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240509 話合いの深さとステージ

学校で取り組んでいる「学級力会議」

昨年までもやっていたという子どもたちに任せ
話し合う様子を見ることにした。

良いところ・課題の発散も豊かで
焦点化する課題についても 小グループから
グループサイズを大きくしていく流れがとてもスムーズ
これまでの担任の先生との取組の積み重ねを感じた

焦点化する課題が2つに絞られると
どうしても議論というより討論になってきた
「いかに自分の主張が正当か」みたいなやりとりになる
なんか不穏な空気…

そうした場面が今日は複数回あり
「ちょっと待って!」と割って入ってしまうことがあった
どの回も「二項対立」になるんだけど
遠目に見ると「どっちでもいい」ケースが多い

もっと言うなら「論点は今、そこじゃない」なのだ
具体的に言うならば…

課題を1つに絞らなきゃいけない
「学習規律を守ること」か「生活規律を守ること」か
それぞれに核となる意見は
「学習中に先生の話を聞いていない人がいる」と
「先生や友達の話を聞いていない人がいる」らしい

ほらそこ! 同じじゃない「人の話を聞いていない」という点が!
ということを説明して、どちらにも共通する課題だよねと確認。

一旦おちついてから…
その課題の解決策を出そうと話し合うと
「達成率をグラフで表す」か「ボードに名札を貼った人数で表すか」
またはじまった二項対立…

ほらそこ!方法だけの良し悪しで討論が始まる
でもそれって「評価の手段」で「手立て」じゃないよね
書き出してみて見えてきたので
「方法じゃなくて『解決策』何ができる?」と問い直す

前者のケースは 具体の階層で共通点があるから
 よーく聞いて 書き出してみると 共通点が見える
後者のケースは そもそも議論のステージがすり替わっている
 これに気づいて仕切り直ししないと手が付けられない

じゃあどうすればいいの?ってなるんだけど
こうした行きつ戻りつの話合いも とりあえず
「気づいてよかったよね〜 ちょっと巻き戻そう」と
失敗OKにして仕切り直すのがいいかな

そして

議論が詰まってきたときに
 それぞれの意見の表層と具体を書き出し並べること と
 「今、何を話せばいい?」と議論となる問いを具体的に話す こと
そういう確認や見える化が大事なんだろうなと感じた

こうした話合いの流れや階層が見えるのに参考になるのは

ホワイトボード・ミーティング®️の
 発散→収束→活用の流れ と
 「私の構成要素」による階層の深さ
は参考になります

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