日本人の捻れた自己愛

伊勢雅臣さんの「世界が称賛する日本人が知らない日本」を読みました。天皇制、宗教、歴史などとても勉強になりました。
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私は、仕事柄、土地柄、日本人とイスラエル人を比べてしまうことが多くあります。比べるとどう違う?ともよく聞かれます。日本人は、多くの人がこの比較を聞いてきますが、内心では「絶対に日本の方が優れている」と思っているようです。なぜか、日本って素晴らしいよ、とは言いません。

一方で、イスラエル人は日本人に会うとイスラエルの良さをたくさん説明しますが、悪いところに気付かれているのではないかと心配もしています。無礼は無かったか、夏は暑過ぎないか、ご飯は美味しいか、たくさんのことを心配しています。

日本文化では、自分で自分を褒めたり、身内を褒めたりするのは一般的ではありません。褒めるという行為は、離れた位置にいる第三者が行うべきものとされています。そのため、日本人は、自分では大したことないと言いつつ、誰かに褒めてもらえるのを待っているようです(うっかり同意して「大したことないね」というと、大量の反論が待っています)。

伊勢さんの本も「世界が称賛する日本」です。世界に称賛してもらうことで、日本の良さを受け入れられるのだと思います。日本は素晴らしい国なのだから、そんな難しいことをしないで、自分で自分を褒めたらいいのに!

イスラエル人は「私は今回の仕事をうまくやった」とか、「あなたの言葉は私を傷付けている」とか、思っていることをそのまま口に出します。日本人もそうなれば、職場でのコミュニケーションはもっと簡単になると思います。

レヒトラオート!

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