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音読で性格改造ができる!?これぞ語学の裏設定。[連載 vol.8]

こんにちは、語学の裏設定のゆうです。連載vol.8の今日は、語学で性格改造ができるというお話です。

この記事で私が伝えたいことはたった1つです。

死んでも生まれ変われません。
生まれ変わるなら生きている内に生まれ変わってください。

そしてそれを実現する具体的方法は「語学」です。理由は下のとおりです。

・それぞれの言語には国民性が宿っている
・その言語を学べばその国民性を吸収できる
・国民性を吸収した=自分を新しい自分に作り変えた=生まれ変わった

このように、語学には人格改造の側面があり、これこそが私が語学の先生をしているただ1つの理由です。

死にたいほど暗い過去があった自分が、語学によって2度人格改造を果たし、今を幸せに生きれているので、同じような境遇の人を語学で助けたいのです。

この連載を始めたのも、このブログを始めたのも、この理由です。本記事でどれだけ多くの人に、人格改造としての語学の魅力が伝わるでしょうか。いじめられ体質に長年苦しんでいたり、本当は人と話したいのに自信がなくてずっと孤独だったりで、心の中で泣いている人全てに本記事が希望の光として届いたら本望です。

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1.それぞれの言語には国民性が宿っている

積極的なアメリカ人。それに比べたらやや消極的・我慢強い日本人。

ビジネスシーン、家庭でのシーン、遊びでのシーン、だいたいどのシーンでもアメリカ人の方が積極的なイメージがありませんか?

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これは決して偶然ではありません。

英語:行動的な言語なので、それを話すアメリカ人は行動的になります。

日本語:消極的・我慢強い言語ですから、それを話す日本人は消極的・我慢強くなります。

その国の歴史の蓄積が国民性を生み、それが言葉に埋め込まれ、話す人の人格形成に関係しているのです。

つまり、アメリカ人を積極的たらしめている英語を、日本人が学べばその人は積極的になれます。理由は、英語の国民性が乗り移るからです。

行動力がなく引っ込み思案の人は、英語の国民性を英語学習でインストールさせれば、挑戦に臆することがなくなります。
シャイな性格を直したい人も、同じような原理で、人見知りしなくなります。

私は昔、1週間学校で1言も発さない週があるくらいシャイで、引きこもりになるくらい行動力がありませんでしたが、今では語学講師をしていますし、イベントの主催を週1でこなせるくらいの行動力はついてきました。

英語学習で性格が変わったのです。

さて、ここまで英語と日本語だけに目を当ててきましたが、他の言語にもその国独特の国民性が宿っています。

それに関しては以前記事にしましたので、下をご覧頂けるとより深く洞察を得られると思います。

その言語にはその国の国民性が埋め込まれている!?

自分の性格に満足していなくてモヤモヤしている人、語学学習で生きているうちに生まれ変わってみませんか?


2.その言語を学べばその国民性を吸収できる

言語に埋め込まれた国民性を吸収し、自分の性格に還元する方法がまさに語学学習ですが、英語学習を例にすれば2種類あることになります。

・性格に影響しない英語学習
・性格に影響する英語学習

性格に影響しない英語学習とは、前回の連載(vol.7)で書いたような、英語学習を終わらせることだけに特化した方法です。つまり、教材は研究するけど、英語や英語文化については思いを馳せないような学習方法です。

英語の文化的な性質に目を当てなければ、英語人格は形成されませんが、一応英語力は上がりますし、性格改造に特に興味がない人は、そう勉強を進めても差支えは無いと思っています。

ですが、今ここまで本稿を読んでいらっしゃる皆様は、語学を通して自分の性格を変えたいと思っているはずですので、ここから先は後者の「性格に影響する英語学習」について書こうと思います。



  ・具体的方法は玩読という台本吸収 

言葉に向き合うことで人格を吸収する人たちが世に一定数います。

演劇家・俳優・女優たちです。彼らは1人で複数の人物になりきることがでるわけですが、その秘訣は彼らの稽古にあります。台本を何度も繰り返すたびに、その人物になりきってしまう「台本吸収」がまさにそれです。

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といっても、台本を機械的に繰り返しているだけでは人格の吸収まではできません。感情移入が鍵です。

その役の感情を味わい、味わい尽くすことにより人格の吸収が可能となります。そこで私が提唱しているのが、「玩読(ガンドク)」という学習方法です。玩は玩味の玩ですから、味わうという意味なので、玩読とは「文章の意味をじっくり味わいながら読むこと。」です。

演劇家・俳優。女優たちは、台本に描かれている登場人物の人格を吸収するプロです。そして、プロになればなるほど、迫真の演技ができるというのは、まさに彼らの人格吸収力の高さの産物なのです。

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この原理をご学習に応用すれば、わたしたちも人格改造をすることができると言えます。

といっても、難易度の高い方法ですので、玩読をできるためには要領を得て、一定の修練を積む必要があります。

わたしは音読を長く続けていましたが、音読がただの音読の領域を超えて、玩読になるには多くの試行錯誤と挫折があったのである程度時間を要しました。読者のみなさん中には、明日にでも性格を変えたいという人がいると思うので、わたしが会得したコツをいくつか書いていこうと思います。


