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チャンネル登録者数1000人になったのでファン層の様子を見てみたら、女性の方が多かった-VTuber

 「蘭茶みすみ」のチャンネル登録者数が3月末に1000人を越えました。4月1日には5周年も迎えました。皆さんいつも応援してくださり、ありがとうございます。

 「蘭茶みすみ」チャンネルの視聴者層の様子が数字で見られるようになったので確認してみたところ、女性の方が多いことがわかりました。個人的にはすごく意外でした。いわゆる「バ美肉」VTuberでメタバースやVR関係と言うと男性が美少女の姿になって男性ファンが集まるというイメージがありますが、「蘭茶みすみ」チャンネルの場合は過去28日間では女性54.5%、男性45.5%と現実の割合に近く、女性の方が上回る状態になっています。

 実際にバーチャル美少女ねむさんのチャンネルでは男性93.1%、女性5.5%という割合になっています。

 なぜ「蘭茶みすみ」チャンネルの視聴者には女性の方が多いのでしょうか。もし女性のファンの方で視聴する理由を教えてくださる方がいらっしゃいましたら教えてください。

 個人的に考えられる理由を挙げるとするならば、蘭茶みすみの活動方針「肉体からの解放」のテーマの中に、明確に「ジェンダー平等」が含まれている点があるかもしれません。いわゆる「バ美肉」で見た目と声だけ女性になったからといってジェンダー平等が実現するわけではないというのが私の持論で、社会構造や性に対する偏見を解決して初めて見た目の自由が本質的な自由になるということを考えています。そして、障がいなどの「生きづらさ」自体の当事者としての表現をテーマとしています。

 次に、私自身が女性で在りたいと感じているところだと思います。バーチャル・リアル含め、蘭茶みすみの普段の服装は、女性向けのファッション誌やInstagramのファッション系インフルエンサーの投稿を参考に、なるべく現実的な服装を楽しめるように組み立てています。また、「カラフル☆メタバース」衣装も「プリキュア」や「アイカツ!」「プリパラ」のようなアニメの文脈で多様性の自己表現をテーマにデザインしています。普段の現実的で等身大な在り方と、アイドルとしての自己表現の「変身」という解放感が共感を得られたのかもしれません。

 最後に、音楽の存在があると思います。音楽には人間の共感を呼ぶ本質的な力があると感じています。みんなが心で楽しめるのが音楽の力だと思います。

 ねむさんの「メタバース進化論」によると2020年秋の段階で日本のメタバースユーザーの割合は女性9%、男性89%になっています。しかし、蘭茶みすみチャンネルの視聴者層は女性の方が多いですから、潜在的にメタバースの自由な自己表現自体に興味がある女性の方はたくさんいるかもしれません。みんなが楽しめるメタバースとはどんなメタバースか。私も試行錯誤していきたいと思っています。

 「蘭茶みすみ」として生きるに当たって、私は常に葛藤を抱えています。私自身の在りたい生き方が誰かの在り方の場を奪ってないかという点です。特にこの属性で生きるという行為は、最初からその属性の当事者として生きてきた人の声を奪ってしまうんじゃないかという恐怖が常にあります。また、私自身がそうなることによってステレオタイプを促進してしまわないか。だからこそ、あらゆる当事者の声を尊重したいと思っています。少しづつ、見た目だけじゃない本当の自由を一緒に創っていきたいです。

 今後ともよろしくお願いいたします。

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