失敗を恐れず、政策のイノベーションを起こす

佐藤美由紀さん「世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉」を読みました。

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最貧国の大統領の話かなと思ったら、そうではなくて、農家住まいで中古車を乗り回す、個人としてもっとも質素な暮らしをしている大統領の話でした!

ムヒカ氏は、ウルグアイの大統領でした。彼は、多数の貧しい人のための政治をすると決め、富裕層の反対を押し切って累進課税の強化や貧困層のための社会保障の充実に取り組みます。

私は自身の信念を持って政治運営します。たとえ正しいことであろうと、間違いであろうと。批判したければ、すればいい。それが自由ということだから 。

正直、はじめのうちは、貧困層を支持基盤にした政治家による、大衆迎合政治かと思って読んでいました。でも、そうではありませんでした。

ムヒカ大統領は、強い指導力により、世界で初めて大麻を合法化し、教会の意向に逆らって妊娠中絶を合法化します。人々の生活を良くするにはどうしたら良いかを、徹底的かつ合理的に考える現実主義者なのです。現実を見つめ続けるために、人々と同じ生活をしているのだそうです。

ムヒカ大統領は、大麻合法化をはじめとする一部の政策を「実験」と言い切ります。

ある人たちは実験という言葉に恐怖を抱く 。我々はこれに反対です 。進歩の道は 、実験 、失敗 、実験 … …で学んでいくものと考えています

まさに政策のイノベーションです(イノベーションには良い日本語がありませんね)。

イスラエルも、そして日本も、政治は醜聞に振り回されています。より国民のことを考えた政治が行われるよう祈ります。

レヒトラオート!

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