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在り方を描いてみようvol.1【優先順位の付け方と自己分析の方法】

こんにちは。株式会社LCP(ライフクリエイトパートナーズ)の伊藤です。

私は29歳で独立し、その後、5,000名以上の方の人生に触れ、お話をお伺いしてきましたが、その中で、多くの方がこの「在り方」によって、自分の人生を変えていきました。

10年以上開催している「はたらく」と「生きる」をテーマにした講演会

数ヶ月で変わる人もいれば、数年かけて変わる人もいます。
スピードは、人それぞれ。

ただし、思い通りに変化を遂げている人には共通点があります。

その共通点とは、一体何だと思いますか?

優秀さ、学歴、肩書き、実績、年収、資産・・・これらは、全く関係ありません。特に、多くの方が気にする「現在の」それらは、もっと関係ありません。

変化を遂げている人たちの共通点は・・・
ただ、素直に「行動」している、ということです。

▼私自身が「在り方」と出逢い、人生がガラッと変わった話をまだ読んでいない方は、ぜひ下記の記事を先にご覧くださいね。


自分の人生を思い通りに生きている人たちの共通点

素直に行動している人たちは、やりたいことに対して “できるかどうか” だけでジャッジしたりしません。


できるかどうかではなく、やりたいかどうか。


やったことないことに対して、できるかどうか考えてても、なかなか糸口が見えないものです。

だから、やってみる。
やれるように、動いてみる。

自分らしく生きている人ほど、素直で、ポップで、ライトに行動してしまうもの。逆に、苦しんでいる人ほど、頑固で、深刻で、重たい・・・笑

20代から、頑固で、深刻で、重たかったら、、、一体、そのあと、どうなってしまうのか!?

さすがに、あまりオススメできません。

自分の選択の積み重ねで人生は決まる

結局、自分の選択の積み重ねで人生は出来上がっていくわけなので、挑戦する前から結果なんて、誰にも分からない。だったら、動きながら、帳尻合わせていくことでしか、経験が積めない。

逆に、経験を積めば、何ができるか、何ができないか、できない場合はどうしたらできるようになるのか。そのヨミの精度はどんどん上がっていくものです。

だからこそ、自分らしく生きている人ほど、素直で、ポップで、ライトに行動して、さらに、思い通りに生きるコツを掴んでいくんでしょうね。

これって、仕事も同じだと思いませんか?

***

さて、ここまでで「行動」をすることが、いかに大事か理解いただけたかと思います。

では、自分らしく自由に、豊かに生きていくためには、一体、どんな「行動」をしていけばいいのか?

ここで、必要になってくるのが「在り方」です。


人生を戦略的に生きている人たちが持っている「在り方」とは

「在り方」とは、人生において必要な情報を集める「アンテナ」であり、どこに向かうかを指し示す「コンパス」のようなものです。

例えば、方位も分からない、土地勘もない、そんな場所にいたとしても、自分の行きたい方向に導いてくれるもの、それが「コンパス」ですよね。

しかも、その方向に進むために必要な備品や情報などを集めてくれる「アンテナ」があれば、とても心強いはず。

私たちが持っている、この「アンテナ&コンパス」はとても優秀で、実はあなたが「本当に」望む方向へ、“必ず” 導いてくれる優れものです。

“必ず” ですよ、“必ず”。

ただし、ポイントは、「本当に」望む方向、と言うことです。

「本当に」と強調するには、理由があります。

実は、多くの場合、「自分自身の望んでいることを、自分が正しく把握していない場合がある」のです。信じがたい事実ではありますが、脳科学でも、心理学でも、それは立証されています。

そもそもなぜ、そんなことが起きてしまうのか?については、こちらも合わせて、ご覧ください。


人生のコンパスである「在り方」の重要性

では、あなたの人生のコンパスでもある「在り方」が、なぜこれほどまでに重要なのか?について解説していきたいと思います。

最初に、ちょっと思い出してみて欲しいことがあります。

あなたは、小学校時代の夏休みの宿題を、先に終わらせるタイプでしたか?それとも、最終日タイプでしたか?

