見出し画像

デンマークってどんな国? 〜幸福度編後半(所得、国民性)〜

こんにちは!れごです。
久々の投稿になりましたデンマークシリーズ、今回が最終回です!

前回に引き続き、幸福度世界2位のデンマークの幸福度編後半、③と④

③所得
④国民性

についてです。それではいきましょう!


所得

①全体的に所得が高い

デンマークの人口は日本の20分の1ぐらいで、大きな国ではありません。しかし国民1人あたりのGDPは2018年の日本(32,486$)に対して、デンマークは(52,114$)と日本に比べてかなり高いことがわかります。

デンマークの所得のもう1つの特徴は、貧困率が低いことです。2021年の世界主要国の貧困率(全世代)を参照すると、11位の日本が15.70に対してデンマークは41位で貧困率は6.50です。全体43カ国中で、42位と43位はチェコ🇨🇿とアイスランド🇮🇸です。そして同率39位はフィンランド🇫🇮とハンガリー🇭🇺。やはり北欧が固まっていますね。

②税率も高い!!

デンマークの給与所得者の平均月給は4万4513デンマーク・クローネ(おそらく①のデータよりも新しい数字です)。これを日本円に換算すると約81万円。けれどもこの所得では約4割弱の税率が適用され、半分近くが税金として国に納められます。高校生の私は消費税しかわかりませんが、日本は10%(8%)ですよね。なんとデンマークは25%です。そりゃあ物価が高いわけだ。

ところが意外なことに、デンマークに住む人は税金が高いとは思っていません。なぜなら社会保障として『還元』されるからです。

③『全員同じ』を重視した社会保障

デンマークの幸福度が高い理由の1つ、それは充実した社会保障です。

具体的には
・医療費無料
・基本となる自宅での介護サービスが無料
・大学院まで学費無料。学生は学業に集中できるよう生活費として給付金が支給される。
・基本67歳から国民年金を受給できる(月に約20万円・年金指数ランキング5年連続1位)

日本との違いは社会保険ではないということ。医療保険や介護保険のように保険料を払った人がなにかあった時に給付するのではなく、税金で必要な経費をカバーしているので完全に無料です。だから税金は高いものの保険料を支払う必要はありません。

お金だけでなく日常生活にも還元されます。例えばデンマークの街はバリアフリーです。

・1才前から希望すれば必ず保育園を用意してもらえる。
・バスと電車には必ずベビーカー用のスペースがある。
・大きめの道路には自転車用レーンが整備されているため、6才でも自転車で通学できる。(デンマークは地形が平らな上、自動車税が280%とぶっ飛んでいるため自転車が普及している)

ストレスなく安心して生活できる社会保障という印象がありますね。一応なぜこんなに自動車税が高いのか補足すると、デンマークは海外からの輸入品には高い税率を適用するからです。

国はみんなのものだから、全員が幸せに生きられるように国は税金を使います。公立の学校や図書館も建築家を呼んで美しく建てていて、お金や環境など、様々な面で平等な教育を実現しています。

ではデンマークの国民はどんな人でしょうか。ここにも幸福度が高い理由があります。

国民性

①実はクール

ほのぼのした人が多いかと思いきや、実はクールな人が多いです。オープンな性格の人が少なく、他人にあまり興味を示しません。個人主義が強いため、遠慮なく自分の意見を伝えます。あとは社会全体で時間を守ったり、ルールに従うことは当たり前です。

けれども実際はとても優しいです。道に迷ったと話しかけると丁寧に案内してくれたり、電車で赤ちゃんが泣いていれば乗客はニコニコで、中にはあやしてくれる人も。私の印象ですが、パリピではないけど明るくて優しいたちではないでしょうか。いつかお話ししたいです。

②みんな違ってみんないい

デンマークの個人主義でもフレンドリーな特徴は、教育が影響していると考えられます。なのでデンマークの教育方針について少しお話しします。

デンマークでは就きたい職業で大学を選びます。その上幼稚園から大学まで一貫して『自分の意見を持つ』ことを重視した教育です。小学生から環境問題について議論したり、自分はどう思うか、何をしたいかを論理的に考えられる人が多いため、『相手は自分と異なる考え方を持つ』と学んでいます。

だから個人主義と言っても他人に興味がない訳ではなく、集団にいる必要がないのだと思います。異なる人間同士、どうやって共に社会で生活するかをデンマークの学校で学びます。

みんなの平等を望みながら1人1人の違いを尊重するのがデンマーク人だと言えますね。

③hygge(ヒュッゲ)

デンマークの国民性がよく表れている文化があります。それがhygge(ヒュッゲ)です。ヒュッゲとはデンマーク語で『1日の中で心地よい時間を持つこと』です。どこで、誰と、何をするかはその人次第。

例えば
・1日の終わりにろうそくを灯して映画を観る。
・朝カフェに行って出勤前にリラックスする。
・お昼を食べた後にコーヒーを飲む。

私なら
・ココアを飲みながらF1を観る
・好きな音楽を聴きながらLEGOを組み立てる
・友達とお店を巡りながらひたすら喋る
とかかな。読んでくれているそこのあなた!自分の日常にヒュッゲはありますか?自分を大切にしてくださいね。

人それぞれのヒュッゲがあって、暖かくリラックスした環境に囲まれた中で時間を過ごすことはデンマークにとってとても大切なことです。ほとんどの仕事が16時に終わるため、夕方は広場の芝生で友人とゆっくりする人が多いそうです。

おまけ

デンマークシリーズも最終回になりました。ここまで書けた自分に感動しています笑。

最後にお伝えしたいことは、デンマークは始めから完璧な国ではないということです。

国王時代、国に建築家がいなかったため国立建築アカデミーを建てて歴史を重ねた結果、建築の美しさやデザインで有名な国になった。

スパルタだったサッカー選手を育成する環境を見直し、楽しむことや学業と両立できる環境に変えた結果、国内のサッカー人口が大幅に増え、世界ランクも上昇した。

動力を輸入の石油や石炭に頼っていた国のエネルギー利用を持続可能なものに変えるために、地形を活かした風力発電を中心にエネルギー利用を見直し、エネルギー自給率100%を達成した。

デンマークの最大の魅力は自国の力で国をより良くすることだと思います。それが国の幸福度に繋がっているのではないでしょうか。

いつかどんな国なのか、この目で見たいです。

最後まで読んで頂きありがとうございます!
調べるシリーズはできる範囲で続けていこうと思っています。学業と上手く両立したい。

じゃあまたね!

参考元

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?