"るーみっくわーるど" 高橋留美子さん作品 5選 +1
画像引用 ©︎高橋留美子
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40年前
中学生の頃に観たTVアニメ「うる星やつら」
の衝撃が脳裏に焼き付いている。
その当時は厨二病と言う言葉はなかったが、
「男子ならガンダム!」と言った具合で
ラムちゃんをスキと公言することが
少し恥ずかしさを感じていたように思う。
今になって思えば、前代未聞かつ魅力的な
ラムちゃんのキャラクターを目の当たりにして
虎縞の宇宙船に乗ってやって来た
ビキニ姿の魅力的な女の子の出現は
さながら幕末期の黒船のごとく
小生のような厨二病男子の
心を鷲掴みにすることは
造作もなく容易いことであっただろう。
それ以来__
小生は高橋留美子作品の信者となった。
そんな小生が愛して止まない
高橋留美子先生の作品を5つ紹介します。
ジーク・ルーミック! (`_´)/
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①高橋留美子短編集 2
「炎トリッパー」(1983年)
1980年代の留美子先生は才能に満ち溢れ
瑞々しいまでの感性が研ぎ澄まされてます。
その年代に描かれた作品群の中にあって
この作品は1・2を争うほどに秀逸でした。
この作品で見せた話のプロットは
のちの「犬夜叉」へと発展していきます。
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②高橋留美子短編集 2
「笑う標的」(1983年)
心に蠢く情念
単なるホラーにとどまらない
和テイストの情緒をたっぷりに散りばめて
美しさ・哀しみ・儚さの描写が綾をなすように
織り込まれている印象深い物語でした。
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③高橋留美子劇場
「君がいるだけで」(1999年)
若き留学生アッチャラーは海を越えての環境下
で周囲に溶けこんでゆくのに対して
堂本は不器用であり、信念の男である。
「人はそう簡単に変われるもんじゃない…。」
生き様を貫いてきた男が涙を堪えるシーン
人生終盤を迎えた中年男の哀愁が漂う
ハートフルな物語でした。
普遍的な日常の題材にも、共感することが
この作品に散りばめられています。
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④人魚シリーズ
「人魚の傷」(1992年)
人魚シリーズは1984年から1994年にわたり
不定期で9作品描かれました。
あらゆる時代で人魚の肉を巡って、人の争いや
生死観とは何か?といった重たいテーマが
脈々とつづく"大河ドラマ"のようにスケール
の大きなシリーズです。
人魚と言えばディズニーのような煌びやかな
イメージを持っておられる方も多いですが
このシリーズ全編を通して描かれる人魚は
重々しく醜くグロテスクです。
既成概念を覆えす破壊と創造が桁違いすぎる。
留美子先生はやはり只者ではない。
この人魚シリーズは一味も二味も違います。
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⑤めぞん一刻
第70話 「愛の骨格」(1984年)
ラブコメの金字塔「めぞん一刻」
この中盤あたりで惹かれあう五代と響子
話のプロットが長屋で営まれる人情話から
男女の惹かれ合う瞬間の切なさや儚さを描く
恋愛ストーリーへと絶妙の変化を遂げてます。
全話を通して、この中盤のプロット変化が
この作品を魅力的に豊かなものにしている
と思います。
留美子先生の優しさと愛に溢れた世界観
響子さんの性格は、ご自身を投影していると
何かのインタビューで読んだことがあります。
それ故に、生き生きとした描写なんですね。
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番外編
うる星やつら 2
ビューティフル・ドリーマー
(1984年)
映画監督を務めた
押井守さんの想いのまゝに
この作品は制作されました。
SFファンタジーとして、哲学的な一面もあり
イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニへの
オマージュが散りばめられています。
押井監督のこだわりが随所に感じられ
映像美に満ち溢れています。
番外編としたのは
"るーみっくわーるど"でなく
完全なる押井ワールドが繰り広げられており
それが故に、また違った魅力に溢れています。
ホントに一見の価値ありの作品です。
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今回で紹介出来なかった作品も人気が高く
らんま1/2、犬夜叉etc…
その足取りをたどれば不朽の名作を生み出し
連載は全てTVアニメ化されてます。
今もなお最前線で描きつづける高橋留美子さん
優しさと愛にあふれた
"るーみっくわーるど"は永遠に不滅です!
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長文お読みいただきありがとうございました。
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