もちろん、計画的に少しずつ進められる優秀な方も多かったかもしれません。

私は、計画的に進めたいのに、いつも気分が乗らず、最終日に一気に仕上げる典型的なパターンでした。(それで何とかなっていると思い込んでいたことが、今思うと、とても怖い。何ともなってないのにね。笑)

「重要度×緊急度」のマトリックス

この事象を、有名な「重要度×緊急度」のマトリックスに当てはめて考えてみましょう。

7/20終業式の段階での宿題の位置は「重要だけど、緊急ではない」=「②」
夏休みがまだ約1ヶ月以上あると考えると、余裕がありますよね。

では、これが夏休み終盤になると、どう変わるでしょうか?

今日が8/31最終日だとしたら、宿題の位置は「重要であり、緊急でもある」=「①」

なんせ、明日は始業式ですからね!

そうなんです、同じタスクであったとしても、時間とともに「②」→「①」へ移動をする。

これ、人生でも同じことが起きているな、と感じます。


人生において優先すべきは「重要×緊急ではないこと」

わたしは、サラリーマン時代に、人材紹介会社や人材派遣会社がお客様だったので、そのお客様を通して、たくさんの求職者を見てきました。

中には、バリバリ仕事をこなしている40代の方が、親の介護によって自分のキャリアを諦めなければならず、転職を希望している方々も多くいらっしゃいました。

とはいえ、子育てとは違い、介護は終わりが読めません。しかも、嬉しい子離れとは違い、終わりに向かうとともに、とても精神的にも耐え難いもの。

そんな中で、責任ある仕事との両立は、かなりの負担もあります。
ベストな解決策を考えるためには、想像以上のお金がかかることもあります。

20代は、自分のキャリアだけを考え、転職や事業に専念することができたとしても、30代以降は結婚、子育て、家族時間などのライフイベントが増えてきたり、40代以降には親のことも加わってきます。

意外と、自分のことだけを考えて動ける時間は、人生の中で限られているものです。

人生の優先順位を決める

だからこそ、全体像を把握して、ある程度のマイルストーンを置いて置くことができたとしたら、万が一に備えた選択を選ぶことができるようにもなります。

例えば、

20代は、時間を投下して働き、とことん経験を積む(自分への投資期間)
30代は、家族との時間を増やせるように、時間の調整がつけられるようにする
40代は、選択肢を広げられるよう、お金と時間の調整がつけられるようにする
50代は、本当にやりたいことだけをやれるようにお金に縛られない資産を作る

私自身、20代は朝から晩まで働いていましたが、正直、30代は同じ働き方(時間の使い方)ができないな、と感じていました。もちろん、結婚して、子育てをするのであれば、尚のことです。

そこで、時間をかけてお金を稼ぐ働き方以外のものを模索するために、29歳で独立。その後、30代では、場所と時間に捉われない働き方ができるようになりました。

ちょうど30代後半には、親が体調を崩すことが重なり、実家の長野と東京を行き来することも増えましたが、仕事をしながら、親との時間を作ることもでき、周り方のサポートをいただきながらも、自分のしたいことができる生き方に心から感謝しています。

つまり、先ほどのマトリックスで考えると、

20代のわたしは、「重要であり、緊急なこと(①)」ばかりに時間を使っていて、毎日タスクと時間に追われ、疲弊し始めていました。

そこで、30代は「重要であり、緊急ではないこと(②)」にアンテナを張り、「自分の人生で何を大事にしたいのか?どんなことを幸せと感じるのか?」を明確にし、「そこを実現するために何が必要か?」という観点で、行動をしてきました。

結果、40代の今では「時間の使い方」が大きく変化しました。


人生を変えた「時間」=「命」という概念

「お金と時間、どっちが大事?」という質問をすると、迷う人もいます。そこで、「お金と命、どっちが大事?」ともう一度質問をすると、人は迷いません。

20代、30代の挑戦を通して、わたしにとっては「時間」=「命」という概念が、人生を変えました。

  • 人生を通して、誰と時間を過ごしたいのか?

