坂本路子

英国リーダーシェイプグローバル社の日本代表コーチ。 一般財団法人日本アントレプレナー学会評議員。 国内海外でエグゼクティブコーチとしても活動中です。 主にリーダーシップについて書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

坂本路子

英国リーダーシェイプグローバル社の日本代表コーチ。 一般財団法人日本アントレプレナー学会評議員。 国内海外でエグゼクティブコーチとしても活動中です。 主にリーダーシップについて書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

最近の記事

壊れながら進化する 自律分散型組織の可能性

壊れながら成長するシステム福岡伸一氏の著書に登場する「生命」や「宇宙の大原則」において、エントロピーの概念が示されていました。ここでは、このエントロピーの視点を踏まえ、自律分散型組織が未来の成長にどのように貢献できるかを考察します。 エントロピーと生命の動的平衡 エントロピーとは「乱雑さ」を指し、あらゆる物事が時間とともにエントロピーの増大に向かう性質を持っています。 福岡氏は、生命体とは破壊と再生を繰り返しながら機能する存在であり、体内のシステムもまた、各器官や細胞が自律

    • 全ての人にそなわる起業家精神

      いま必要な教育 先行きが不透明さを増す現代において、教育の在り方についての議論がいっそう重要になってきています。極端な例として徴兵制度の復活を唱える声もあるようですが、私たちがいま優先すべきは、子供たちに環境に適した起業家精神を教えること。ここでいう起業家精神とは、単にビジネスを起こして成功させるというものではありませんが、だからと言って、お金や経済の教育が不要だと言うわけではありません。社会問題をビジネスで解決することは誰にでも簡単に出来ることではなく偉大なることです。し

      • リーダーが避けるべき5つの罠

        リーダーシップを発揮する際には、様々な挑戦やプレッシャーに直面します。それに加え力をつけるにつれて、陥りやすい罠も存在します。今回は、その5つの罠と、それを避けるための対策について詳しく見ていきます。 1. 共感よりもエゴ 権力を持つと、自分自身のエゴが膨らみがちです。リーダーとしての役割において、共感の重要性を忘れないことが大切です。常にチームのメンバーのニーズや視点を理解し、サポートする姿勢を持ち続けましょう。共感は信頼と忠誠心を育む鍵です。 対策: チームメンバ

        • 自律型組織の失敗から学ぶ

          近年、多くの企業が自己管理モデルの導入を試みていますが、その多くが失敗に終わっています。今回は、自己管理が失敗する主な理由をご紹介していきます。 導入の切り口が不明 自己管理を導入する際、多くの企業が明確な目的や導入の切り口を理解していません。単に流行に乗るためや見せかけの権限委譲では、従業員の信頼を失う結果となります。 組織文化の現状把握不足 自己管理を成功させるためには、まず現状の組織文化を深く理解する必要があります。組織の変化は風土や文化のしっかりとした基礎の上

          リスキリングが進まない組織の課題と解決策

          グローバルなビジネス環境で生き残るためには、リスキリング、つまり職業スキルの再習得が不可欠です。しかし、日本企業や組織ではリスキリングが十分に進んでいない現状があると言うのが現実です。今回は、リスキリングが進まないと考えられる理由と、それを解決するための環境づくりについて考察してみたいと思います。 日本企業のリスキリングの現状 日本企業の多くは、長期雇用と年功序列を重んじる伝統的な企業文化を持っています。この文化は、安定性を提供する反面、新しいスキルの習得や変化への対応を

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          マインドマップ発明者トニー・ブザン氏との約束

          苦悩の日々とマインドマップ マインドマップが教えてくれるコミュニケーションの糸口 マインドマップの発達障がい者への効果 マインドマップで学習障がいを支援する重要性 マインドマップが育てる人生変容のタネ トニーブザン氏からのアドバイスの意味 これからも続くマインドマップの旅 苦悩の日々とマインドマップ 焙煎士Nariさんが幼少期に不登校や障がいと向き合っていた時期、親子でもコミュニケーションを取ることに大きな困難を感じていました。そんな中で、マインドマップが私た

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          次世代型組織とリーダーシップ

          「全く、今年はどんな年になるんだろうね」 友人の会話レベルであれば問題のないこの発言も、これが組織やコミュニティでとなると話は変わってくる。なぜならこの様な他力本願な思考の人にリーダーは務まらないから。 次世代型リーダーは、どの様な年になるのか、しっかりとビジョナリー型であるはずだからだ。 近年、ティール組織をはじめ次世代型を語りながらも、その組織に必須であるはずの耐性のあるリーダーシップ開発について教えてくれるものは殆どない。これにはかなりの矛盾を感じ模索し続けてきた

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          ダヴィンチの遺産「空気遠近法」が示す、ビジネスの「数値化や言語化」の重要性

          ダヴィンチが後世に遺した空気遠近法による画法は、数値化や言語化が人間の成長発達に重要である理由を示す素晴らしい事例です。 この画法は、視覚情報を数値的に捉え、言語化することによって、芸術家や観察者がよりリアルな視覚体験を可能にしました。 まず、数値化言語化による重要性は、情報の共有と伝達にあります。ダヴィンチの空気遠近法は、物体の距離や形状を数値的に把握し、それを言語化することで、芸術作品により鮮明な視覚的な表現をもたらしました。 同様に、私たちが日常的に行う学習やコミ

