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在り方を描いてみようvol.2【人生編〜理想の人生をイメージする〜】

こんにちは。株式会社LCP(ライフクリエイトパートナーズ)の伊藤です。

この記事では、いよいよ「在り方」の具体的な描き方についてお伝えします。

「在り方」って何?これを持つとどんな変化があるの?という方はこちらをご覧ください。


最初に「在り方」を描いていく際の注意点をお伝えします。

① 描いてみたからといって、最初から「完成」はない(日々更新していけばOK)
② 正解があるものではない(唯一ある正解は、自分がワクワクするかどうか)
③ 他者と比較するものではない(相対的ではなく、絶対的価値に比重を置く)
④「できるかどうか」で描かない(「やりたいかどうか」の方が大事)

以上4点を細かく整理していきましょう。


在り方を描く際の注意点

①描いてみたからといって、最初から「完成」はない

「在り方」を自分の人生の「理想」と置き換えるのであれば、20代の理想と、40代の理想って違いますよね。

つまり、今考える最大値かつ最高を「理想」とすればOKで、その都度、更新していくことをオススメします。

この「在り方」に描いたことを体験していくと、実際に思っているものと違ったり、それほど願望がなくなることもしばしば。その都度、何が理想かを更新しながら、自分にフィットさせていくことの方が大事なので、最初から「完成」はないと考えてもらった方がいいかと思います。

経験と情報が更新されると、より自分の「在り方」の精度が上がっていきます。


②正解があるものではない

この「在り方」には、正解がありません。あくまで描きやすさのために、描き方のサンプルをお伝えしていきますが、それさえも、決して「答えではない」ということです。描き方、引き出し方の参考にしていただければと思います。

唯一、正解があるとすれば、描いている内容に「自分がワクワクしているかどうか」です。


③他者と比較するものではない

②に繋がる部分でもありますが、自分が描いたものを他者と比較する必要はありません。

正解がないものなので、他者と比較してヒントを掴むのであればいいですが、自分の描いたもの、感じたことを否定するようなことがあってはなりません。

描いたものは、あなたの中にあるものであり、あなたが望むもの。

まずは、自分の中にあるものを知る機会にしていただき、「在り方」を更新していく中で、自分の中に眠っているものにも気付けます。しかし、それを否定してしまうと、描ける世界が本当に望むものではなくなってしまう可能性があります。

また、人の「在り方」から知恵を拝借するのは有効です。

「いいな」と思ったことや「それ、やりたい!」と感じることがあれば、「在り方」に加えてみてください。家族やパートナーと描いたものを見せ合い、叶える計画を立てることも楽しいですね!

ただし、相手次第で自分の「在り方」が変わる、ということはありません。自分の「在り方」を描いた上で、共通することを一緒に叶えていけると、より一層楽しみが増えます。


④「できるかどうか」で描かない

描いていくと、いつの間にか「これって今のお給料でできるかな?」「こんな高価なものじゃなくてもいいかな」「こんなに時間かかるならやめておこうかな」という思考に至ることがあります。

お伝えしたいのは「描いたことを必ず叶える必要はない」ということ。
また「価格などの条件付きで描くのではなく、まずは自由に描く」ということ。

条件付きで描いているときは「できるかどうか」の思考になっています。大事なことは、「できるかどうか、ではなく、やりたいかどうか」です。

「できるかどうか」で描いていると、いつの間にか楽しくなくなっていくので、ワクワクしなくなったらアラームです。笑


さぁ、まずは「ペンと紙」を準備しましょう

もちろん、PCや携帯でも可能ですが、紙の方が記憶力の定着が高い※という実験結果も出ています。

もし今は準備できないという方や、後ほど時間が取れるという方は、いつやるのか時間を決めて、改めて準備できる環境でも書き出してみてくださいね。

東京大学言語脳科学酒井邦嘉教授チームでは、18歳〜29歳の男女48名を3チームに分け、スケジュールを記憶する実験を実施。

①紙の手帳にペンで書き込む
②タブレット型端末に専用ペンで書き込む
③スマホに入力する

その結果、紙の手帳を使ったグループは、電子機器を使ったグループよりも、全ての日程を書き終える時間が25%短かった。
酒井教授は「紙媒体による学習の方が、記憶がより定着しやすいことが示された。脳で扱える情報が多くなることで、豊かな創造性にもつながるはず」と話されています。

