ランゲージアーツに出会うまで(4)
第4章 30代(3)英語を教えていて気づいたこと
私がランゲージアーツに出会う道のりは、
①お気楽で何も考えていなかった20代
②イギリス人の夫に出会う。
③アメリカの小学校に体験入学。
④英語教室で気づいたこと。←今日はここのお話
⑤思考力教室でぶち当たった問題。
⑥ランゲージアーツで迷いなし。
英語教室を開いてから数年間、子どもから大人までたくさんの生徒さんに出会いました。途中から、イギリスから戻ってきた夫も講師として働くようになりました。
生徒さんたちが徐々に英語ができるようになっていく様子を見るのは、とても嬉しくやりがいのあることでした。それは今でも変わりません。
でも、英語を教えているうちに恐らく日本人特有のいろいろな悩みや問題が見えてきました。
子ども編
❏「自分の好きなものを描いていいよ」と言うと何も描こうとしない。
(正解の無いことが苦手。自分で何かを決められない。)
❏「暑い?ちょうどいい?ちょっと寒い?」と聞いても誰も何も言わない。
(自分が一番に言いたくない。他の人が言うのを待つ。批判されるのが怖い。)
❏すぐに「面倒くさい」と言って何もしたがらない。
(やる気が無い。やらされ感。)
❏他の子が描いたり、言ったりしたものと100%同じものにする。
(自分のオリジナルのアイデアを出す勇気がない。笑われるのが嫌。)
❏一週間の出来事を話してと言っても「毎日同じだから何もない。」と言う。(家→学校→塾、の生活パターン。他のことに目が行かない。)
❏「あなたはどう思うの?」の質問に答えがなかなか返って来ない。
(普段、そのようなことを聞かれていない。)
大人編
❏質問にまっすぐに答えない。
(関係のない話から入り、結局何が答えなのか分からない。)
❏日本のことをよく知らないので返答に困る。
(日本語でも考えたことのないことが多すぎる。)
❏違う意見が出たときに反論できずに黙ってしまう。
(皆同じ考えだと思っている。Noと言われることに慣れていない。)
とまあ、こんな感じです。
今挙げたようなことは、英語ができるとかできないとか以前の問題で、
まず「日本語で考える」ということや、「論理力」「コミュニケーション力」が必要じゃないなのかな?と思い始めていました。
これが30代後半です。
ちょうどその頃、フィンランドが学力世界一になったとして注目され、海外の教育にますます惹かれていきました。
第5章に続く。
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