセのある風味をしている。

そしてロンガンは三大蜂蜜とされていて、体にもいいらしい。

周木律『眼球堂の殺人』を読み終えた。
最後の最後で衝撃が待っていた。これだからミステリーは面白い。止められない。次作も読んでみよう。

眼球堂を読み終えたから、新しい本を読み始める。
恩田陸『祝祭と予感』
わくわく。

関口良雄『昔日の客』を読む。

久米正雄(誰だったかな?聞いた事ある気が…思い出せない)が司会を務め、菊池寛、横光利一、室生犀星の文芸講演会があったとか。
うわー、聞きたい。羨ましい。

12月10日(土)

『MONKEY』vol.28を読む。
金原亭世之介「いない・いない・ばぁ」

カミさんにくっついて「ワシも行く」「わしも、わしも」と買い物に行くのを「ワシも族」っていうんですな。スーパーに行くと居ますよ。(略)カミさんに「ほらあそこにもワシも族が居るね」と言ったら「あなたもね」と言われて、反論しましたよ。「あのね本当のワシも族ってのはね。呆け入ってるの。ほらっ見てごらんあそこのおじさん。他人のカゴに間違えて自分の買った物入れちゃってるでしょ。ああいうのをワシも族って言うの」と言ってカミさん見たら知らない人だった。

思わず笑ってしまった。
でも確かにいるなぁ。よく見かけるけど、あれを「ワシも族」というのか。面白い。

12月11日(日)

二階堂奥歯『八本脚の蝶』を読む。

この景色を見ることはもう二度とないと思うと、あらゆるものに魔法がかかる。コンクリートの亀裂にたまった雨に揺れるバス停の灯り。コンビニエンスストアから溢れるまばゆい光。白線に含まれた反射性物質のきらめき。
(略)
泣いているのは世界が美しいからです。
世界が美しいのは、失われるからです。
とても綺麗です。どうか、この一瞬にすべてが消えますように。

綺麗なうちに。
ということなのだろうか。
はたまた綺麗と感じるために、だろうか。
確かに儚さは美しさだと思う。
今は安くて消えないもので溢れている。だから何も感じない。
それは悲しいことで、切ない。だから完全に消えてしまうものでも、綺麗なものを大切にしていきたい。
すべてが消えてほしいと思うほど、綺麗だと感じるために。

西式豊『そして、よみがえる世界。』
を読み始める。
いきなりVR世界。細田守みたい。


とりあえず1週間分書いてみた。だけど、果たしてこの日記は続くのだろうか。うーむ。

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