読売新聞オンライン(スマホより紙の方が「覚えやすい」…脳の記憶領域、血流が活発に)

最初から描けなくても大丈夫!「描く上での3つのコツ」とは

「在り方」を描くと決めても、最初は何を書けば良いのか思いつかない人もいるでしょう。その場合は、下記を参考にしてみてください。

①「欲しいもの」「やりたいこと」「ありたい姿」のテーマで書き出してみる
②書き出した後には、より具体的に、予算(必要な金額、時間)を出してみる
③あまり書き出せない場合には「2年後」という期限を設定してみる

では、具体的に説明していきます。

①「欲しいもの」「やりたいこと」「ありたい姿」のテーマで書き出してみる

決まったテーマがあると、そのテーマに沿った理想を描きやすくなると思います。

自分の頭を整理しながら、テーマについて思い浮かぶものを書き出してみましょう。ここでのヒントは、思いついたことをただ書いてみる、でOKです。

キレイに描きたいとか、細かく書きたいとか、書き出そうとすると手が止まる思考が働く場合がありますが、一旦スルーでOK!とにかく、思いついたことをただ書き出す作業をしてみましょう!

まとめる際には、その後、グルーピングをしたり、キーワードを集めたりしながら、整理していけばOKです。まずは、感じたこと、思いついたことを書き出す練習から。

▼在り方シートはこちらから。ファイル→コピーを作成で編集も可能です。

※このフォーマットにこだわらず、スライドにビジュアルでまとめたり自由に描いてもOKです!


②書き出した後には、より具体的に、予算(必要な金額、時間)を出してみる

ポイントは「具体的に」ということです。
例えば「旅行」というテーマに置き換えて考えてみましょう。

「いつか旅行に行きたいなぁ」と言っている人は、いつまでたっても旅行には行かないですよね?(むしろ、行きたいけど、行けない・・・ということですよね)

本当に旅行に行く人は「行きたい」→「行く」と、使う言葉さえ変わります。

では、あなたが旅行に行くとした場合、「具体的に」決めていく必要があることはどんなことでしょうか?

・どこに行きたいのか?
・どんな目的で行きたいのか?
・いつ頃行きたい(行ける)のか?
・乗り物は何がいいか?
・予算はいくらになるのか?

そうです。5W1Hで「具体的に決めていく」ことが必要になりますよね。

例えば、ハワイに行きたいとしましょう。

いつ:20XX年5月3日〜14日間
どこへ:ハワイのオアフ島とハワイ島に1週間ずつ
誰と:奥さんと(もしくは、旦那さんと2名で)
どんな手段で:ANAビジネスクラス
何をする:オアフ島では海でゆっくり、ハワイ島ではゴルフをする

となると、日時も決まり、それに伴い、滞在に必要な予算が出てきますよね。


具体的に決まると「さて、次はどうやって時間と予算を捻出しようか」と、次の行動に対して脳が働き始めてくれます。

このとき「できるかどうか」で考えると、

  • 2週間なんて今の仕事じゃ休み取れないし...

  • ビジネスクラスだなんていくらかかるか分からないし...

  • 飛行機の移動だけに数十万かけるくらいなら他のことしたいし...

  • こんな贅沢な旅行なんて必要ないな...

と、本当はやってみたいと思っているから出てきたことなのに、かつ、やったこともないことなのに、今の自分の基準で「良し」「悪し」を決め、自分の中から湧き上がってきたものを否定してしまいます。


「できるかどうかではなく、やりたいかどうか」


一度しかない人生、やりたいと思っていることを否定し続け、やらない選択をすると、この先もずっと「いつかやってみたい病」にかかりっぱなしです。

残念ながら、そんな長年の願望を持ち続けたとしても、一度やってみると、もうやらなくていいこと(自分の人生には不要なこと)だったりすることも多いものです。

であれば、やりたい(WANT)=やる(DO)

そうすれば、今後の人生にとって、それが必要かどうか判断していくことができます。

いつまでも「いつかやってみたい病」に取り憑かれていると、いつしか本当にやりたいことが分からなくなってきたりもします。


それは、なぜか?


