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祖母からの教え「怒った方が負け」

友達や家族との何気ない日常の会話では、皆それぞれに愚痴や不満を面白おかしく誰かに話しながら自分の中に溜まった「毒」を吐き出すかのように、笑って流して、先の未来に向かって気持ちを切り替えてゆく。

だけど時々無償にどうしようもなくやり切れない思いがこみ上げて、本気で怒りがこみあげて話をしている人の話を聞くこともある。
そんな時、痛いほど相手の気持ちが伝わってくる時がある。

そして、同時に祖母からの教えを思い出すのだ。

「怒った方が負けなのよ。」

私が幼少期からずっと聞かされてきた祖母の教え。
幼い頃から不満やイラ立ちで怒って愚痴を言うたびに聞かされてきた言葉である。歳を重ねるにつれて、この言葉の意味を「なるほど」と納得することがたくさんあり、今では祖母にとても感謝している。

世の中は広いようで、とても狭い。

もう、二度と会う事はないだろう。そう思った人と何年も経った後に思いがけず再会したり、思いがけない共通の知人がいる事が分かったりすることがありまた縁が繋がる事がある。
苦手だと思っていた人に思いがけない時に助けてもらったり、月日が経てば仲良くなっていて「あんな時があったな~」と関係が悪かった時のことを思い出として振り返る時だってあるもの。

長い人生、いつ誰の助けを必要とするか分からない。
誰に助けてもらう事になるか分からない。

人はひとりでは生きていけない。
助け合うことでより良く生きてゆけるのは確かな事。

意地を張っては先々自分が損をしてしまう。
自分で自分を苦しめてしまう。
一時の怒りの感情に任せて相手に言葉を発したりや行動を起こしてしまえば、その瞬間はスッキリするかもしれないけれど結局最後は自分が損をすることになるかもしれない。

世の中には色んな人がいて、色んな「個性」があるから、その分だけ「相性」がある。苦手な相手もいれば、どうしても相性が悪い組み合わせもあると思う。
そんな時はなるべくそっと離れる様にしている。
とても難しいけれど、その時ベストな言動で相手との距離をとり離れる様にしている。

祖母の教え
「言ってしまった言葉は二度と消すことができない。起こしてしまった行動は二度と消すことができない。だから、相手が嫌がることを言っちゃダメよ。よく考えて言わないとね。怒った方が負けなのよ。」

祖母が起こっている姿を見たことがない。
今だから思う。
怒らずに平常心でいる事、優しくいる事はとても強い心がないと出来ない事だと。芯が強い心持ちがないと出来ない事であると。
「優しさ」とは「強い心」の裏返し。
歳を重ね、いつもニコニコと笑って迎えて包み込んでくれた祖母の存在を偉大に感じるのです。

そして、自分を振り返り、我に返り、反省する。
イライラした時に、いつもこの言葉を思い出す。
イライラした人を目にする時も、いつもこの言葉を思い出す。


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