アプリで出会って、恋をして【ベトナム編2】
ベトナム行きが決まり、航空券を買おうとするハレさん。
お家で二人のんびりとしながら予定を立てていく。ここまでは順調。
「出国日さぁ、金曜日の夜中2時発の便があるから、モルスさん、早番でしょ?仕事終わりに、そのまま飛行機乗っちゃおうよ。」
すんごいスケジュール叩き出してきたな。
三連休を大いに満喫したいハレさんは金曜日に日本を出て、土曜日、日曜日と観光し、月曜日の夜にベトナムを出て機内泊、火曜日に帰ってこようと言う。
「俺も仕事早く終わらせるからさ。荷物は俺の家に置いて、飯食って、11時位には空港着いて、ラウンジでのんびりしてさ。」
まだ何週間も先なのに、ハレさんはもう今まさにその時にいるかのように妄想に耽る。
そう聞いてしまうと、こっちまでウキウキしてしまう。
そうすれば夕方には合流出来るように仕事をテキパキとこなさねば、と気合も入るし。
行くところは、ベトナムはダナン・ホイアンと所謂リゾートエリア。
全く分からん。何が有名なのか、とか。
何が出来るところなのか、とか。
私のネットサーフィンの戦いが始まったのである。
二人のラインのノートには、沢山のアイデアや、予定表が組まれた履歴が残り、今見返すと、良い思い出だなぁと頬が緩んでしまう。
航空券の最終確認。
「あ、帰国も夜中の2時着だね。あれ、モルスさん、その日、早番だよね?」
帰国後、3時間後には出社という、鬼畜スケジュールからは逃れられなかった。
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