「完全残業ゼロ」って楽しいですか?

米村歩・上原梓著「完全残業ゼロのIT企業になったら何が起きたか」を読みました。ブラック企業エンジニアだったIT企業の社長さんが、ホワイト企業を作ることを実現した話です。

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読んで、私も残業を減らそう!と思いました。

そして、それって楽しいかな?と思いました。

イスラエル人は、家族を大切にしているので、日本人がびっくりするほどよく休みます。祝日には休み、家族の誕生日には休み、娘が兵役に行くと言って休みます。祝日に休むのは当たり前だと思うかもしれませんが、イスラエルの祝日は日本の祝日の倍くらいあります。これを全部休んで、人によってはさらに休みを取ります。

じゃあイスラエル人は日本人ほど成果を上げていないのかというと、そうでもありません。一人当たりGDPは日本と同じくらいあるし、日本よりも成長率は高いです。しかも、「スタートアップ大国」として、世界中で大人気です。

これにはもちろん、タネも仕掛けもあります。

イスラエル人は、よく休むが、よく働くのです。

終業後も、休暇中も、連絡すればいつでも連絡がつきます。日本企業だと、終業後に電話するなんて余程の場合だし、そもそも個人用の携帯電話の番号を取引先に共有しない場合も多いようです。イスラエルでは、ほとんどの人は携帯電話の番号を名刺に書いていて、連絡は携帯電話ということがほとんどです。だから、連絡を取りたい相手が職場にいるかどうかは、大した問題ではありません。職場にいようが、出張中だろうが、バカンス中だろうが、連絡さえ取れれば良いのです。

日本企業だと、残業代が出ることを前提に基本給が低かったりするらしいので、これはうまく機能しないかもしれません。でも、仕事と遊びを完全に切り分けて、その割合を一生懸命考えるよりも、職場に縛り付けられずどこでも働ける環境を作ることで、遊びも仕事も楽しめるようになった方が、より楽しいと思うのです。

レヒトラオート!

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