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leben
2023年6月26日 22:31
梅雨らしく湿った空気が首筋に触れ、蒸し暑さが肌にまとわりつく。昼過ぎにバイトから帰ると、1件の通知があった。「ねぇ、ゆかたまつり行かない?」高校の同級生、友人Kからだった。ゆかたまつり。そのつつましく、柔らく、品のあることばに、わたしはひどく懐かしいきもちになった。ゆかたまつりは、わたしの地元のお祭りだ。今から250年以上前に、お城の主が初めて開催したらしい。わたしが小学生