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#174 今も昔も大切な仕事への姿勢

○○はもう古い

みなさんは、こんな話を聞いたことがありますか。

例えば、
・PDCAはもう古い
・AIDMAはもう古い


このように多くのビジネス用語が「もう古い」
と言われて新しい言葉に変わって語られています。

なるほど、確かに。

そう納得している一方で、
昔から今まで、そしてこれからも
大切な仕事の姿勢もある、と感じています。

そこで今回は、私が大切だと感じる
「仕事への取り組み方」についてお伝えします。

1.「守破離」の姿勢

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「守破離(しゅ・は・り)」とは、
ものごとを学ぶ基本的な姿勢、取り組む順序を意味します。

もともと武道や茶道で用いられていましたが、
現在は、学びの姿勢として汎用的に使われています。

「守」型を身に付ける
「破」型を応用・改良する
「離」型から独立する

「守」は、師の教えを忠実に学び、
その後の土台となる、基礎や基本を固めること。

「破」は、訓練と経験を重ね、
土台を守りながら応用・改善をし、
少しずつ「自己流」にすること。

「離」は、これまでの過程にとらわれず、
自分の思うようにやれる境地に達すること。

何か新しいことを学び始めるときは、
基本的に「守」→「破」→「離」
の順番で取り組みます。

2.仕事での守破離とは

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この「守破離」を仕事に置き換えると、
こんなイメージです。

「守」 
上司や先輩から業務の基礎を学び、
真似をする期間は「守」に当たります。

周りの社員から信頼を得られていて
基本的な仕事ができる
いわゆる「自立」状態です。

守を重ねると、後輩に基礎を教えるなどの
責任をもらい、任せられる機会が増えていきます。

「破」
守で得た基礎をこなせるだけでなく、
自分の考えを持ち、チームや組織の視点で
提案し、実行できるイメージです。

周りの社員からは一目置かれていて、
「自律」できている状態です。

「離」
これまでの過程にとらわれず、他社員を唸らせる
アイデアを生み出しているイメージです。

他にも、自分の強みを発揮した
・リーダーシップ
・マネジメント
などでチーム全体の力を高めている人も「離」の
領域にいます。

「自分ならでは」の仕事ができている状態です。

どのような仕事であっても守破離を
意識することは大切です。

誰もが最初は守を通ることを覚えておきましょう。

3.守破離が大事な理由

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「古い」と思われそうな守破離ですが、
未だにビジネスで大事にされています。

その理由は以下の2点です。

(1) 真似ることで学べるから
「学ぶ」の語源は真似ると同じ。

語源の通り、「真似る」ことは
学ぶために大切です。

まずはこれまでのやり方や考え方を真似することが、
成長への一歩となります。

(2) オリジナリティを出せるようになるから
「これまでのやり方を学ぶより、新しいことしたい」
と思ったことはありませんか。

でも、残念ながら、全くのオリジナルはほぼありません。

「自分のアイディアだ」と思うことでも、
それはこれまで自分が見聞きしたものの集大成です。

近年出ている新しいサービスも

既存×既存

の組み合わせから生まれています。

だからこそ、まずは基本的な型を知り、
「破」や「離」に進むことで
あなたならではのアイディアに磨きがかかります。

4.「守」から「破」に進む条件

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守破離の姿勢を実践する時に、
最初であり最大の関門となるのは
「守」から「破」に進むところです。

仕事の基礎・基本ができない状態で次の段階に
進んでしまうと、あなたも周りも苦労しますので、
しっかりと基礎ができている状態にしましょう。

✓ 仕事の意義や役割が理解できている
✓ 自分の感情がコントロールできる
✓ 自分が行動して物事を確かめられる

「破」に進む前には、
上記3点を振り返ってみてください。

あなたは全てできていそうですか。

例えば、

✓ 意見・アイデアを積極的に伝えられる
✓ 前向きな姿勢を貫く、嘘をつかない
✓ 相手のいい部分が言葉にできる
✓ チームの未来を考えている

こういったことが、自然とできているのであれば、
次のステージに進む頃合いかもしれません。

5.まとめ

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いかがですか。

今回は、今も昔も大切にされている
仕事への姿勢についてお伝えしました。

守破離を理解していると、自分が今、
3段階のうちどこにいるのか確かめられます。

これが分かると、今の自分に必要なことがわかります。

・まだまだ守を大事にすべきだな
・この仕事では、何を習得できるだろうか

適切な判断をするためには、経験を積むしかありません。

そして、経験は行動によってしか得られないです。

何一つ学べない仕事は、一切ありません。

まずは、やってみる。

そこから気づき、学びを得られると、
仕事の意義や役割を早く知ることができますよ。

次のステージに進むためにも、
守破離の姿勢を意識してみてくださいね。

今回は、これで終わりにします。
ではまた。

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