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詩集

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心のまゝに紡いだ言葉の断片 言の葉を磨き上げ羅列をして並べています。 詩のようなものをまとめています。
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#青ブラ文学部

青ブラ文学部 詩 「帰りたい場所」

青ブラ文学部 詩 「帰りたい場所」

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傘も差さずに
冷たい通り雨にそぼ濡れて
飛沫くアスファルトの上で
立ち尽くしている君を見た

僕らの生きている時代は
夢を灯しても
暗く黒い風にかき消され
時に踏み付けられる

帰りたい場所は何処にある__

生きていくことに
心は迷いながら揺れている

"優しさ"を目にすることは
出来ないけれど
温かさを感じられるなら

こゝろの奥深くにしまった

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青ブラ文学部 詩「君に届かない」

青ブラ文学部 詩「君に届かない」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

記憶の海の底深く
過去から来た波が静かに寄せて
無数の砂の粒が時間を刻んでいる

遠くに帆を張る船を
夜空に燦ざめく星々が導き
光の航路を描いている

人は皆__
愛と喜び 悲しみと別れを繰り返し
潮騒のように心に打ち寄せて
すべては交差していく

ずっと思い出せないでいた
記憶の海の奥底深くへと
この手を伸ばしても
未だに君に届かないでいる

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青ブラ文学部 #セピア色の桜

青ブラ文学部 #セピア色の桜

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いろはうた 四十七文字

胡蝶戯れ 夢酔えど
其方を得ぬ夜に 想いけり
遍し薫る 花見月
セピア色の薄桜






"いろはうた"とは?

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山根あきら様
お題提供ありがとうございます。