のび太の新恐竜を観た【ネタバレ含みます】
新のび太の恐竜を観た。
ドラえもんの映画を観るのは、実に数10年ぶりである。
お子さまがみるもんだろ。
そう思っていた。
しかし、なぜだろう。
感性を磨くことを意識し、行動し始めてから「観てみようか…」とふらっと立ち寄う自分がいた。
観てみた。
所々で涙を流す自分がいた。
昔の自分を思い出すこともできた。
のび太の優しさに気づけた。
以下に感想を記す。
また、それぞれ涙が出たシーンを抜粋してnoteに綴っていく。
感想
のび太の「親心」に感動した。
キューが飛べるのを言うだけではなくて、自分のできないことに向き合い共に頑張るのび太の姿に心が震えた。
キューがなぜのび太とともに歩めたか。
それはできない自分と重ねたから。そして、唯一の育ての親だからである。
自分は双子の兄弟であるミューと比べて、背も低く、尻尾も短く、そして飛べない。のび太と同じように好き嫌いもある。
後半、時折キューは「どうして自分はこうなんだ!」と悔し涙を流す。何度やってものび太に叱られ続け、「どうせ無理!」とのび太の元を離れてしまう。
しかし、一人で飛べるように練習をする。
誰のためなのか?
それは「自分のため」よりは、「のび太のため」だと考える。なぜなら、自分が群れに入れるようにこれまで育て続け、そして最後まで面倒を見てくれようとしてくれているからだ。だから、挫けずに“自分”と戦えたのだ。
それはのび太も同じである。“似たもの同士”であるキューと絆を深めていくにつれて、
キューも頑張っている!
僕も頑張れるかもしれない!
とキューの姿から励まされているのだ。
これにはのび太の優しさも見える。しずかちゃんが言った言葉が真髄である。
「のび太さんは人の優しさや悲しみに寄り添える。そんなのび太さんが好き。」
できない自分ばかり見ているのび太の心は自身と似ている人と自分を重ね“優しく”“共に悲しみを分かち合える”のだ。
とっても優しいところがある。
できないキューにイライラする場面もある。
しかし、それも“できない自分”と重ね合わせ、他者に対して「どうしたら共に寄り添いながら応援できるか」を考え、“行動”できるのだ。
それものび太の強さであり、優しさの1つだと感じた。