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熱と苦味を。男性同士の恋愛に触れた名作4選。

映画は、いつだって私たちに新しい世界を魅せてくれますよね。

今回は、同性(男性)同士の恋愛を含んでいる素敵な映画たちをご紹介します…!

冒頭にも書いた通り、映画は私たちに「新しい」を運んでくれる芸術。
今までこういったジャンルに触れてこなかった・・・という方でも入り混みやすいように、アートとして観れる作品や、人生観の中に一部恋愛を含んでいるというライトな良作を選んでみました。

色気があって、どこか切なさがあって、もちろん葛藤もあって・・・
そんなドラマ性に満ちた世界観を、どうぞお楽しみください!

君の名前で僕を呼んで/2018

1980年代のイタリアを舞台に、17歳と24歳の青年が織りなすひと夏の情熱的な恋の行方を、美しい風景とともに描いたラブストーリー。

最初にご紹介するのは、『君の名前で僕を呼んで』
私が最も大好きな恋愛映画の一つです。

本作の良さはなんと言っても、プラトニックではないがゆえに、透明感のある熱っぽいラブストーリーであるというところ。
綺麗なだけでなく、嫉妬やジレンマ、困難などのぐちゃぐちゃした感情も・・・丸々含んだ上での美しさに、思わず言葉を失ってしまうほどの名作。

この作品に関しては是非皆さんに観ていただきたいので、あまり多くをここで書きたくないというのが本心ですが、それだと紹介にならないので推しポイントをかいつまんで書いていこうと思います・・・

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1980年代の北イタリアの気温や、風の匂い、水の煌めきが画面を通して伝わってくる圧倒的な映像美。

この青年同士の男性ならではのふざけ合いも見どころです!

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映像だけでなく、音楽も胸を締め付けるほどに心地よく、セリフの一つ一つがポエムなのかと疑ってしまうほどに美しいんです。
人間関係もリアルな感じ。

同性同士の恋愛ならではのリアルな悩みや葛藤の先にある結末はいかに?
夏が恋しくなること間違いなしの一本です。

ムーンライト/2017

マイアミを舞台に自分の居場所とアイデンティティを模索する少年の成長を、少年期、ティーンエイジャー期、成人期の3つの時代構成で描いたヒューマンドラマ。

次にご紹介するのは、『ムーンライト』

こちらの映画の主題はおそらくアイデンティティという部分にあり、その中で主人公の恋愛にも触れているといった感じです。

物語は、主人公の辛い少年時代から始まります。
その壮絶で大変な人生の中で、好きな人や大事なものを認識していく過程からは、私たちが学ぶべきことがたくさん。

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作中、恋愛部分に触れるシーンが何度かありますが、どれも記憶の中の鈍く光る思い出話のような青春感があって素敵です。

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観る人によっては、結末はちょっぴりビターかもしれません。
忘れた青春を取り戻すかのような、熱っぽい2人の目線が脳裏に残ってしまう名作です。

ひだまりが聴こえる/2017

文乃ゆき原作の人気ボーイズラブ漫画を実写化した作品。突発性難聴のせいで人付き合いが苦手な杉原航平と明るい性格の同級生・佐川太一が織りなす恋愛ドラマ。

次にご紹介するのは、今回唯一の邦画『ひだまりが聴こえる』
私自身、邦画はあまり観ないタイプで、この作品を観たのも本当に偶然のことだったのですが、予想していたよりも面白い作品でした…!

これまで私は、〈邦画には、異性同士の恋愛を爽やかな印象で描いた作品が多い〉というイメージがあり、この爽やかさは、異性同士の恋愛でしか表現できないものだと思っていました・・・。
しかし本作ではこのイメージが覆されることになるのです。

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ボーイズラブ漫画が元となっていると聞いて、抵抗を持ってしまう人もいるかもしれませんが、ストーリー性がメインの作品なので安心して観ることができます◎

とっても身近な感じがするんですよね(笑)。

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王道ストーリーなのに、見飽きた感じがなく、むしろ新鮮な後味。

邦画らしさ全開のボーイズラブ映画です!

ボヘミアン・ラプソディ/2018

世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45歳の若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。

最後にご紹介するのは、伝説の映画と言っても過言ではない『ボヘミアン・ラプソディ』!!
とてつもない反響があった映画なので、もしかしたら観ていない人の方が少ないかも?

物語は、ロックバンド「Queen」の結成から、世界的な人気を誇るまでの感動的でロマン溢れるドラマ。

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この映画の魅力は、実際にあった様々な苦難や葛藤を、それを凌駕するバンド内の信頼関係や熱で乗り越えていくというところ。
そして、ロック好きにはたまらない、ライブ演出の素晴らしさ。

主人公フレディ・マーキュリーの恋愛観が主軸ではなく、彼自身の人生観やバンド仲間と一緒に成長していく過程がメインの本作。

しかしそれを語るには、やはり恋愛観は重要なものだったというわけなんです。
その理由は、フレディ自身がゲイであることにあるのですが・・・ここから先は、ネタバレになってしまうので伏せたいと思います。

また、映画のタイトルにもなっている『ボヘミアン・ラプソディ』という曲が作中に登場するのですが、この歌に込められた意味が、これまた切ない。
彼の心情がストレートに胸に響く・・・そんな名曲。

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彼がどれほど強い人間だったのか、また反対に、どんな弱さがあったのかを覗くことができます。
そしてこれが実話というのだから、驚きです。

映画を観終わる頃には、きっとあなたもQueenのファンになっていること間違いなしです…!


いかがでしたか?

今回は、同性(男性)同士の恋愛にそっと触れている場面のある映画をご紹介してみました。
その作品も、印象深くて素敵なものばかり。

LEADでは他にも、ジェンダーや、その他様々なマイノリティに触れているオススメ映画についての記事を公開中です▼

気になった方は是非チェックしてみてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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