Events|KAHVITAUKO -フィンランド流コーヒー時間の楽しみ方- レポート
コーヒーを飲みながら朝のひと時をご一緒しませんか ──。
9月17日(土)と19日(月)の2日間にわたり、ラプアン カンクリ 表参道で開催した「KAHVITAUKO -フィンランド流コーヒー時間の楽しみ方-」。それはトークイベントともワークショップとも違うような、まさしく「カハヴィタウコ」としかいいようのないものでした。
フィンランドは、世界でいちばんコーヒーの消費量が多い国といわれています。それはフィンランドで暮らす人たちが、世界でいちばん多くコーヒーの時間を過ごしているということに違いありません。きっとそこにはコーヒー時間を豊かに過ごすヒントがたくさんあるはず。
今回のイベントのガイド役は、フィンランド情報を集めたポータルサイトmoicafe.comを運営するモイの岩間代表とMaijan PullatのMaijaさん。フィンランドでのカフェ体験や、日々の暮らしの中でどんなコーヒー時間を過ごしているかを参加されたみなさんと語り合いました。
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イベント当日、すこし早く着きすぎたため、店先のベンチに腰かけながらぼんやりと空を眺めていました。その時ふと感じたのが、やさしい木の香り。表参道店を訪れたことのある方はご存知だと思いますが、その店内は壁から棚までたくさんの木に囲まれたとてもホッとするような空間です。
壁面の木板の連なりは、ある記憶を思い起こさせます。それは、2002年から2019年まで荻窪・吉祥寺で営業していたカフェ、moi。今回は当時お店で使用していたアアルトコーヒーの豆を使って、ハンドドリップでコーヒーを淹れます。そこに華を添えるのは、カルダモンが薫るMaijaさん特製のシナモンロール。木とコーヒーとカルダモン、それはmoiの香りそのものでした。
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まずは表参道店の初瀬店長より、ラプアン カンクリ 表参道と今回のイベントについてのご案内。本当に久しぶりの店内イベントでその嬉しさがひしひしと伝わってきます。ガイド役のふたりにバトンタッチして、カハヴィタウコのはじまりです。
今回のカハヴィタウコでは、ふたりが用意した写真をみなさんにご覧いただきながら、フィンランド流コーヒー時間を日本の暮らしに取り入れるための3つのポイントをご紹介しました。
1.コーヒーのある風景
最初にご紹介した写真は、それぞれのお気に入りのカフェ。
フィンランドのカフェでは、ひとりで来店されている方の姿をよく見かけたという岩間代表。BGMのない静かな店内で、思い思いにひとりの時間を持つ。その時間の過ごし方がとても素敵に思えたそうです。
Maijaさんが教えてくれたのは、まるで森の中にあるような都内のカフェ。高校生くらいからひとりでカフェに通っていたそうで、今でもこうして自分だけのコーヒー時間を楽しまれています。
行きつけのカフェをつくることは、そうした自分だけの場所、そして時間をみつけることなのかもしれません。
2.シナモンロールのある風景
フィンランドの人たちにとって定番のおやつといえば、シナモンロール。映画『かもめ食堂』のエピソードから、それぞれのシナモンロール作りのこだわりまで、話は尽きません。
Maijaさんの写真は、Juhla tokyoの屋上で焼きたてのシナモンロールを試食する風景。閑静な住宅街にあるため、東京でもその空の広さを感じられそうです。Maijaさんだけの特等席。
右の写真はmoiのキッチン。シナモンロール作りはまず、カルダモンの殻をむくことから始まります。フィンランドでシナモンロールを最初に口にしたときの感激を思い出しながら、黙々と(とても大変なのです)。
シナモンロールに限らず、これさえあればホッとできる定番のおやつをみつけておけば、いつでも自分のペースを保ち続けられるのではないでしょうか。
3.カハヴィタウコに欠かせないもの
3つ目のポイントは、自分だけのコーヒー時間を演出するアイテムを手に入れること。
Maijaさんの欠かせないものは「音楽」。お父様から教えてもらったバッハなどのクラシックから、マリ・カルクンといったエストニアのフォークミュージックまでジャンルも様々。また気分ごとに使い分けるマグカップもカハヴィタウコを楽しく過ごすアイデアのひとつだそう。
そして、岩間代表が欠かせないというのが「椅子」。写真はかつてmoiで使っていたアアルトの69番。今は自宅で愛用しています。お気に入りの椅子が一脚あれば、家の中の好きなところで、好きな時間に、カハヴィタウコを楽しめますよ、と。
これら3つのポイントは、すべて「素」の自分に戻るために役立つ知恵であり、こうした知恵がたくさん含まれているのが、フィンランドのコーヒー時間なのだと思います。
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ここでよい機会なので、ラプアン カンクリ 表参道の初瀬店長にカハヴィタウコにうってつけのアイテムを教えてもらいました。
というわけで、初瀬店長のおすすめは KOIVU flat bag でした。ランチョンマットにもなるというのは、ちょっとしたアイデアですね。
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イベントの最後には、お待ちかねのコーヒーとシナモンロール。コーヒーを淹れている間にも、Maijaさんや初瀬店長を囲んで、みなさんのお話が尽きません。店内にコーヒーの香りがふわりと漂ってきます。
香りというものは、記憶と感情を呼び起こします。きっと参加されたみなさんもコーヒーを飲む時、シナモンロールを食べる時、表参道店に来店された時、そこで感じた香りから今回のカハヴィタウコのことを思い出していただけるのではないでしょうか。
場所と香りと記憶。読んでくださっているみなさんはどんなコーヒー時間を思い浮かべましたか?
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最後に、参加されたみなさんがにこやかにお帰りになる姿がとても印象的でした。メールやSNSで楽しまれたことを伝えてくださったこともとても嬉しかったです。ありがとうございました。
そして、今回はご参加できなかったというみなさん、このレポートを読んでくださったみなさんにも、またいつかこの場所でお会いできますように。コーヒーを飲みながら朝のひと時をご一緒しましょう。