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ホラー初心者がオススメするマジで怖かったホラー作品5選

 自分は昔からホラー耐性が強く、お化け屋敷などに行っても何も感じない代わりにゴア描写がめちゃくちゃ苦手で、アクション映画などのちょっとしたグロシーンを見るだけでも視界を手で覆ってしまうほどでした(多分小学生の頃に家庭科のリンゴでうさぎを作る授業中にザックリいってしまった影響だと思います)。そんな自分にとってホラーとは退屈な上に不快という相性最悪のコンテンツでした。

 そんな自分がホラーというジャンルに対する認識が大きく変わったコンテンツと、ホラーに興味を持ち始めた中で感じた、マジで怖かった作品を幾つか紹介させて頂きたいと思います。似たような状況の方のホラーに対する考え方や偏見を少しでも和らげられるような記事になっていれば幸いです。とは言ってもまだまだホラー初心者なのでこれは抑えてて当然、みたいな作品もたくさん出てくるとは思いますが、ホラーを見すぎて何が怖いかよく分からなくなってしまった先輩方には初心者はそこを怖がるのか…みたいな目線で見て頂ける嬉しいです(よろしければこれだけは見たほうがいいというオススメの作品があれば教えてください)。

※ネタバレはできる限りしないように心掛けているつもりですが、人によっては何がネタバレになるのかわからないのでそこは自己責任でお願いします。







①『デニスの怖いYouTube』


 こんなタイトルで記事を書いておいてなんですが、この動画は正直全然怖くはないです。ですが、自分がホラーというジャンルに興味を持ち出したきっかけとなった動画なので勝手ながら一番最初に紹介させて頂きたいと思います。

 自分は一時期このお笑い芸人のニューヨークさんに激ハマりしていた時期があって(ニューヨークさんは未だにインターネット上でうっすら嫌われていますし、自分もその一人だったのですがその誤解も解けるような内容になっていると思います)、その時は無限にニューヨークさんのYouTubeの動画を見ていたのですが、その際にこのニューヨークさんと同期のお笑いコンビである『デニス』さんとコラボしたこの動画が面白すぎて、ホラーってこんな使い方があるんだとホラーというジャンルそのものに対する認識が大きく変わりました。

『デニス』さんは『売れてる芸能人には霊が憑いている』という霊能者の考えを逆手に取り、だったら先に霊を憑けて売れてしまおうというコンセプトの下で様々な心霊スポット(心スポと略すそうです)に赴くという心霊チャンネル、『デニスの怖いYouTube』というチャンネルを運営されています。

 とある事情で初期の動画が半分くらい見れなくなっていますが、もしかしたら今後復活する可能性があるらしいので、先に既存の動画を見て復活した時にすぐ見れるように待機しておきましょう。



②『ユリおばさん』


 自分がホラーに興味を持ち出したキッカケが①の、お笑い芸人さんとその道数十年のプロのテレビマンの方が作成した動画だったためか、YouTubeでホラー系の動画を検索してみてもあまり満足のできるコンテンツが中々見つかりませんでした。

 そんな中、逆にお笑い芸人さんが関わっているホラーのコンテンツって何だろうと思って調べていると、『松原タニシ』さんという芸人さんが主催している『OKOWA』というコンテンツを見つけました。

『OKOWA』とは本当にざっくり言えば怪談のM-1グランプリで、現在は開催されていないものの当時はかなり活気付いていたことを思わせる規模感のイベントだったように思います。
(予選を加えればかなりの数の怪談が披露されているので、現時点で見れている範囲での中で一番怖かったものを選ばせて頂いています)

 怪談界のオードリー若林(勝手にそう呼んでる)こと語り部・匠平さんの圧巻の話術に加えてこの怪談は『OKOWA』の歴史の中でもかなり重要なものとなっており、過去に開かれた『OKOWA』の全ての回がYouTubeでフルで見られるので是非第一回の予選大会から見ることをオススメします。自分はまず第1回の決勝戦から見て、「これは予選から見ないとダメだなと」と感じ、そこからはできるだけ予選も見るようにしました(そのおかげか未だ最後まで見ることができていません)。

 再生回数を見てもマジで今まで全く知らなかったコンテンツだったのが衝撃的すぎて選ばせて頂いたのですが、もしかして自分以外全員『OKOWA』知ってたの…?



