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檸檬読書記録 『るきさん』 『きれいに逝かせてください』

今日の本は
高野文子『るきさん』
ゆるっゆる漫画。

るきさんというマイペースな女性と、その友達のえっちゃんとの日常が綴られた四コマ漫画。
とにかくゆるくて、シュール。
最初はこれはどいういオチなんだろうとわからない箇所もあって戸惑うのだが、読み進めていくうちにじわじわくる。
だんだんと、るきさんの虜になってしまうのだ!
少し『サザエさん』のようで、サザエさんが好きなら、きっと好きになると思う。

何より、絵がいい。
内容にあったゆるさ。シンプルでいて、無駄がない。
中は全部フルカラーだし、見ていて楽しい。
スキップしている表紙から楽しい気分になれる、素敵漫画だ。
個人的には、誕生日の話と距離感の話が良かった。


がらりと一転、本を変えて

江原啓之・新城拓也・田口ランディ『きれいに逝かせてください』

3人による、対談。
スピリチュアリストの江原さんと、医師の新城さんと、作家で精神世界に詳しい田口さんが、よりよい看取り方、よりよい看取られ方、そしてきれいな逝き方について考え、語っている。

色々考えさせられる本だった。
今もっとも身近そうな「よりよい看取り方」ですら、考え直さなくてはいけないかもしれないと思わされた。
こうした方がいいのではないかと思っていた行動や言動は、看取られる方にとっては重荷になる場合もある。
そして、同じ気持ちではないということ…。
自分がこうしたいこうなってほしいという願望ではなく、相手の気持ちを1番に考えなくてはいけない。そう思い知らされた。


個人的には、死んだら葬式もあげずに森の中で自然と一体化して、自然の栄養分になって終われるのが理想なのだけれど、今の世の中そうもいかない。
そう望んで森の中にポイしてもらったら、その人が死体遺棄で大問題になってしまう。
そうでなくても森で骨が出ても事件になって、迷惑になってしまうだろう…。
それならいっそ、燃やしてお墓に入れられるだけでもいいなと思っていたら、やはり葬式というのは大事らしい。
盛大なものをやる、ということでなくても、葬式という形式が大事らしい。自分は死んでるんだー、と知るために。


医療の面では、現実は厳しいを体現するように、思っている以上に甘くないようだ。
1番は、なかなか受け入れてもらえない。
病気になったら、入院して診てもらって治してもらえるという訳ではないようで…。なんと不公平で理不尽な世の中なんだ!と嘆きたくなった。
まあかといえ嘆いてても仕方ないから、そうなってくると、やはり事前にいろいろ考えておかないといけないんだなと思わされた。

うーむ、それにしても頭が悪すぎてこの本の良さも内容も、全然書き出せない…。(この本だけじゃなくて全部そうだけど…)
一見、堅苦しくて暗めの内容に思えるかもしれないけれど、そうではなくて、対談形式だから読みやすく、面白いと思えるところもたくさんあるのだ…。
なのに上手く伝えられない…むむむ。
兎にも角にも、唯一言えるのは誰にとっても身近なことだと思うから、老若男女、色んな人に読んでもらいたい。
 

よりよい看取られ方をして、迷惑をかけず、きれいな逝き方をして終わりたいなぁ、と目標にしつつ、今回は閉じようと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ではでは。




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