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英語論文執筆に役立つオンライン辞典を紹介〜英単語や表現の幅を広げる〜

こんにちは♫ 

現在修士論文を執筆中ということで、私が英語で論文を書く際に活用している便利ツールをいくつか紹介したいと思います!

大学院生だけでなく、卒業論文を書く人にも見ていただければと思います!

英語(受験や検定などを含め)を勉強している人も必見です✨

私は複数の辞書を駆使してボキャブラリーを増やしたり表現の幅を広げています。

今回紹介するのは私的便利ツールなのでみなさんのおすすめがあったら是非教えて下さいね✨

<<今回は辞書に絞って紹介します>>

英語で論文を書く

英語で論文を書く、ということは私にとっては第2言語で書くということなので辞書は書かせません。

当たり前のように知っている単語でも文脈によって微妙なニュアンスの違いが生じたり、もっとネイティブらしい表現がある場合もあります。

そして綺麗な文章を書くには、細かい文法事項などは逐一確認しないといけません。

そこで私が多用しているオンライン辞典たちを紹介します!!

・Longman 英和/和英辞典
・Weblio 英和/和英辞典
・Cambridge Dictionary
・Oxford Learner's Dictionaries
・Oxford English Dictionary (OED)
・Wiktionary
・Power Thesaurus

まずは、英和/和英辞典から紹介します。

Weblio

Weblioオンライン辞典はきっと皆さんもよく使われているんじゃないかなと思います。Googleで英単語を入れると大抵Weblioが上の方に来ますよね。

Weblioは例文も豊富に出てきますし、かなりマイナーな意味まで載っている優れものです。

そして何よりもすごいのは、「共起表現」も検索できることなんです!!!みなさん使ったことありますか??

言語学では「コーパス」って呼んだりしますが、例えば "influence" 「影響を与える」という単語を修飾する副詞は何が一番多いのかな?多大な影響を与えるって言いたい時の「多大な」って highly? greatly? enormously?どれが一番自然かなって気になったら「共起表現」を使うんです。

確かに、本格的なコーパスであるBNC や Word Banks Online・COCAのように収録語数は多くないし検索する際の条件設定の機能はかなり落ちますが、パッと調べたい時に最適です。なんせ、無料なので!!笑 

Longman  

Weblioでも全く十分なのですが、たまに例文に載っている言い回しをネイティブに確認した際に「あまりこの使い方はしないなぁ」と言われたり、この用法はちょっと珍しいかもと言われたりします(決して間違いではないんですが)。

そこで、一つに頼り切るのではなく、私は常に複数の辞書を照らし合わせながら使っています。

中でもLongmanはとにかくサイトが見やすいんです。意味も例文も非常に豊富な上、下部には「文法というセクションを設けてその単語の使い方や文法を説明してくれます。

例えば、accuse「非難する・告発する」という単語を「私は彼女を窃盗罪で告発した」のように表したい時、〇〇(理由・原因)のことでの部分を表す前置詞ってなんだっけ・・って悩んだとします。

その時に「文法」というセクションを見ると、

①accuse someone of something (罪・不正行為など) 
②accuse someone of doing (something)

 というように用法を例文とともに示してくれます。これを見たら一発で "I accused her of theft." だってわかりますよね!!!あっているかなと確認するためにもかなり使えます。

Cambridge Dictionary

ここからは英英辞典の紹介になります。英和/和英から紹介しましたが、ほぼ同じくらいか、もしくはそれ以上に英英辞典を使うことが多いです。

英英辞典を使う理由としては、①その単語の定義が詳細にわかる 例文・用法がネイティブが頻繁に使うものばかり載っている からです。

定義が詳細に書かれているので、その単語が持つ微妙なニュアンスをはっきりさせることができ、類義語と区別ができます。

自分の論旨・伝えたいニュアンスに合わせて正しい単語を選択することで誤解を生まずに読者に理解してもらえます。

Cambridge Dictionaryは、私個人的にサイトの仕様がとても好みです。意味の部分が大きく太字ではっきりと書かれており、その後に例文や用法等が綺麗に並んでいるのでとても見やすいです。

例文それぞれに出典も付いているのでどの文章でどのように使われているのかも確かめられます。それから、類義語だけでなく対義語も合わせて出してくれるので、一回の検索で語彙がぐんぐん伸びます