  • 人生を通して、どんな仕事をしたいのか?

  • 人生を通して、自分の「命」を何のために使いたいのか?

結局、「時間」の使いどころが、「命」の使いどころ。
それこそが「使命」なのではないかと気付きました。

20代の頃は、すぐに結果を出したくて、すぐに変化を求めがちですが、30代で学んだことは、「最高の理想を掲げて、行動していれば、必ず結果は伴う」ということです。

順番は、「自分にとっての理想を描く」
その上で、そこに到達するであろう「すべきことをする」

できることは、ただそれだけです。

ここでいう「自分にとっての理想」
これこそが「在り方」です。

「在り方」は、相対的ではなく、絶対的なもの

つまり、周囲との比較、周囲からの期待ではなく、自分の中にあるものであり、比較検討で生まれるものではありません。

だからこそ、自分のことを知り、自分にとって何が大事なものなのかを掴むことこそが、この「在り方」を育てることに繋がっていきます。


「〜したい」よりも、自分を知ることができる「〜したくない」

もう少し全体像を深掘りしていきましょう。

「在り方」を描く上で、ヒントになるのは、「〜したい」だけではなく、「〜したくない」という考え方です。

例えば、「朝早く、起きたくない。」
これも立派な意思です。笑

今、どうしても毎日朝早く起きたくないのであれば、朝ゆっくりな会社を選ぶのもいいし、出社時間がない働き方を選ぶのも良し。

もしくは、将来的に、40代50代では、時間に捉われるような働き方をしたくない、というのであれば、40代でFIREできる資産を作るのも、考え方の1つです。

結局、時間ができると、朝早く起きてしまうという人もいますし、日々が充実していれば朝起きることも厭わないという方もいますから、「朝早く、起きたくない」本当の理由は、単なる時間の問題ではないことも多いかもしません。

物理的に、時間が欲しいのであれば、実現可能な選択肢を知ることで、自分が「本当に何を望んでいるのか」を知る機会にもなります。

このように全体像を掴む上で、考慮して欲しいことは、絶対的な原則があるということ。

例えば、20代と比較し、40代50代に入っていくと「体力」は必ず減るということ。

つまり、年齢を重ねるとともに、時給で稼ぐ働き方をしていたとしたら、物理的に働く時間が減り、稼ぐ金額も減る可能性が高いということを意味します。

であれば、20代30代のうちに、時間で対価を得る方法以外の稼ぎ方を選んだり、作っておくことで、体力がなくなることへのリスクヘッジにもなりますよね。

「〜したくない」という意思は、あなたが理想的な人生を生きる上で、とても大事な要素なのです。

決して “わがまま” なわけではなく、「自分の理想を知るための大事なヒント」でもあるので、日々の生活の中で、「我慢していること」「仕方ないと思って諦めていること」があれば、書き留めておいてくださいね。


自分の無意識を操作している「育った環境」での価値観

さらに、自分のことを深く知る上で、認識しておいて欲しいことがあります。
それは、あなたが想像している以上に「育った環境での影響を受けている」ということです。

突然ですが、朝食に目玉焼きを食べるとしたら、あなたはどんな味付けをしますか?(朝食は食べないよーとか、目玉焼きは嫌いーって方も、少しお付き合いください。笑)

A:塩
B:塩・胡椒
C:醤油
D:ソース
E:マヨネーズ
F:何もつけない
J:その他(結構。選択肢が増えてしまいました・・・)

ちなみに、私は醤油なのですが、東京に出てきて塩を覚えました。笑

では、あなたと食事を共にした時間の長い家族は、何をつけることが多かったでしょうか?

