次世代型組織とリーダーシップ
「全く、今年はどんな年になるんだろうね」
友人の会話レベルであれば問題のないこの発言も、これが組織やコミュニティでとなると話は変わってくる。なぜならこの様な他力本願な思考の人にリーダーは務まらないから。
次世代型リーダーは、どの様な年になるのか、しっかりとビジョナリー型であるはずだからだ。
近年、ティール組織をはじめ次世代型を語りながらも、その組織に必須であるはずの耐性のあるリーダーシップ開発について教えてくれるものは殆どない。これにはかなりの矛盾を感じ模索し続けてきた。
2024年はリーダーシップに注力する年にする。そう決めて迎えた新年。私たちにはこれでもか、と試されるような困難が押し寄せていると感じる。
これには、日本に何が起こっているのだ!という各国の声もあるほどだ。
だからこそ、このような状況だからこそ、私たちは各国からの支援に心からの深い感謝と共に
「私たちは大丈夫である」
との決意を世界に示して見せる時ではないだろうか。
そして「大丈夫」を決して口先だけのものとすることなく、先ずは小さな単位の人ひとりから、家庭、コミュニティ、組織の1つ、地方の1つ、1つの国に至るまで思考し行動する。
感情的に安心でき、論理的に納得でき、倫理や善的にも考慮した対策を立て実行することに集中する。
それを実践するリーダーが、今、そして次世代には必要であり、私たちのリーダーが、それを可能にするリーダーかどうかを見極める機会に直面している。
科学では、私たちには太古の昔からの歴史や経験がDNAに書き込まれてるという。
このようなことから私は、国土に多くの困難が降るかかっている年明けの今、自国に必要な次世代型のリーダーシップは、海外主導の組織論やリーダーシップを基礎としながらも、その上に各国の独自の歴史や美徳を積み上げて初めて構築されると確信している。
近年、どうしたものか経営陣やリーダーが楽になるなどと惑わす様なワードが散見されるが、リーダーが安穏とできることは永遠に訪れないと思った方が良い。それを求めているのであればリーダーのポジションを手放した方が随分と楽になる。なぜならばリーダーには次なるレベルのタフな仕事が待っているからだ。
そして今この時に、あなたの組織のリーダーや目標とする人を思い浮かべて欲しい。
「緊急事態に、これからの未来に、その人はどの様なリーダーシップをとるのだろうか?」
そのリーダーの感情管理と行動をしっかりと見極める時がきているのではないだろうか。
今の私たちでは解決出来そうにない困難が訪れた時、それが、自分の組織に次なる変容が求められていると認識し成長する時なのだ。
それは周囲やブームに流されることではなく、自国、自社組織の確固たる柱を打ち建てていくことに他ならない。
日頃、わたしが「ティール組織を目標としないでください。」とお伝えするのは、この様な想いがあるからなのです。
組織変容に役立つ「ティール組織マップ」
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