青ブラ文学部 詩 「帰りたい場所」
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傘も差さずに
冷たい通り雨にそぼ濡れて
飛沫くアスファルトの上で
立ち尽くしている君を見た
僕らの生きている時代は
夢を灯しても
暗く黒い風にかき消され
時に踏み付けられる
帰りたい場所は何処にある__
生きていくことに
心は迷いながら揺れている
"優しさ"を目にすることは
出来ないけれど
温かさを感じられるなら
こゝろの奥深くにしまった
小さな声が聴こえる
その純真なさゝやきに
そっと耳をかたむけてみて
まっすぐなまなざしの先にある
しあわせを描くことを
あきらめないで
ぼくたちは生きていく限り
希望という名の
帰りたい場所がある
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山根あきら様
いつもお題ありがとうございます。
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