「自分がしたいことは、叶わないこと」と自分のRASが認識してしまい、情報を取ることや、考えることすら反射的に止めてしまうこともあるからです。

RASについてはこちらをご覧ください。


もっともっと、自由に描いていいんです。自分の未来に、遠慮なんて要りません。

描いたからといって、必ず実現しなければいけないルールもなければ、誰かが責任とって叶えてくれるわけでもありませんから。今はまだ、自分勝手な妄想です。笑

引き続き、どんどん描いていきましょう!


③あまり書き出せない場合には「2年後」という期限を設定してみる

描いてみて、あまり書き出せない方がいれば、ぜひ「2年後」という期限を設定してみてください。

現在+2歳、となると、今の自分の価値観が大きく変わらず、とはいえ、人生を変えるには十分な時間だったりします。

今の世の中のように、5年もすれば、大きく変化してしまうことも多く、あまり先まで考えることができない、という方は、ぜひ2年後を想像してみることをオススメします。

もしくは、今考えられる最高、かつ最大のものを、2年後に設定するのもOKです!

現在+2歳となると、かなりリアルな未来を想像することができ、どんな2年後を過ごしていたいのか?を考えると、必要なことが見えてくる可能性が広がってきます。

もちろん、考えられる方は、5年後も、10年後も、その先も想像しながら、どんな状態が理想なのか、どんな生き方をしていきたいのか、ぜひ考えてみてくださいね!

少し先のことを考える際には、こちらの記事も参考にしてみてください。


描いた「在り方」は磨いていくものであり、育てていくもの

さぁ、「在り方」を描いてみて、いかがでしたでしょうか?
何か発見はありましたか?
改めて自分の中にあるものと向き合い、感じることはありますか?

普段、私たちは、自分の中にあるものに意識を向けることができないほど、忙しい毎日を送っています。

むしろ、自分に意識を向けなくても、意識を盗られるものが多く、自分で時間を取らない限りは、なかなか考える機会がないと言った方が正解かもしれません。


「在り方」を描くことは、自分の人生の棚卸し
にもなります。

わたしは、年に一度、毎年お正月に描き直すことを実施しています。
わたしにとっては、原点回帰であり、初心に戻るきっかけにもなっています。

そして、この更新こそが、自分の向かっていく方向を明確にするきっかけであり、自分自身のことを深く知っていくことにも繋がります。

一度描いたものが「完成ではない」と、冒頭お伝えしましたが、ぜひ定期的に見直し、そして、磨いて、育てていくことを楽しんでいただければと思います。

わたしは毎年描いたものは保管していますが、まぁ、これがおもしろいくらい変化していきます。

そして、気づいたら、叶っているというものが数多くあります。逆に、叶っていないものには共通点があります。

これは、おもしろいくらい、顕著に出てきます。

「在り方」の中で “叶うもの” と” 叶わないもの” の違い

自分自身が描いた「在り方」なのに、何年も叶わないものもあります。
そこには、共通点があります。

その共通点は、どんなことなのか?

それは「必要としていない」ということです。優先順位が低い、ということにもなるかもしれません。

もしくは、それ以上に要素として大きなもの、それは「叶うことへの恐れがある」ということです。

逆説的に言えば、強く望んでいるのに「叶っていない」ということは、「叶えていない現実を作り出している」ということなので、「叶わない方がいい」もしくは「叶うことが不安、恐れになっている」という場合もあります。