  ・台本吸収のコツ1「感情を真似て音読する」

唯一にして絶対のポイントと言ってもいいくらい大切なのが、

お手本の音源に込められている感情を極力再現しようとする意識です。

もちろん前提として、使用する玩読教材には音源となる音声が必要です。表情が読み取れるビデオがあればなお吉です。

最初はうまく真似られないかもしれません。

しかし繰り返しているうちに登場人物の心情が自分のものになってきます。最初に感じられなかった感情も、感じられるようになってくるでしょう。そして、1ミリずつ自分に組み込まれていき、定着させればそれは自分になります。


  ・台本吸収のコツ2「徹底的に台本を研究する」

多くの場合、感情は声のトーンとして表現されます。ゆえに、トーンの理解は必須です。

・語尾は上がっていますか?下がっていますか?
・また、なぜそこで語尾が上がったり下がっているのですか?
・トーンの上下には、元になる感情があります。その感情は何でしょうか?

例えば、怒っているのであれば、トーンは急降下します。だから、あるところでトーンが急降下していれば、その人物は怒っている可能性があります。このように、トーンから感情を読み解いてください。

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それができれば、その人物になりきることができ、より人格吸収がしやすくなります。


また、わからない単語を「感情を込めて読め」と言われても、どう感情を込めたらよいか困るでしょう。そのため、登場する単語の理解は必須です。わからない単語はしらみつぶしに調べつくしましょう。登場する文法も同様です。

台本の徹底的な研究は人格吸収の第一歩ですが、内向的な人ほど台本研究は得意だと考えています。

というのは、内向的な人は内省力 (自分を見つめる力)が高いので、研究に向いているからです。シャイというのは、内側に向く力が強いことの言い換えですから、それを武器に自己改造への第一歩を踏み出しましょう。


3.国民性を吸収した=生まれ変わった

人は何を持って生まれ変わったら言うのでしょうか?
一回死んで、別の肉体に生まれ変わることが必須条件なのでしょうか?
わたしは違うと思っています。


外見は同じでも、心が変われば生まれ変わったと言えると考えています。
玩読により人格を改造しきれば、生まれ変わったと言えますが、一番の恩恵は以下の点です。

  ・語学で生まれ変わった人は新しい環境でリスタートできる

性格が変わるくらいその新しい言語に通じているころには、相当な語学力がついているはずですから、その言語が話されている国に住み移ることができます。

その言語の習得に、その言語の心の習得がついてくれば、その言語環境に溶け込めるようになります。

一言でいえば、「適応力」です。

英語なら、英語能力+英語人格で、英語圏に社会の一員として溶け込めるようになれます。

英語人格がなくても英語さえ話せればいいと思う人もいるかも知れませんが、消極的な日本語マインドで英語を話していても、周りがみんな積極的なので結局浮いてしまい孤立することになります。英語が話せても、なかなか友達ができない、。。。。という人は、今わたしがいるオーストラリアにたくさんいます。

彼らは、日本語人格で英語を話しているので、溶け込めないのです。

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もとからシャイな上に、日本がギスギスしすぎて窮屈すぎて、引きこもりになってしまっているなら、英語と英語人格を身に着け、英語圏に適応できるようになるのが、1つの勝ち路線です。

・もしこれが実現したら第二の人生だと言えませんか?
・生まれ変わったと言えませんか?
・自分が持ちたい人格は選べます。自分が住みたい国も選べます。

住みたい国に住めたら、過去のあなたを知る人はいません。新しい場所、新しい人間関係、全てをリセットして、あたかも別人として人生を歩み直せます。今の私がそうです。昔の自分を知る人が居ないオーストラリアで、一度人生をリセットできました。

だから生きているうちに生まれ変わることは可能だし、その具体的方法の第一歩は玩読である、と私は信じています。


いかがでしたか?

私はずっと性格を変えたいと思っていました。内向的だし、鬱だし、億劫だったし。。。そして何もできないまま、年数だけが経っていきました。

英語に出会うまでは。

「今日も一言も話さないで学校が終わった。」そんな毎日だったので、家に帰ってきて音読でもいいから声を出せるというのは、幸せでした。

最初は現実逃避から始めた音読ですが、いつからか自己改造・自己更新のための前進手段になり、ずっと繰り返していました。

そのような粘りが実って今日の自分がいます。昔よりずっと幸せです。

今の、日本での生活が苦しい人。玩読しましょう。人格を変えましょう。住む国を変えましょう。生きている内に生まれ変わりましょう。

本記事が特に、死にたいほど辛い人にとって光として届いたのなら、これ以上の本望はありません。もし周りに落ち込んでいる人が居たらぜひこの記事をシェアしてみてください。

それでは!

PS

玩読は奥が深いので今日は軽く触れるだけにとどめました。更に詳しいことはだんだんまた記事にしてきます。

普段私は自分の英語塾で、語学力と、英語人格を作る玩読を教えていますが興味がある方は、一度私のサイトの遊びに来てみてくださいね!

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