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手工芸の盛んなボルネオ先住民の村へ

赤道直下に位置する世界で3番目に大きな島、ボルネオ島。この島の最北に位置するマレーシア・サバ州のクダットという地域には先住民ルングス人(Rungus)が多く暮らしています。今回、手工芸を作るルングス人職人さんに会いに、クダットにある村を訪れました。

クダット地区までは、サバ州の州都コタキナバルから車で2時間半かけ北上します。

車窓を眺めると、田園やアブラヤシ農園が広がり、牛が道路脇を普通に歩いていたり、休んでいたりしていました。ちなみに帰り道は東南アジア最高峰「キナバル山」を眺めることができます。

途中、マレーシアの地元のお菓子が吊り下げられたお店で休憩。トイレも有料で借りることができます。

クダット地区に入ると、村までは本道からさらに脇道に入ります。熱帯林を眺めながら、未舗装の道路を車でゆっくりと進む。

少しずつ民家が見えてきました。目的地である、ボルネオ先住民ルングス人の暮らす村に到着です。

ここは、ルングスの伝統のかご「リナゴ」やビーズ細工、織物などを制作している手工芸の盛んな村です。

リナゴ職人さんのお家にお邪魔すると、早速おばあちゃんがリナゴ編みをしていました。幼少期からその伝統技術を受け継ぎ、何十年も編み続けた巧みさと丁寧さに見入ってしまいました。

「リナゴ」は、シダの茎の表皮とラタンで編まれたルングス伝統のかごです。伝統の形から日常で使えるものまでデザイン性が豊かです。

右の方は、日本へ向け「リナゴ」を制作してくださっているジョヒリンさんです。要望に応じた質の高いリナゴを制作してくださるベテランの職人さんです。

写真:ジョヒリンさんよりご提供

また、こちらの村では織物も盛んです。一つ一つ手作業で、ルングス伝統のモチーフを織っています。

サバ州では、手工芸を受け継ぐ人が減ってきている中、最北の地には伝統を守り続けている先住民の村がありました。

ボルネオ島手工芸品店「ラヤンラヤン ボルネオクラフト」


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