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#230 「わかる」から「できる」にする方法

参考書を読めば分かるのに、テストでは間違える

あなたはこんな経験を学生時代にしたことはありませんか。

間違えたところを見直して「本当はわかっていたのに」
と悔しい思いをされた方もいるでしょう。

仕事でも、

そのアイディア、私でも出せたのに

と思っても実際にその人が言う前にアイディアが出てこない
ということがあったりしますね。

このように、
言われて分かるのに、自分が成果を出せない原因は、
「わかる」と「できる」の違いを知らないから
かもしれません。

今回は、「わかる」と「できる」の違いについて
お伝えします。

1.知っているだけで成果は出ない

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その本は私も読みました。
○○に注力すればいいと私も思います。

先日、相談に乗って欲しいと言われて話をした際に、
相手が話した内容の一部です。

「せっかく考えたならやってみませんか?」と提案すると
矢継ぎ早にできない理由を語りはじめました。

せっかくいい方法を知っているのに、
彼女はやってみようとはしませんでした。

現在はあらゆるところに学び場があります。

本はもちろん、オンラインでも毎日のように研修や
セミナーを受講できます。

ですが、学ぶだけではあまり意味がありません。

最後は自分がやってみてできる状態、
成果を出すことができる状態にならなければ
宝の持ち腐れとなってしまうからです。

2.「分かる」と「できる」の違い

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「分かる」と「できる」の違いは、

✓ 分かる:理論・知識・方法が理解できる
✓ できる:学んだことを自分で活用できる

「分かる」と「できる」の差はとても大きいです。

例えば、
あなたがピアニストになろうと思えば、
学び方はたくさんあります。

書籍も動画も専用の教材もあるでしょう。
多くの情報や映像が無料で手に入ります。

専門書を読めば、解説できる程度の知識は
身に付くかもしれません。

しかし、いくら情報を知識として身に付けても、
それは机上の知識でしかなく、実際に知識通り弾けません

下手すると、知識だけで評論家のように
振る舞ってしまうかもしれません。

これが野球選手になっても、社会人になっても
同じことが言えます。

知識を得ることは、とても大切です。

しかし、知識を得るだけでは、
何もできないのにできるようなつもりになってしまい、
「もう十分知識はあるから、これ以上必要ない」
と思考停止状態に陥ってしまう可能性があるのです。

3.「分かる」だけでは「できない」理由

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なぜ「分かる」だけでは「できない」のかというと、
「できる」ようになるためには、

実際にあなた自身が体験し、
行動したことからのみ得られる
情報が必要だから
です。

どんなに専門的な情報だろうと、
そこから得られるものは
「できる」までに必要な情報のごく一部です。

テキスト情報や映像だけでは、
ピアノを弾く時の鍵盤の重さや、
右手と左手で別々に動かす難しさは感じ取れません。

指の動きを体験することができないと、
どれだけ詳しい情報でも、
ピアノを弾くための一部の情報にしかならないのです。

また、人は無意識のうちに行動していることが
意外とよくあります。

例えば、自転車で曲がり角を曲がる瞬間を
思い浮かべてください。

バランスを取り、体重移動する瞬間の感覚を、
言葉や映像ですべて表現することは非常に難しいです。

正直な話、プロになればなるほど、
徹底的に繰り返して体に覚え込ませ、無意識レベルで
実践できるまで技術を高めています。

熟練しているからこそ、言葉にするのが
難しい技術はたくさんありますからね。

この、「言葉になっていない部分を実際体験する」ことで、
初めて「できる」ようになります。

4.まとめ

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いかがですか。

今回は「わかる」と「できる」の違いを
お伝えしました。

聞いた内容、読んだ内容が理解できるのと、
それらの内容を活用できるのとは大きな違いがあります。

「わかる」と「できる」の違いを意識するためには、
わかった時点では「まだできない」ことを理解する必要が
あります。

そのことを知った上で、「できる」ようになるために
何をどうするか、具体的な計画を立ててみましょう。

あとは、できるまでやり続けるのみです。

とてもシンプルに聞こえますが、
これが一番早くできるようになる方法です。

わかる≒できる、と思い込まず、地道にコツコツ実体験を
していきましょうね。

今回はこれで終わりにします。

ではまた。

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