自分では強く願っているはずなのに、現実がそうなっていないとすれば、それは、現実こそ「本当に」望んでいるものである、というヒントにもなります。

だから、わたし自身も、いつも「 “現実” で答え合わせ」をしている感覚です。「本当に」望んでいることは、自分が認識していないことだったりするからです。

この辺りについては、こちらの記事に詳しく記載しましたのでご覧ください。


イメージが先、現実があと

「在り方」を描いても、すぐに、叶うということではありません。

なぜなら、本当の「ギフト」は、理想を叶えていくための「挑戦」の中で受け取るものだと思うからです。

例えば、最愛の人と素敵なパートナーシップを築きたい!
そんな想いがあったとしましょう。

でも、価値観の異なる赤の他人と、勝手に、自分の望むパートナーシップを築けるだなんて、

・分かってもらえて当たり前
・自分の基準は、相手の基準
・会話もせず相思相愛

これは・・・6次元の世界観、テレパシーが使える範疇になってしまいます。笑

私たちが生きているのは、3次元。

そもそも大好きな人とだって、価値観は違うことが多いし、家族とだって、価値観は違うもの。大事な存在である間柄でさえ、想っていることは言葉にして伝えないと分かり合えないもの。

パートナーシップを築きたいなら、相手のことを知り、相手は何が好きなのか、何が嬉しいのか、そして、自分はそのためにどうしたいのかを選んで、分かち合っていく。

もし、テレパシーが使えたとするなら、このパートナーシップの構築は最高に面倒な作業(!?笑)です。しかし、これがあるからこそ、わたしたちは喜びを感じたり、分かち合ったりする豊かさを得られるものでもあります。そして、何より、自分が最も成長するのです。

結局「こうしたい!!」という理想に向かって挑戦していく中にしか、本当に得たい体験、感情はないわけですよね。

全ての願いが瞬時に叶ってしまったら・・・本当に欲しいものを味わえなかったりするものです。

***

ワンピースで例えるなら、ルフィが「海賊王になる!!」と決め、次の日に海賊王になれたとしたら、、、皆さんはワンピースにハマれるでしょうか?笑

また、世界57ヶ国以上、累計発行部数5億部(2021年7月時点)まで、世界的な人気が出るものでしょうか?!

そもそも、覚悟を決めた次の日に、お望み通り海賊王になったとしたら、、、ゾロにも、サンジにも、ナミにも、チョッパーにも出逢うこともなければ、ウソップに陽の目が当たることはなかったですよね。笑

全ての始まりは、自分がどんな生き方をしたいのか「イメージして、決めること」
すべてのドラマは、その「決断」の後に起こってくるものです。

理想をイメージして、決めて、挑戦するからこそ、現実は変わっていく。

現実が変わるから、イメージができるようになる、という順番ではないのです。


だから、

  • お金が手に入るから、欲しいものが買えて豊かになる。

  • 時間ができるから、大切な人との時間が過ごせるようになる。

  • 夢が叶うから、幸せになる。

ではないんですね。

「欲しいものを買う」と決めるから、実現するために必要な挑戦があって、お金も手に入る。けど、お金以上に、本当に欲しかったものにも気づける。

「大切な人と時間を過ごす」と決めて、そうなるように工夫をして変化点を作るから、時間ができて、大切な人と過ごすことができるからこそ、もっと大事なことにも気づける。

「自分の思い通りの人生を生きる」と許可を下ろし、「幸せになる」と決めるから、やりたいことを実現するためのエネルギーが湧いてきて、挑戦が増えて、夢が叶う頻度が高まっていく。

だからこそ、人の夢も応援できるようになったりするわけです。

今、本当に欲しいものが何かをイメージし、そして、手に入れると決めて、自分の全てをかけて「挑戦」をすると、それが手に入ることはもちろんのこと、その副産物として、本当に欲しいと思っていたものに出逢うことができる。

「海賊王になる」と決めて挑戦したルフィには、その過程で、ゾロにも、サンジにも、ナミにも、チョッパーにも出逢うことができた。あと、ウソップも。笑

ルフィにとって副産物は「仲間」であり「仲間との体験」でもあり、読者にとってはその挑戦のプロセスにあるものに心を動かされ、感動し、ファンが増え続けているのではないでしょうか。


全ては、あなたが望む「最高のイメージ」「本当に叶えたいイメージ」からしか始まらない。



順番は、いつだって、「イメージが先、現実があと」なんです。

あなたは、何をイメージし、どんなことを決めて、挑戦したいですか?

描いた「在り方」の中から、具体的に決めて、行動することを決めていきましょう。

まずは、5W1Hで!


***

株式会社LCPでは、在り方をベースとした無料のキャリア相談を行っています。

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