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          ビジョンを仕組み化してない会社は要注意- 企業価値を体現する重要性

          企業のドリームやビジョンは、その企業が存在する理由や目的を示す重要な要素です。しかし、それらを単なるお題目にしてしまうと、、、周りの期待を裏切ることとなったビジネスは見放された存在となってしまうでしょう。 これは、ドリームやビジョンが単なる口先だけであり、実際に行動や仕組みとして体現されていないために起こります。 例えば、企業のドリームが「社会に貢献すること」であったとしても、そのドリームがどのように実現されるのかが明確でなければ、社員や顧客には伝わりません。 実際に、

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          ティール組織改革にAIを活用する方法

          今回は、ティール組織に焦点を当てながら、更なる進化で世の中を騒がせているAIを活用した組織変革の方法をご紹介してみようと思います。 リーダーシップを問われる立場にある方、自律型組織やコミュニティーの成長と個々の発展に関心がある方は、以下、ぜひ参考にしてみてください。 ティール組織は、階層構造に依存しない自己組織化されたチームが特徴です。これにより、組織全体が柔軟で効率的に動くことが可能となります。また、成長ステージに応じた支援を通じて、チームメンバーが自己を向上させること

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          持続可能なビジネスー消えていくビジネス

          顧客中心のビジネスが提唱されてから50年以上が経っているとは言え、私たちは未だ自己利益に重きを置くビジネスを構築してしまいがちです。 これは持続可能性が求められる今において、経営者、従業員に関わらず商品サービス提供のプロセスに関わる全ての人に向けた優先度の高い問題です。 自己中心的な利益追求に代わって、顧客や社会の利益を重視したビジネスを構築することができればビジネスと社会が共に成功する未来につながっていくのですが、勿論そう簡単なはなしでは無いのが現状です。 以下、

          持続可能なビジネスー消えていくビジネス

          経営能力をアップする起業家精神とは?

          先行き不透明な未来と言われることが当たり前となりつつある今(いつの時代も不透明であるにも関わらず)これからの経営者やリーダーに必要な起業家精神とは一体どのようなものなのでしょうか。 これまで普遍とされてきた起業家精神の法則に加え時代と共に更に求められるであろう要素を加えてアップデートしてみたいと思います。 起業家精神は、新しいアイデアを生み出す創造性が必要不可欠です。ビジネスが成功するためには、新しい商品やサービス、ビジネスモデルを開発することが求められます。そのためには

          経営能力をアップする起業家精神とは?

          話題の「共同昇格」とは?

          最近、海外で活躍するティール的リーダーがよく口にするワードに「共同昇格」があります。 「共同昇格(Co-Elevation)」は、キースフェラッジ氏が提唱する概念で、個人やチームが協力してより高いレベルに到達することを意味します。具体的には、互いに学び合い、成長し合い、協力して目標を達成することを指しています。 キース氏は、共同昇格を実践することで、組織内の障壁や停滞を取り除き、チームの協力関係を変革し、コラボレーションを再発明することができると述べています。 権限のな

          話題の「共同昇格」とは?

          誰でもできる⁈起業の資金のつくり方

          起業系の動画を観たらしい息子らが質問してきたのは 「ビジネスを少しずつ大きくしていく方法」について 暫し思考のゲームに付き合うのも楽しそうだしこちらも良い刺激を貰えそうなので、ちょっとしたレクチャーをすることになりました(かなり上から目線の母であります) つい最近まで、私の経歴や仕事に興味も示さなかったのが、今では就職し副業も考える年になってきたのか、少しずつ質問してくる機会も増えてきました。 もしかすると、日本や世界の若者の未来が危ぶまれている風潮からかもしれないの

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          AIと共存できる人、できない人

          現在のデジタル時代において、人工知能(AI)は私たちの日常生活に日を追うごとに溶け込んできています。 実際、数日前にAIに質問したものと、同じことを数日後に改めて質問した時の違いを見る事でも、AIの分析や学習のスピードを知ることができます。 しかし、そのメリットを受け入れる人がいる一方で、AIに対して警戒心や敵意さえ感じる人もいるだろうと予想します。 どのような世の中でも、パワフルな新しい技術や新しいツールは、時として不安や恐怖の対象となるものですが、私たちの歴史におい

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          ユダヤ商人が教えてくれたお金についての大切なこと

          かなり昔の話し、起業の神と言われるマイケルEガーバー氏が「お金」について話してくれたことがあった。 彼曰く「今のお金(通貨)の存在が消えたたとしても、また新しいお金の意味合いを持つものが生まれてくるだろう。原始時代に石ころや岩でお金を作ったように、人間と言うものは常にお金というものを必要とし、それを生み出す生き物であるからだ。」 実にユダヤ人の彼らしい意見だと思った。 「人間は、根本的にお金を求める生き物である。なぜならば、人間の脳が自然に欲するものであるからだ」と。

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