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ランゲージアーツに出会うまで(2)

第2章 30代(1) 最大のきっかけは夫との出会い

今振り返ると、30代になって ちょっとずつランゲージアーツの世界に近づいて行ってたんだなと思えるような出来事が起こっていました。

私の本格的なランゲージアーツの道はここから始まった、と言える最大のきっかけ。これは今の夫と出会ったことです。実は彼はイギリス人なんですが、どんな人だったかと言うと、まずいつもリュックサックを背負ってたんですね。それでそのリュックサックが毎回尋常じゃない重さだったんです。何が入ってるかって言ったら本がぎっしり詰まってたんです。イメージで言うと二宮金次郎さんみたいな感じでした。まあ10冊とは行かないまでも、7~8冊入っていたような・・・。待ち合わせをしていて、私がちょっと時間に遅れたりしても、ずっとその本を読んでいるので「私を待っている時間」ではなくて、全然気にしてなかったんですよね。ここまで本を読むんだなぁと思ってその時感心したんです。

それから、例えば私が誰かから聞いた話を彼に伝えると、「どこの誰が言ってたの?」とか「証拠はあるの?」とかをすぐ聞かれていたんですね。そういうことを聞かれるといい加減なことは言えないなと思うようになりました。自分が言うことに責任を持つってどういうことなのかがわかってきました。(30代に入っているところが非常に情けないですが・・・)

あと夫がイギリスの家族に電話をすると、出かけた場所の説明をするのですが、それを聞いていると本当に私達が行った所なのかなって思うぐらい、私が見ていなかったようなところに気づいているのです。聞いている人までその場所がはっきり見えるような、頭にイメージがわく描写を言葉でするわけです。それを聞いているのが面白くもあり、結構衝撃的でもあったんですよね。

それから私たちが最初に出会った頃は、彼はまで日本に来たばかりだったのですが、日本のことをよく知っていて、それに関してはもうどちらが日本人なのかよくわからないっていう状況になってましたね。そういうことで私も自分が勉強だと思っていたことが、本当に表面的なことだったんだなということに気づきました。彼が日本について自分が持っている情報と共に、「僕はこれについてこう思うんだけど、君はどう思う?」って私に尋ねてくるのですが、「えーと・・・」と言葉に詰まるシーンを何度経験したことか!
彼の視点で見る日本や世界を聞き、私が持っている視点を伝える、そうやって言葉にすることで視野が広がり、自分が自分と対話するという体験を積み重ねるようになりました。

とにかく彼がよく話す人で、私自身は結構話せる方だなあと思っていたのに、実はあまり話せていないんだなっていうことに気づきました。そして、いつの間にかもっともっとこの人に追いつきたい、理解したいって思い始めていました。今思えば、きっとあの時期が人生で一番英語を勉強していたと思いますし、あの時期こそ、私自身がランゲージアーツの世界に入って、それを体感するステージに立っていたんだなと思います。まだランゲージアーツのことを知る由もありませんでしたが。

彼は日本に2年しかいなくて、大学院進学のためにイギリスに帰国してしまいました。私はというと、なぜか偶然見つけた児童英語講師養成講座を受講して、子ども向け英語教室を開講しました。やっとのことで自分がやりたいことにたどりついた気がしました。

まだまだこれから出会う困難なことには気づかずにやる気に満ち溢れていました・・・(笑)

次回へ続く。

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