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2023年8月の記事一覧

『ブッダのことば スッタニパータ』完結その⑥ 瞑想の実践

『ブッダのことば スッタニパータ』完結その⑥ 瞑想の実践

 長年『スッタニパータ』やスマナサーラ長老の本を読むうちに、原始仏教は瞑想を最重要としてることが、わかってきました。しかし、本格的に瞑想に取り組むこともないうちに歳月は過ぎて、自分はある年に大きな病にかかりました。
 そして、その大病の再再発が疑われて検査した頃、自分なりに真剣に瞑想を行いました。
 再再発かもしれないとなって、即検査をして病院からの帰り道、心の中は重く身体も重くて、30メートル先

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『ブッダのことば スッタニパータ』その③ 大乗仏教と小乗仏教

『ブッダのことば スッタニパータ』その③ 大乗仏教と小乗仏教

 お釈迦様の死後から200年から500年くらいの間に、仏教は18の部派に分かれてしまいました。18部派の中の一つが後に大乗仏教になります。中国や朝鮮や日本と、主に北へ布教発展したので、北伝仏教ともいいます。
 大乗仏教とは、字の通り、大きな乗りもの。仏教の神様が、国家や大衆や全ての生命を、大きな乗りものに乗せて彼岸の世界へ渡らせてくれるそうです。

 大乗仏教と対になってるのが、小乗仏教です。小さ

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『スッタニパータ』その② もう時期お盆なので、仏教にちなんで家の宗派の話

『スッタニパータ』その② もう時期お盆なので、仏教にちなんで家の宗派の話

 母方の実家は九州の福岡にあって、自分が小さい頃夏に何度か泊まりに行きました。宗派は浄土真宗で、祖父は農業高校の先生で、祖母も教師をしていました。あと、母も伯父も教師をしてて、教育系の家だったんですね。
 祖母は威圧感があって、よく喋る人でした。祖父はいつもニコニコして控えめな人でしたが、肩や腕の筋肉がすごくて、自分を腕にぶら下げてグルングルン振り回してくれた思い出があります。
 お盆には仏壇やお

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『スッタニパータ』

『スッタニパータ』

 『スッタニパータ』はお釈迦様の死後、仏弟子達がお釈迦様の話した内容を暗誦し続け後世に伝えてきたことを、詩の形式で編纂したもので。仏教で最古の経典になります。
 この本を読み始めてから15年以上はたってます。煩悩の矢が刺さりまくっているので、説かれている内容と自分の現状との差に、暗澹たる思いになります。それでも、一生読み続ける本のうちの一つです。
 抜けやすい矢(食欲とか情報多可)を抜くだけでも、

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『菜根譚』その②

『菜根譚』その②

 自然に接すると教わることも多いのですが、自然は教えようとはしてません。天地自然は最上の芸術作品ですが、その作品に込められた意図はなさそうです。もしそうであるなら、天地自然がどう見えるかは、それを見る人間の感性次第になるので。そうすると、天地自然とは、、、、。結局何なのでしょうか。う〜ん。わからないけれど。わからないことも含めて、天地自然の芸術性かも知れません。

『菜根譚』③ 意地悪い人達っていつの時代にもいるものだから、気にしないのが最良の対応策。 

『菜根譚』③ 意地悪い人達っていつの時代にもいるものだから、気にしないのが最良の対応策。 

 現代の日本でネットにしても現実の世間にしても色々言う人々はいて、明朝時代の中国でも人間の性質としてよくあることだったのでしょう。
 人生の哲理や警めを与える書のジャンルを、中国では「清言」と呼び明時代末期は特に盛んだったそうです。代表的な清言である『菜根譚』を読んだ当時の人々も、「そうか❢気にしなければいいんだ!」とか思ったかも知れません。