そうなんです。意外と、育った環境での味付けに慣れていたり、その選択肢を今も習慣にしている人も多いものです。

つまり、育った環境で体得したものが、無意識的に自分の習慣となり、結果を作っていることも多くあります。

それは、自分が望むも望まぬも含め、です。
そして、「無意識に」というのが厄介なわけです。


究極の「環境動物」だからこそ認識すべきこと

例えば、長男長女の方にとっては「お兄ちゃんなんだから」「お姉ちゃんなんだから」と刷り込まれたことで、「しっかりしなきゃ」「親の望む姿にならなきゃ」「良い子でいなきゃ」という判断で、自分を作ってきている人もいます。自分の意思とは別に、です。

例えば、両親の仲が悪い場合、必要以上に敏感に空気を読み取ってしまう能力があると、潤滑油になれるのは自分しかいないと思って「迷惑かけないようにしなきゃ」「喧嘩の要素になるようなわがままを言わないようにしなきゃ」と、結果的に聞き分けの良い子になることを選択してしまったりしている人もいます。

もちろん、子どもの頃は、仕方ありません。

自分の生命を握っているのは親であり、家族なので、良いも悪いも、強い影響を受けてしまうからです。

逆に、自分自身は、後先考えず、すぐ行動して失敗してしまいがちだけど、家族が慎重だったがゆえに、行動する前に考えることを強制させられたおかげで、バランスが取れる判断ができるようになる人もいれば、

自分自身はあまり人間関係を作るのは得意ではないけど、家族が仲が良かったり、家族同士の交流が盛んで、人と話す機会に苦手意識がなくなったという人もいます。

つまり、人間というのは、究極の「環境動物」であるということ。

自分の価値観ではなかったとしても、慣れることもできるし、それに自分を合わせることもできてしまう。

だからこそ、改めて、この話をさせていただいたのには理由があります。


自分が「大事にしたい価値観なのかどうか?」を選ぶ重要性

育った環境、家族からの影響は受けているとしても、「今の自分はどうしたいか?」は、これからでも選べるということです。

親はこうだった、家族はこうだった。
でも「あなたはどうしたい?」ということ。

今から、どんな価値観も、自由に、選ぶことができるということです。


自分の持っている価値観の中には、

①育った環境で影響を受けている価値観
②そもそも自分が持っている価値観

が共存しています。
もちろん、両方があって、今の自分が成り立っています。

ただし、①の中で、自分が持ちたくないものなのに、無意識的に、引っ張られていることもあったりします。

親はこうだった、家族はこうだった、でも、自分はそうしたくない。
そう思うこともあるはずです。

であれば、その価値観を手放し「自分が望む価値観を大事にすること」もできます。

親であっても、家族であっても、あなたの人生の舵を切ることはできません。舵を切ることができるのは「あなた」だけです。

本当の意味での「大人」になるということ

例えば、「しっかりしなきゃ」と思うのは、自分が自分のことを「しっかりしていない」と思い込んでいる可能性があります。

実は、周りから見れば、しっかりしている人に限って「しっかりしなきゃ」と思ってる人も多いものです。

そもそも、あなたは本当に「しっかりしたい」のでしょうか?

「迷惑かけないようにしなきゃ」と思うのは、「迷惑かけることが悪いこと」だと思っている可能性があります。

そもそも「誰にも迷惑かけずに生きている」人は、世界にどのくらいいるのでしょうか?

***

意外と、無理難題を自分に投げかけ、自分自身を縛りつけてしまっているのかもしれません。

本当の意味で大人になるということは、育った環境での価値観を一度棚卸しをし、自分にとって必要なものなのかどうか、選択をしていくこと。

無意識のまま、手放したい価値観に振り回され、自分がしたいと思っていることと、していることが不一致している状態が続くと、自分の選択に、そして行動に、自信がなくなります。

身体は大人でも、心はこどものまま。
誰かの価値観に、自分の存在が埋もれたまま、誰かに人生を預けた状態です。

したい(WANT)=する(DO)
これが一致する選択をすることが、「自分が自分らしく生きる唯一できる選択」です。

自分の人生の舵を切れるのは「あなた」だけです。まずは、自分が望む「理想」が何かを明確にし、その「在り方」を磨いていきませんか?

具体的な在り方の書き方は、次の記事に続きます。


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