Left Side of Love

Left Side of Love

記事一覧

いつもあなたは
何もせずそのまま
まるで何もかも
わかってたみたいに

Left Side of Love
3週間前

Somewhen, Somewhere

電車の連結部分に身を委ねる。たわみに吸い込まれて一体になる 雨の予報が外れて傘が邪魔になる。止まない雨 傘を差しながら軽やかに現れたその姿、眩しくて 乱反射、水…

Left Side of Love
3週間前

Don’t ever tell anybody anything. If you do, you start missing everybody.

Left Side of Love
4週間前

イヤホンの片耳をなくす 気づいたのは離陸したときでもう引き返すことはできない

Left Side of Love
1か月前

困り果てたひと

文字通りの顔をした人が蹲っている 声を掛ける 自分の行方を探している あてどかない隣を歩く 他愛のない話をしながら歩く あらゆる街の路地にも部屋の隅にも欠片ひとつ見…

Left Side of Love
1か月前

海を出る

できることならば 手をこまねいたままで 私のこと見ていたかったけど どうやら海から出ていくようだね ついていくよ 朝の光が差す 私は国道を北へ歩き出した 私の姿はとて…

Left Side of Love
1か月前
2

街の名前

雨が身体の中に小さな池を 作るように 声は あなたの声は 夜明けの町の中に流れ込む

Left Side of Love
2か月前

疾駆する

ここにはいないあの人の後ろ姿が軽やかに駆けていく

Left Side of Love
3か月前

don't light up the dark

闇を灯すな

Left Side of Love
4か月前
1

たしかに

君は髪に星を飾って 飛び込んでくる 君は呪文を唱えると 空中に浮かぶ 僕を驚かせて 僕はあまりにも長い間眠ってきた 僕は姿を一目見ようと 長い間待っていた

Left Side of Love
4か月前
1

冷たくて乾いた場所

遊びに行ってもいい? もう遅すぎる? 冷たくて乾いた場所に、私を置いておいてくれる? あなたの肩に頭をのせて、重すぎない程度に 冷たくて乾いた場所に、私を置いておい…

Left Side of Love
4か月前

そして

フードに顔が囲まれて、まるで貝殻に閉じ込められた牡蠣のよう そしてあなたの目は、怒った真珠のペアのように私を見て転がる あなたは土産屋のなかで最も美しい人魚 でも…

Left Side of Love
4か月前

それで

それでなぜ足りないと言えるのか? もっとなにを望めばいいのか? それでなぜ足りないと言えるのか?

Left Side of Love
4か月前

Didn't I tell you?

Didn't I tell you? Oh, walk down through the alley And wasn't I in search for Oh, somebody just like you? Open up your window, throw down your hair I'll climb i…

Left Side of Love
4か月前

Even though the night is so bright, I can’t tell which way the current flows.

Left Side of Love
4か月前

月の降る夜

月夜の下、孤独を抱きし者はさまよい、 どこでもないとつぶやく。 だが、ふと足を止め、仰ぎ見れば、 ここしかないと、月は静かに語る。

Left Side of Love
5か月前
1

いつもあなたは
何もせずそのまま
まるで何もかも
わかってたみたいに

Somewhen, Somewhere

Somewhen, Somewhere

電車の連結部分に身を委ねる。たわみに吸い込まれて一体になる

雨の予報が外れて傘が邪魔になる。止まない雨
傘を差しながら軽やかに現れたその姿、眩しくて

乱反射、水の音

Don’t ever tell anybody anything. If you do, you start missing everybody.

イヤホンの片耳をなくす 気づいたのは離陸したときでもう引き返すことはできない

困り果てたひと

困り果てたひと

文字通りの顔をした人が蹲っている
声を掛ける 自分の行方を探している
あてどかない隣を歩く
他愛のない話をしながら歩く
あらゆる街の路地にも部屋の隅にも欠片ひとつ見つからなかった
穴の空いた靴の向こう側から その人は笑いかける
ちょうど四つの季節を巡り終わったときのこと

海を出る

海を出る

できることならば 手をこまねいたままで
私のこと見ていたかったけど
どうやら海から出ていくようだね
ついていくよ

朝の光が差す 私は国道を北へ歩き出した
私の姿はとても奇妙だった 仮面を被っている
だから前が上手く見えないんだ
ガードレールに掴まり手探りで歩く

時折りトラックが横を通り抜ける
風が起こり立ちすくむ
そしてまた私は手探りで街へと向かう

私は私を抱えたまま海を出よう
私はこの私を

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街の名前

街の名前

雨が身体の中に小さな池を
作るように
声は あなたの声は
夜明けの町の中に流れ込む

疾駆する

疾駆する

ここにはいないあの人の後ろ姿が軽やかに駆けていく

たしかに

たしかに

君は髪に星を飾って 飛び込んでくる
君は呪文を唱えると 空中に浮かぶ
僕を驚かせて 僕はあまりにも長い間眠ってきた
僕は姿を一目見ようと 長い間待っていた

冷たくて乾いた場所

遊びに行ってもいい? もう遅すぎる?
冷たくて乾いた場所に、私を置いておいてくれる?
あなたの肩に頭をのせて、重すぎない程度に
冷たくて乾いた場所に、私を置いておいてくれる?

そして

そして

フードに顔が囲まれて、まるで貝殻に閉じ込められた牡蠣のよう
そしてあなたの目は、怒った真珠のペアのように私を見て転がる
あなたは土産屋のなかで最も美しい人魚
でも、こんなに遅くに帰ってくるなら
酔っていた方がいい、絶対に酔っていた方がいい

それで

それでなぜ足りないと言えるのか?
もっとなにを望めばいいのか?
それでなぜ足りないと言えるのか?

Didn't I tell you?

Didn't I tell you?

Didn't I tell you?
Oh, walk down through the alley And wasn't I in search for Oh, somebody just like you?
Open up your window, throw down your hair I'll climb it anywhere I feel just like a boy.

言ったで

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Even though the night is so bright, I can’t tell which way the current flows.

月の降る夜

月の降る夜

月夜の下、孤独を抱きし者はさまよい、
どこでもないとつぶやく。
だが、ふと足を止め、仰ぎ見れば、
ここしかないと、月は静かに語る。