③『きさらぎ駅』


 名前は色んなところでよく目にするこの『きさらぎ駅』ですが、そういえば怖い話といえば2ちゃんねるだなと思い返し、調べているとこちらの『怖い話投稿サイト 奇々怪々』さんというサイトで、有名なインターネット発祥の怖い話が綺麗に纏められていたので毎日寝る前に適当に読み漁っていると、そういえば『きさらぎ駅』も2chから生まれた話だよなと思い出し(『きさらぎ駅』自体は洒落怖に分類されておらず、上の個別のページにまとめられていました)、軽い気持ちで読み始めました。

 それが完全に間違いでした。名作の名作たる所以をまざまざと見せ付けられる結果となりました。

 2chまとめって当時のノリで行う会話が良い味出してますよね。あのめちゃくちゃ昔ってわけでもない、絶妙にちょっと古臭い感じがリアルさを良い感じに醸し出しているんだと思います。もはや古典とも呼べる『きさらぎ駅』、わりと手軽に読めるので未読の方はぜひ一度読んでみることをオススメします。



④『リゾートバイト』


 洒落怖に分類されているものを未だ全て読めたわけではないのですが、今のところ自分が読んだ中で圧倒的に一番怖かったのがこの『リゾートバイト』です。調べてみたらこのリゾートバイトは洒落怖の中でもとくに有名なものらしいです。納得の怖さでした。

 特筆すべきはその圧倒的な長さだと思います。後で調べてみたら約4万字(小説1冊分の文字数は約10万字程度とされています)あるのですが、それも気にならないくらいスルスルと続きが気になってスクロールしてしまう魅力がこの『リゾートバイト』には存在します。考えてみればホラー小説でこの文量って中々珍しいというか、小説1本書こうとしたにしては短いし、他の洒落怖の作品は大体1万字行くか行かないかの文量のものがメジャーだったのでなんか一番気持ち悪い文字数だと思います、4万字って。そこまで上手いというわけでもない文章力も相まってめちゃくちゃリアリティーを感じました。横道に逸れることが許されるのなら幾らでも傘増しすることは可能ですが、シンプルにホラー体験一本ででこの文字数は執念のようなものすら感じます。



⑤『エスター』


 ここまで全て無料で見れるコンテンツだったので、ラストを飾るのが無料で見ることのできない映画なのはどうなんだという気もしますが、まあ一番自分が怖いと思ったのがこの作品だったということなんで許してください。

『エスター』ってメジャーなのかマイナーなのかいまいち評価の分かれるところだと思いますが、まあでも続編(過去編?)が製作されたってことはそれなりに評価されているっていうことで良いと思います。ちなみに自分は友人がずっとオススメしていたので何となく頭の片隅に置いている、程度の認識でした。その友人はアクション映画を中心に観ていたので何かやけに可愛らしいポスターの映画をオススメしてくるなーと思っていたのですが、視聴し終えると一気にその謎は解けました。というか普通にその後3日くらいの寝付きは最悪でした。

 とくに何か大きな賞を受賞しているわけではないし、レビューによっては酷評されているサイトもあったので、多分けっこう賛否の分かれる映画なんだろうなーと思います。

 ネタバレになるのでこれ以上詳しくは書きませんが、自分はこの映画を観て何となく自分が怖いと感じる作品の共通点が分かった気がします。それくらい衝撃的な作品でした。

 今この記事を読んで頂いたタイミングではどうなっているのか分かりませんが、本作の『エスター』と、その前日譚である『エスター ファースト・キル』の両方がAmazonプライムで視聴可能だったので是非一度視聴してみてください。自分としては久しぶりにネタバレを踏まずに視聴出来たことを幸福に感じられた作品でした。






 そういえば、洒落怖を見ていて初めて知ったんですけど『泉の広場』って心霊スポットだったんですね。

 昔よく大阪で遊んでいた時期にあそこ50往復くらいした記憶があるんですけど、マジで何の心霊現象も起きなかったのでビックリしました。すぐ近くにある本屋に長時間滞在してたりしたんですけどとくに何も起きなかったですね。

 でも言われてみれば独特の重い雰囲気があったように思います。それはもしかしたら自分たち以外の人間があそこに何かが棲んでいることを認識していたことによる疎外感から生じたものだったのか、あるいはーー。(何かオチを付けようかと思って心霊体験を捻り出そうとしましたが全然無理でした)

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