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私のLean In Story~第三弾:Chisato編~

“Lean In”とは、「一歩踏み出すこと・挑戦すること」を意味する言葉。

私たちはこの言葉、そして同題名の本、そこから始まったムーブメントにそれぞれ想いを持ってLean In  Tokyoで活動しております。

一人一人の経験や想いが、もし誰かの共感を呼んだり、誰かの背中を押すきっかけとなることが出来れば幸いです!



  • 私がこれまでの人生で特に「一歩踏み出した(Lean Inした)」エピソード

  • 私がLean In Tokyoに参画した理由

  • 今後の意気込み


第三弾: Chisato (Event Incubator)

【Good job!!わたし~自分らしく生きるために~】

私がこれまでの人生で特に「一歩踏み出した(Lean Inした)」エピソード

 私はChisatoと申します。昨年の秋に2回目の転職を経て、現在大手製造業メーカーにてグローバルな仕事をしています。今年は記念すべき社会人10周年、節目の年に私のこれまでのLean In Storyを振り返ってみようと思います。

 私はこれまでに人と違う人生を歩んできました。
 
 幼少期に中国で過ごし、アイデンティティの半分は中国でした。"14億人の国で生きるって、どんな感じ?”、よくこの質問をされます。簡単に言えば、自分は10までできた!と思って、喜んでいたところ、15まで、20まで、100まで出来た人はいくらでもいます。つまり、圧倒的なハングリー精神で競争社会で生き抜く為に、努力しなければなりません。意見を言わなければなりません。母国で「個」を知りました。

 家庭の事情で10代後半に来日し、日本語をゼロから勉強しました。正直に言うと、言語や文化の壁を乗り越える為に、3年以上かかりました。なぜならば「個」を知った私は、今度「和」を身につけなければならないからです。どこかの雑誌で日本のことを「秘めた美しさ」と表現し、この言葉にしっくりきました。調和主義、譲り合う精神、察する力、目立たない美徳、日本文化を知れば知るほど、日本で暮らす年数が長ければ長いほど、「和」を知りました。

 「個」と「和」、二つの"世界"を行き来している間に、”私は誰だ?”。 自分を見失いそうになりました。

 そこで人生のターニングポイントを迎え、立命館大学国際関係学部に合格しました。今思えば、私の学部こそ、真の「ダイバーシティ」です。帰国子女や留学生が多く、どの授業でも必ず意見を求められます。個性が当たり前に尊重され、どんな奇抜なアイデアでも「いいね!それ!やってみよう」、そんな空気感が大好きです。卒業後、日本で就職する人もいれば、海外へ起業する人もいます。卒業をして何年が経っても、世界中に挑戦し続ける同級生がいるのを思うと、勇気づけられます。

 そのうち「個」と「和」以外に、まだまだ私の知らない世界があるかもと思って、「もっと外の世界へ、自分の目で見てみよう」、そう一歩踏み出してみたら、気づけば今まで21ヶ国を訪れました(笑)さらに、上海で働くチャンスも手に入れました。

私がLean In Tokyoに参画した理由

 社会人の最初の3年半は地方で働いていました。営業としてお客様とよい関係を築き上げ、コツコツと売上を伸ばしてきました。その後東京本社へ異動となり、充実した生活を送るものの、どこか物足りなさがありました。刺激的でスピード感のある東京ライフは自分に合ってはいますが、私自身を含め、周りの女性同僚や友人、どこか自分を抑えながら生きる感じがしました。これって、一体何なんだろう、モヤモヤしていたら、≪Lean In≫という本と出会い、衝撃を受けました。数々のエピソードはまるで自分自身そのものです。
 例えば男性同僚は60%だけの自信でも手を挙げてチャンスを掴もうとするのに、女性は120%自信がないと、なかなか手を挙げることができません。日本では特に年齢を気にする雰囲気があり、テレビや雑誌の記事に、名前の横に必ず「●●歳」と表示され、これは海外ではなかなか見ない光景でした。私はとても戸惑っていました。"●●歳に、△△らしい人生を送らなければならないのか?それは一体誰が決めるのか?”。もしかして私自身もそんなバイアスを持つ主観的な目で自分自身を、そして他人を見ていないのか、ハッとさせられた時に、怖くなりました。とある休日に、家でネットサーフィンしていたら、偶然Lean In TokyoのWEBページを見つけました。
 気づいたらすでに問い合わせフォームにメールを書き始め、自分自身のバックグラウンドやジェンダーギャップについて意見を述べていました。ぜひこの活動に関わりたい!と、そんな熱意が一気に込み上げてきました。
 
 Lean In Tokyoで出会った仲間は一生の宝物です。同じ想いを持つメンバーと日ごろディスカッションしながら、少しでも誰かの後押しになれるよう、日々活動しています。Lean In Tokyoを通じ、多くの女性にメッセージを届けたいです。
 「枠に縛られず、人の目線を気にせず、自分らしい生き方を」、これが私の原動力です。

今後の意気込み

  これまでに21ヶ国の海外旅行を通じ、一つ共通点を見つけました。それは海外の女性たちはたとえ全身ファーストファッションを着てても、みんな顔を上げ、自信満々に歩くのです。ニューヨークでは特にそう感じ、自分らしさ=美しさ、このことを学びました。それ以来、日本でもなるべく背筋を伸ばして歩くようにしています。それだけでも、自信の持ち方が変わります。
  私の祖母は86歳の今でも毎日日本語を勉強しています。両親もこれまでに私のやりたいことを”NO"を言うことは一度もありませんでした。家族に「将来マネジメントをやってみたい。海外で暮らしたい。もっと上を目指したい」と言う度に、「いいやん〜ちさとなら出来る!」と言ってくれます。仕事が好きな自分にとって、自分らしく働く姿を自分の子供に見せたいですし、冒険心や好奇心を持ち、こころ豊かな人生を送りたいです。

  Lean In Tokyoの活動を通じ、これからもより多くの人に日本のジェンダーギャップ問題を認識して頂き、家庭でも会社でも、社会全体がダイバーシティ&インクルージョンな環境になるよう願います。

 「個」、「和」、「世界」、私は私らしく、私たちのLean In Storyはこれからも続きます。


引き続き、メンバーの記事はしばらく毎週続きます。ぜひご注目ください。




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