ちなみにケンブリッジ大学ってイギリスの大学なので発音やスペリングもイギリスのものだけなのかなと思いきや、ちゃんとアメリカ英語の発音・スペリングも載っています。

Oxford Learner's Dictionaries

先程も複数の辞書を用いると言いましたが、英英辞典でも同じです。

Cambridge Universityと並んでイギリスで名声のある大学といえば、Oxford Universityですよね。(よく二つを組み合わせてOxbridgeと言ったりします。)

このOxford Learner's Dictionaries はその単語の意味に加え、全て品詞の形と用法例文、さらには共起語も少々紹介してくれるんです。

見やすさでいえば私はCambridge Dictionaryの方が好みですが、Oxford Learner's Dictionariesは一度の検索で本当に色々な情報が得られるのでとっても便利です。

パッと意味や例文を確認したいときはケンブリッジ、その単語についてじっくり吟味したい場合はオックスフォードと区別して活用しています。

ちなみに、この辞書もアメリカ英語の発音・スペリングの記載ありです。

Oxford English Dictionary (OED)

これはもう、英文学専攻の人にとっては必須のアイテムです!

論文の中である単語の定義をしたい時、引用するのは必ずOEDからです。OEDは最高最大の英語辞書です。Wikipediaにも次のように説明がなされています。

この辞典は古今東西の英語の文献に現れたすべての語彙について、語形とその変化・語源・文献初出年代・文献上の用例の列挙・厳密な語義区分とその変化に関する最も包括的な記述を行うことをその特長とする。

'OED', Wikipedia

一言で言えば、単語に対する全ての情報が盛り込まれているんです。

語源・初出年・時代別の意味/用法
は、私のように16・17世紀の作品を分析する際に本当に必要不可欠な情報です。

私も今まで書いた数少ない論考にOEDを何回か引用して論旨をサポートしました。例えば、"personality"という言葉は比較的新しい概念で、18世紀が初出だとされています。18世紀の近代哲学(デカルト・カント・スピノザなど)の発展とちょうど重なります。ですので、私が研究するシェイクスピア(15・16世紀)の分析に"personality"という言葉を使うには、注釈が必要です。こんな時にOEDを引用して工夫します。

※ちなみにOEDは有料です。閲覧するには会員になる必要があります。(大学が契約してる場合あり)

Wiktionary

みなさんWikipediaはよくご活用されると思います。実はWikiには辞書もあるんです。

辞書なら散々紹介したでしょって思ったかもしれませんが、実は私はWiktionaryではただ翻訳を調べるという使い方をしません。

古・中英語表記になっている英単語の英訳&ラテン語の英訳を調べるために使います
。私の専門はシェイクスピアなので、当時の文献(または原書)を読むことが多々あります。16・17世紀は中英語なので、現在の英語とはスペリングや文法、意味などかなり異なる部分があります。

例:"onlie" = "only" ・"dronkennesse" = "drunkenness" など。

そして、教養のある知識人や身分の高い人の公用語はラテン語でしたから、文献がラテン語だということもしばしばです。

その時もWiktionaryでは一つの単語に対してラテン語・中英語をはじめ古英語・古/現仏語・古/現イタリア語等その単語のルーツが同じものは全て示してくれます。

Power Thesaurus

これは類義語辞典です。このPower Thesaurusは本当に酷使しています!!

アメリカに留学していたときに友達から教えてもらって以来、この類義語辞典のおかげで私の英語の語彙が本当に豊かになりました。

英語論文では特に同じ単語を何度も繰り返し使いたくない
ので、常に言い換えの表現はないか気にしながら書いています。

使い方としては、言い換えたい単語を入れて検索をかけます。すると単語によっては10個以上の候補がずらっと並びます。順番はその入力した単語に最も意味が近いもの・頻出の単語が上に来ます。

類義語辞典ですが、対義語の検索もできるのでおすすめです。

たまに動詞名詞で語形が全く同じものがありますが、その際調べたい方に限定して検索することができます。

例:"increase"の動詞の類義語が知りたい→品詞設定を動詞にして検索。

候補の中からこれいいなと思った単語を見つけて論文に使用するのですが、ニュアンスに迷ったときは、前述の通り英英辞典を使って確かめます。このコンビネーションは本当に無敵だと思っています。笑


以上が私が英語論文を書く際に多用している辞書たちです。かなり多くのものを同時進行で使っていましたね!!(改めて実感)

英語で論文をこれから書かれる方はぜひ参考にして見てください!!
自分に合った辞書選びができるといいですね。


この記事が多くの人にとって役に立ちますように・・☆

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